海外食べ歩きブログ(レシピ付)

海外で出会った美味しいもののレシピやその他の出来事をつづったブログです

サンピエトロ広場近くのフュージョンレストラン

やっと見学が終わってサンピエトロ大聖堂から出てくると、大聖堂の横に人だかりがしていたので、行ってみました。
バチカンローマ法王を護衛するスイスの衛兵です。とてもカラフルな制服ですね。

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サンピエトロ広場は、サンピエトロ大聖堂の正面にあります。今日は午前中にイベントが行われていたこともあり、椅子や花飾りがまだ残されていました。
幅240メートルもあるこの広場の周りは柱廊で囲まれていて、中央にはオベリスクがそびえたっています。

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広場から見たサンピエトロ大聖堂の全景。

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オベリスクの隣には噴水もあります。

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バチカンの列柱です。その大きさにびっくりですね。真ん中部分が膨らんでいて、上下が細くなっています。柱は4列に並んでいて、この柱廊の上には140体の歴代の教皇や聖人の像が飾られています。
この4列の柱があるポイントから見ると、ピッタリ1つに重なって見えるそうです。

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サンピエトロ広場をパノラマで撮ってみました。その広さがお分かりいただけると思います。

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さて、歩きすぎて、足が疲れて棒のようになっている上にお腹もペコペコです。
今夜は、普通のイタリアンレストランとちょっと違う、イタリアンベースのモダン料理のお店を探してみました。
バチカン美術館の向かいにある『Le Felizianerie』というバー&レストランです。
この界隈は、少しごみが散らばっていたり、通りの感じがちょっと治安が悪いかなーという気もしたので、夜に一人で行かれる場合はお気を付けください。

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店内に入ると、とっても雰囲気は良く、バーもあるので、食事の前に軽く飲んだり摘まんだりもできます。この日はお腹が空いていたので、さっそくメインを注文しました。

まずは、メニュー上から4番目のFrittura con moscardini(エビのフリッタータ、アーティチョークとサツマイモのフライ)を選びました。

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続いて、一番上のFiletto di maiale(豚フィレ肉のビールと蜂蜜ソースがけ、カマンベールとポテト、赤ビーツのフラン添え)を注文しました。

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デザートは、アジアン風のRavioli Caramellato(レモンクリームのラビオリと、エキゾチックフルーツのレモングラスシロップがけ)を注文しました。

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お腹がペコペコなので、店内のバーカウンターにあるイベリコ豚に目が釘付けになってしまいました。後ろにも美味しそうなパルマハムがたくさん並んでいました。

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そして、まずパンが運ばれてきました。このパンが美味しかった。
ローマの料理は、どこも美味しかったのですが、パンはフランスのものと違ってパサパサでまずかったところが多かったので、こちらのパンは別格でした。

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続いて、一皿目の料理がきました。エビのフリッタータ、思っていたのと違いましたが

カレー風味のソースが下に敷かれていて、とっても美味しかったです。さらにアーティチョークのチップスも最高!

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こちらのメインのポークフィレもとても美味しかったです。デザインもフュージョンレストランらしく斬新。カマンベールのソースもとっても濃厚です。

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店内はこんなスタイリッシュな感じです。この日は結構空いていました。

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壁にはイタリアンパスタのデコレーション。

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デザートのラビオリは絶品でした。マンゴーとキウイフルーツ、さらにレモングラスシロップの取り合わせは、酸味が強くて、私は好きですが、酸味に弱いヨーロッパ人にはあまり受けないかも。(笑

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一日の観光疲れも癒れるとっても美味しいお料理でした♪

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バチカン市国観光 サンピエトロ大聖堂 その2

見どころたっぷりのサンピエトロ大聖堂、まだまだ続きます。

さて、一角にたくさんの行列しているところがあり、なんだろうと思って行ってみると、『聖ペトロの像』がありました。このサンピエトロ大聖堂は、聖ペトロの遺体が祀られているということもあり、聖堂内には聖ペトロにちなんだものがたくさんあります。聖ペトロの像は、触るとご利益があるらしく、みんな足元にキスしたり、触ったりしていました。
聖ペトロはイエスの一番弟子で、イエスの処刑後も跡を継いで布教活動を進め、天国の鍵を受け取った聖人だと言われています。

 

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床にはめられた銅製の蓋のようなものですが、こちらも装飾がすごい。

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さて、見どころたくさんのサンピエトロ大聖堂ですが、中でも一番の見どころと言えるのは、やはり聖堂の中央に位置するこの大きな天蓋です。
この大天蓋はベルニーニの作で、天蓋を支えるブロンズ製の柱はねじれていて斬新なデザインですが、これは月桂樹の葉とオリーブの枝がねじれるようにからみついた様子を表しているそうです。

 

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そして、最初にクープラだと思ったドームの天井は、こちらの間違いでした。この大天蓋の上にあるのが、ミケランジェロ設計のクープラで、上に登ることもできます。

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この大天蓋の下には、聖ペトロの墓があります。

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階段の下には入れないので、ズームしてみましたが、それでもあまりよくわかりません。キリスト没後160年にペトロの遺体がここに埋葬され、その上にこのサンピエトロ大聖堂が建てられたそうです。

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大天蓋、下から見上げてもこの高さがお分かりいただけると思います。
クープラからの光が差し込み、なんとも神聖な雰囲気を醸し出していました。

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大天蓋の周りを囲むように四本の柱があり、それぞれの柱の中には彫刻が彫り込まれ、また柱の上には、モザイクで描かれた黄金の聖人が飾られています。

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本当の豪華絢爛とはこのことですね。宗教芸術の装飾ではありますが、ベルサイユ宮殿にも匹敵するほどの眩さです。

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裏に回って大天蓋越しに天井部分を見上げたところです。

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こちらのモザイク画は、虚偽の祭壇(Alter of the lie)と言われる作品で、1727年に制作されました。聖ペトロに嘘をついたとされるサフィラが聖人の前に転がり、後ろにいる若い二人がアナニアスの遺体を運んでいます。

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『聖グレゴリウスの祭壇』(Alter of St Gregoriry the great)
聖グレゴリウスは、神の遣いの僕という称号を最初に受けた教皇で、このモザイク画は、聖グレゴリウスが行った数々の奇跡のうち、聖ペトロの墓の上にあった布を教皇が手にした途端に血が噴き出したというシーンを描いたものです。

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このほかにも、数多くの宗教画が飾られており、一つひとつ見ていたら、閉館時間ギリギリになってしまいました。

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二人の天使の彫刻がついた聖水のシンク。これもとても有名な作品のようです。

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こちらは聖母マリアの彫刻。
そして、すでに閉館時間の7時まであと5分というところになってきたので、外に出ることにしました。サンピエトロ大聖堂だけでも1時間半もかかってしまいました。
バチカン、見どころありすぎです。

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バチカン市国観光 サンピエトロ大聖堂 その1

システィナ礼拝堂が終わって、階段を降りていくとサンピエトロ大聖堂に繋がっています。
12時にここの前に来た時は、混み合っていて入れなかったので、もちろんこの機会に全部見ておこうと思って進みます。

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ここはサンピエトロ大聖堂に入る前の渡り廊下の部分です。

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天井の装飾がまたまた凄い。

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こちらがサンピエトロ大聖堂です。
目の前にあるバルコニーは、ローマ教皇が手を振ったりする有名なバルコニーです。

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さっそく中に入ります。サンピエトロ大聖堂も物凄く広いし、とにかくたくさんの宗教芸術作品があるので、一つ一つ見ているとこちらもまたものすごい時間がかかります。
バチカン美術館のガイド付き駆け足ツアーで3時間を費やしているので、かなり足も疲れてクタクタモードでしたが、ここは頑張ります。

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中に入ってみると、すごく広い。そして天井も高い。細部までも装飾がぎっしり。
入ってすぐに右側の端にドーム状の屋根があり(たぶんここがクープラというのでしょうか)、そこから光が差し込んでいました。

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そしてここにあるのがカトリックキリスト教の像の中で最も有名なものの一つとされるミケランジェロ作の『ピエタのチャペル』(1499年制作)です。
ミケランジェロが24歳の時に制作し、唯一、彼がサインをしたもの。
聖母マリアが処刑されたキリストの遺体を膝に抱いている像ですが、息子を処刑されたとは思えない穏やかなマリアの表情と、苦しんだ様子もなく安らかに横たわるキリストの様子か、聖なる神の力を感じさせる、というものだそうです。
ミケランジェロは、当時、聖母マリアを若く作りすぎだということで批判されたそうですが、これに対し、ミケランジェロは、神の子の母であるマリアは精霊の力み祝福されていたため普通の人間のように年をとらなかったということを示したかった、と反論したとか。この聖母マリアの顔は、ミケランジェロが5歳の時に亡くなった自身の母がモデルだとも言われています。

 

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たくさんの信者や観光客がいて、近くの写真は撮れなかったので、サンピエトロ大聖堂のサイトから転載しました。これで聖母マリアの表情もよく見えますね。

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 サンピエトロ大聖堂の中央の廊下に立って、入り口の方を振り返って撮影してみました。この広さと豪華さが伝わりますか。
そして、両脇にある白いアーチの向こうにも、それぞれ廊下があって、一つ一つのチャペルが祀られています。ちょうど、入り口でみた聖ペトラのチャペルはそのうちの一つで、このようなチャペルがいくつも並んでいるんです。

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アーチや天井だけでなく、柱にも像が彫り込まれていて、ものすごい豪華さ。
カトリックの総本山ということもあるでしょうが、一体どれだけのお金が使われたのか。。。

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歴代のローマ教皇の像などもあちこちに彫り込まれています。

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さて、二つ目のチャペル。こちらは聖セバスチャンのチャペル。
聖セバスチャンといえば、西洋美術の宗教画で、いつも矢で射られいて死んでいる人の絵がありますが、それがこの聖セバスチャンのことです。
バスティアヌス(セバスチャンのローマ読み)は、現在のフランスのラングドッグ辺りの出身で、ここはローマ帝国の植民地でした。彼はミラノで教育を受け、マクシミアヌス帝の親衛隊長にまで任命されます。しかし、キリスト教徒であった彼は、迫害されていた数々のキリスト教徒たちを救い、奇跡を起こして多くの人をキリスト教に改宗させたことを罪に問われ、最終的には草原に連れていかれて、たくさんの矢に射られて処刑されます。
この聖セバスチャンの聖遺物が祀られているのが、この聖セバスチャンのチャペル。そして、この絵の下には棺がありますが、これは聖セバスチャンではなく、最近亡くなった聖ジョン・パウロ二世のお墓になっているそうです。

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チャペルの横の装飾

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こちらは『グレゴリアン・チャペル』。教皇グレゴリウス13世の墓碑があります。
この手を挙げている人が、グレゴリウスでしょうね。彼は現在のグレゴリオ暦を採用した人です。

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ドメニキーノ作 『聖ヒエロニムスの聖体拝領』。
ヒエロニムスは神学者で、聖書をラテン語に翻訳した人。この人のおかげで、ヨーロッパにキリスト教が広まったと言われています。

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まだまだ見どころは続きます。

 

バチカン市国観光 バチカン美術館 その3

そして部屋の形が十字型になっている『ギリシャ十字の間』にやってきました。
ここの見どころは、この素晴らしい床のモザイク。素晴らしい芸術品の一つです。

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次の間に向かいます。

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ギリシャ十字の間から階段を上がり、『燭台のギャラリー』にやってきました。
長い廊下の下にはアーチ状の仕切りがあり、その下に燭台が置かれています。

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こちらはギリシャ神話に出てくる女神ディアナの像。豊穣の女神であるディアナにはたくさんの乳房がついています。

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廊下中央の天井にはこんなに素晴らしい天井画もありました。

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子供と動物の像も並んでいます。とはいえ、もうそろそろ彫刻も飽きてきました。
バチカン美術館のメインのシスティナ礼拝堂の閉館時間も気になるところです。。。

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続いては『タペストリーのギャラリー』。
ラファエロの描いた図案をもとに織り上げられたといわれるこの大きなタペストリーは、絵と変わらないくらいの繊細さと迫力を持ち合わせていました。

図案はキリストを題材としたものがほとんどです。

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このタペストリーの前を通る時、ガイドさんが「キリストの目を見ながら歩いてくださいよ、目が私たちの動きを追うようについてきます」と言ったので、目を見ながら通り過ぎてみました。言われてみれば、目がこちらと合っていて、歩きながらずっと目で追われているような感覚になりました。これも織り上げ手法の技術がなせる技だとか。

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さて、お次はこれ。なんだと思いますか?
これ、天井なんですよ。ものすごい豪華絢爛。。。

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実はこんな風になっています。『地図のギャラリー』と呼ばれる部屋の天井部分なんです。地図もすごいけど、天井にばかり目が行ってしまいます。

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この部屋には当時のイタリア半島、そして近隣の地形を表した地図がずらりと並んでいます。写真の場所はシシリア。イタリア南部にあるシチリア島ですね。

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こちらはローマ近くにある島、サルディーニャ島。

地図のギャラリーにはイタリア各地と教会領地の地図が40点ほどありましたが、当時の呼び名だったりして、よく知らない場所もたくさんありました。

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地図の間の向こうはハイライトの『ラファエロの間』なんですが、この辺りからさらに混雑はひどくなります。しかもガイドさんは、時間をしきりに気にしはじめました。この調子だとシスティナ礼拝堂に間に合わないとか。。。えー???冗談でしょ。わざわざ20€も払ってガイドツアーに参加したのは一体なんのためだったの??
そしてガイドさんはみんなに聞きます、このラファエロの間を見学していたらシスティナ礼拝堂に間に合わないので、ここをあきらめてシスティナ礼拝堂に向かいますか?

みんなもしぶしぶ、うんというしかありません。。。
というか、最初の彫刻とか中庭で時間使いすぎたんじゃないのか~?と突っ込みたかったけれど、とりあえずシスティナ礼拝堂だけはどうしても見たいので、黙ってついていくとこに。

 

とはいっても混み合っていて、なかなか前に進めないので、写真だけは撮れました。

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ラファエロの間は、天井、すべての壁に大きな絵が描かれています。

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すべての絵の名前はわかりませんが、とにかくその凄さに圧倒されます。
もっとゆっくり見ていたい。。。そんな気持ちになりましたが仕方なく、急ぎ足で前へ。

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天井画も素晴らしい。

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こちらが有名な『アテネの学童』。ラファエロの最高傑作といわれている作品で、50人以上の古代ギリシャの賢人が集まり議論する様子が描かれたものです。

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これも天井画。この部屋だけで2時間くらい潰せるんじゃないんでしょうか。

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これは『聖体の論議』。天上界の聖人たち、地上の神学者、真ん中には精霊の鳩が描かれ三位一体が表されています。

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さてラファエロの間からシスティナ礼拝堂に入るところで、あと10分で閉めますというコールがかかりました。えー?前にはたくさんの行列がいて、とても10分で中に入れそうにありません。。もうだめかとあきらめていると、ガイドさんが門にいるおじさんと何やら話しています。
戻ってきてガイドさんが言うには、今、システィナ礼拝堂の中には人がたくさん入りすぎているから、少したったら戻ってこいと言われたと言っています。いや、でもあと10分で閉まるんでしょ??と聞いたら、大丈夫、大丈夫とおじさん。イタリア人、いい加減だからなー。ほんっと大丈夫かな???

とりあえず別の道を通り5分くらいかけて、また同じ『ラファエロの間』に戻ってきました。

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そして、なんとかシスティナ礼拝堂の中に入ることができました。礼拝堂の中は、撮影禁止、そしておしゃべりの禁止です。ものすごいたくさん人がいて、中にいた時間は結局3~4分くらいだったでしょうか。

天井のミケランジェロフレスコ画、アダムを神が創造した場面、ミケランジェロ最後の審判の絵などなど、見どころはたっぷりとありましたが、なんにしろ時間が少なすぎた。。。(写真撮影できないので、写真はありません)。
また、もう少し空いている時期に挑戦したいと思います。

とはいえ、半分あきらめかけていたシスティナ礼拝堂も見れて良かった~。

この後は、外に出て、サンピエトロ大聖堂を回ります。

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バチカン市国観光 バチカン美術館 その2

ガイドツアーなので、ガイドさんからはぐれないようにどんどん進んでいきます。
通路はあまりにも混んでいるので、みんなノロノロ歩きです。
先ほどの彫刻の間を抜けて、また別の展示室へと移動していきます。

 

移動先のアーチや柱の装飾もすごい。そして、壁から天井にかけての一連の模様。

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さらにその奥には、このようなフレスコ画と装飾がまんべんなく並ぶ天井。
一つひとつの絵を見ている時間はなかったけれど、この空間にいるだけで、なんだかすごいところにいるなー、と感じました。

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さらにこの天井の下には、大きな杯の形をした大理石がありました。

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彫刻も至るところにあります。もうどれが誰だか忘れました(笑

これはアポロ像だったかな?たぶんハンサムなのでアポロでしょう(笑

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 ここは八角形の中庭、ベルベデーレともいわれています。
この中庭の周りに廊下があり、そこにもたくさんの彫刻があります。

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こちらは中庭の一角にある『ラオコーン像』作者不明。
ギリシャ神話のトロイ戦争の物語を題材にした作品で、女神アテナの怒りをかったラオコーンと二人の息子が、女神の遣いである蛇に絞殺される場面を描いたもの。

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レリーフの彫刻

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床のモザイクも素晴らしいです。

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こちらは『ベルベデーレのトルソ』といわれている彫刻です。紀元前1世紀の彫刻で、ミケランジェロや他の芸術家に多大な影響を与えたとされる作品の一つです。
すでに頭部、腕、足などが破損しており、胴体しか残っていないものの、これだけでもすごい躍動感です。

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こちらはミューズの間の天井フレスコ画。溜息が出るほど素晴らしい。

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こちらは円形の間です。この正面にある巨大な杯は、希少な赤い大理石でできています。

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こちらの長箱にも赤い大理石が使われています。

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私は彫刻よりも絵画がもっと見たかったのですが、ガイドさんが彫刻好きだったのか、彫刻の間ばかり案内されました。そして、この時点でもう4時半くらいになっていました。5時半にはシスティナ礼拝堂が閉まるというので、間に合うのかな?と思いましたが、まあガイドさんがいるんだから間違いないだろう、と思ったのが大間違いでした。。。

つづく

バチカン市国観光 バチカン美術館 その1

バチカン市国とコロッセウムはローマ観光の目玉なんです。
ただし、バカンス中ということもあり、それでなくてもバチカンは混み合うからインターネットで予約した方がいいと言われ、インターネットで午後3時からのバチカン美術館とシスティナ礼拝堂の予約を取りました。

 

しかし、サンピエトロ大聖堂も見たい、ということで、時間より早い12時にバチカンに着くように出かけてみました。

この壁の右側がバチカン美術館の入り口です。

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そして正面がサンピエトロ大聖堂!

早速、中に入ろうと思ったら、入り口は閉められていて、外にはものすごい行列が。。。
どうやら午前中に式典があったらしく、午前中は観光できなかったようです。そして午前中から待っている人たちが大量に門の外で行列していたようでした。。。
ガーン。

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どうしようかなーと思っていると、怪しげなおばちゃんに話しかけられました。
今日はバチカンものすごい混んでるけど、私たちの英語ツアーに参加すれば、行列をスキップして中に入れるよー、と言います。
でも、私はネットで予約して3時からのチケット持っているし、英語ツアーは要らない、と言うと、ネット予約しててもバチカン美術館の方の入り口はもっともっと混んでる。きっと3時になっても入れない。と言われました。

えー??せっかく予約したのに入れないのか?それともこのおばちゃんに騙されているのか。。。

とはいえ、コロッセウムももの凄い行列だったことを考えると、バチカンが混んでいるのも不思議ではありません。しかも午前中にイベントがあったとすれば、通常のよりもさらに混んでいるはず。。明日はローマ最終日なので、バチカンは今日しかない。。。
いろいろ考えて、おばちゃんのオフィスに行ってみることにしました。

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おばちゃんのオフィスは、バチカンの壁のすぐそばにありました。
オフィスで話を聞くと、通常のガイド付きツアーは50€、私の場合は事前の予約チケットがあるから20€でいいと言います。まあせっかく来たし、20€で行列スキップして英語ガイドもついているなら、いいかーと思って、ここでツアー参加を決定。
ツアー開始は2時からなので、それまでにランチを食べてここで集合することになりました。

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Borgo36という思いっきり観光客向けのレストランに入りました。
この前に近くのトラッテリアに行ってみたところ、ランチでも予約なしだと満席と言われて、ここに来ました。

とりあえず本場カルボナーラスパゲッティを注文してみました。
お味の方は?
ベーコンじゃなくて塩味の豚肉が使われていて、それは美味しかったです。
カルボナーラ自体は、日本の方が美味しいかも。というか、まあこのレストランがイマイチなんでしょう、きっと。

とはいえ、完食して、まだ時間があったのでカプチーノ飲んで時間をつぶしました。

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さて2時前にオフィスに戻ってツアーを待ちましたが、ガイドが来たのが2時15分、その後、別の場所で待っている英語ツアー参加のグループをピックアップして、とかやっているうちに2時半になってしまいました。さすがイタリア。。。
その後、やっとバチカン美術館の方に来ましたが、なんと物凄い行列です。。。入り口が見えないところにまで並んでいます。英語ツアー参加のおかげでここはパス。

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でも入り口近くで、結局30分くらい待ちました。。

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しかも英語ガイドツアー参加のグループは40人以上いて、ガイドのおじいさんも少しテンパってる感じ。今日はいつもよりも凄い人が多いので、絶対にはぐれないように、とか、前の人との間を詰めてとかいろいろ注意を聞かされます。

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やっと中に入りましたがセキュリティチェックやら、ツアーガイド用のイヤホンとオーディオをもらったり、チケットない人は買いに行ったり、いろいろしているうちに3時を過ぎていました。早く中に入りたいなー、と気持ちは焦ります。

まずは建物の屋上部分が庭になっているところへやってきました。正面の木の後ろにはサン・ピエトロ大聖堂が見えます。

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 この像の下には水道の蛇口があって、飲料水にもできるということで、ガイドさんは水を汲んでいました。

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下の庭も綺麗に整備されていて、こんなに人がいなければゆっくり散歩するのもいいんだろうなーとか考えて写真を撮ります。

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こちらは中庭に面した建物。

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二羽の孔雀の真ん中にあるとんがりコーンみたいな形の彫刻が面白い。

ここはピーニャの中庭と呼ばれています。

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このピカピカの地球儀はどう見ても最近のものですね。こんなのより、美術品を見たいなー。

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 こちらはアウグスティヌス帝の首から上だけの彫刻。

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やっと中に入りました。凄い彫刻の数々。長ーい廊下の両脇にズラリと並んでいます。

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入り口部分も素晴らしい。

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美の女神ヴィーナス(アフロディーテ)とその子エロスの像ですね。ヴィーナスがそれほど美しく表されていないけど。

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こちらがイタリア人のおじいさんのガイドさん。ちょっとアグレッシブな感じの人でしたが、それもこの日のバチカンが異様なほど混み合っていたせいなのかもしれません。 

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 この像の説明は忘れました。。。

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これはローマ時代の棺で、サイズと外側の彫刻から子供(男の子)の棺だとわかるそうです。

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つづく

ローマぶらぶら歩き、ポポロ広場とサンタマリア・ディ・ミラーコリ教会

スペイン広場の階段を登って、さらに奥の方に行くとたくさんのヴィラ(Villa)がある大きな公園に繋がっています。
ヴィラとは、本来は上流階級のカントリー・ハウス(田舎の別荘)の意味で、古代ローマ起源ですが、共和制ローマ、中世を通して徐々に再発展し、贅沢な上流階級の郊外にある別荘となっていきました。

ローマのヴィラで有名なところでは、ヴィラ・ボルゲーセ(Villa Borghese)やヴィラ・メディチ(Villa Medici)があり、後者はあのメディチ家の別荘です。

 

この辺り一体は大きな公園になっていて、自転車や二人乗りの自転車などの有料レンタルもあり、公園内を自由に散策することができます。

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私たちは徒歩で周りましたが、お天気も良く、緑豊かでとっても気持ちの良い散歩道でした。

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ところどころにモニュメントや噴水などがあります。

 

 

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春の花が咲いたり、木々にも新緑の芽が出ていて、ピクニックをしている人々がいてなんとものどかな雰囲気です。この近くに博物館もありますが、この日は閉館日。。。
残念です。さらに奥には動物園などもあるみたいで、ローマの緑地帯といったところでしょうか。

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さて、この大きな公園を抜けて、メトロのFlaminio駅の方に歩いてきました。

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目の前に見えている大きな門はポポロの門(Porta del Popolo)。ポポロの広場に通じる大きな門です。古代ローマ時代の城門の跡地に建てられたこの門は、1475年にローマ教皇シクトゥクス4世によって建てられました。交通の要所にあり、一帯に生えていたポプラの木にちなんでこの名前になったという一説があります。
現在見られるものは16世紀に建て替えられたものだそうです。

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大きな門をくぐり抜けると、広場になっていて、ローマ市民の憩いの場になっていました。大道芸人がいたり、子供たちにシャボン玉を作ってあげるお兄さんがいたり、サンドイッチを買って広場の階段で食べている人たちがいたり。

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広場の雰囲気が分かるようにパノラマで撮ってみました。

マイケルジャクソンの踊りの真似をする大道芸人がいましたが、マイケルとは大違い。やっぱりあのダンスは難しいですよね。

広場の中心にあるオベリスクは、古代ローマ時代の紀元10世紀に、アウグストゥス帝によりエジプトから運ばれてきたラムセス二世のオベリスクだそうです。

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広場の先には二つの教会があります。同じような教会が左右に並んで建っているため双子教会と言われているようです。双子教会は、17世紀に建てられたサンタマリア・イン・モンテサント教会と、サンタマリア・ディ・ミラーコリ教会です。

広場を背にして左側がサンタマリア・イン・モンテサント教会です。
中に入ろうとしたら、残念ながらこちらは閉まっていました。

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右側は、サンタマリア・ディ・ミラーコリ教会。こちらは開いていたので、さっそく中に入ってみました。

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中に入ると、また多くの美術品の数々がありました。

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教会内部には、正面の聖壇の他にも小さなチャペルがたくさん入っていて、それぞれのチャペルには素晴らしい飾りや絵が置かれていました。

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建物の内部の天井や柱の部分は、今まで見たローマの教会と違って、それほどゴテゴテ飾られていないため、どこかフランスのカトリック教会に似た感じがありました。

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パイプオルガンは小さいけれど、凝った装飾が施されていました。

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床にもこんな感じの彫刻がしてありました。

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なかなか見ごたえのある教会でした。

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さて、教会を出てVia del Corso通りを進むと、たくさんのブティックやお店が連なっていました。といっても、こちらの方は、H&MZARAなどのインターナショナルブランドのお店が中心で、小さなブティックはスペイン広場近辺の方が多いような感じがしました。

さて、今夜のディナーは、こちらのトラットリア『Al Gallinaccio』に来てみました。

トラットリアというのは、大衆向けのレストランのことで、イタリアで気軽に入れる家庭的な雰囲気のお店のことをいうらしいです。イタリアで観光客向けではなく、安くて庶民派のものが食べたければ、トラットリアに行けばいい!と夫が言うので、とりあえずトリップアドバイザーでホテルの近くのトラットリアを探してみてここにたどり着きました。予約はした方がいいみたいで、このお店の前にも何軒か予約トライしましたが、満席といって断られました。

 

こちらはメトロBarberini駅から歩いて3分くらいのところにあるトラットリア。

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中も明るく、確かに地元のお客さんが多いかも。

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メニューを見ると、それほど安くもありませんでした。
パスタ、ピザ類は16~20€、お肉やお魚は平均20€といったところでしょうか。

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とりあえず、本日のおすすめのポルチーニ茸のタリアッテッレ。

ポルチーニはたっぷりと入っていましたが、味付けはうーん。。いや、美味しいは美味しいんですけど、絶品という感じではありませんでした。

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そしてラム肉のロースト!!こちらは文句なしで美味しかった。

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そしてカルボナーラっぽいパスタ。これも確かに美味しかったです。

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ただし、わざわざトラットリアで探して予約取ってくるほどでもなかったような。個人的には、最初の夜に食べた観光客向けのレストランの方が美味しく感じました。

トラットリアと言ってもいろいろあるし、もっと他で食べてみた方がいいですね。

www.tripadvisor.jp