海外食べ歩きブログ(レシピ付)

海外で出会った美味しいもののレシピやその他の出来事をつづったブログです

パリの音楽祭 フェット・ド・ラ・ムジーク

6月21日はパリの音楽祭、フェット・ド・ラ・ムジークでした。
実は、フランスには3年近く住んでいるんですが、毎年、この時期には旅行などでフランスを離れていたため、今年が初めてです。
このフェット・ド・ラ・ムジーク、その名も音楽の祭典は、1年で日が一番長くなる夏至の日に、屋外で誰もが好きに音楽を演奏して楽しもう、という概念で1982年からフランス国内で親しまれています。
特にパリでは、いろいろなジャンルの音楽が、プロ、アマチュアを問わず、広場や通りで演奏されるということで、この日は朝からワクワク!!

さっそくマクドナルドの前で演奏している人たちを発見♪
ポップスをボーカル三人で歌うスタイルでしたが、なかなか上手。

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こちらは、ロックバンド。。。
でしたが、お世辞にも上手とは言えない感じで。ボーカルの人、声枯れてるし。
でも、周りには人がいっぱい集まっていました。
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さて、パリから少し離れて、サン・クルーにあるSquare Carrier Belleuseという公園のような場所にやってきました。バラの花が満開でとっても綺麗です。
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今日は、こちらで子供たちによるコンサートがあるそうで、友達の子供が演奏するというので、見に来ました。
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演奏前には、人がいっぱい集まってきました。
クラシックや、映画音楽なども演奏されて、なかなか楽しめました。

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フランスでも作れる簡単手抜き料理特集1 たらこスパゲッティ

フランスの大型スーパーでは、もちろん日本で普通に買えるものが買えないことがほとんどです。例えば、薄切りのお肉、ひき肉も牛以外はあまり見かけないし、豆腐、納豆などの大豆製品はほぼ皆無。野菜も、もやしや大根、ゴボウ、レンコンなどは、アジア食材のお店や、日本食材店に行かないと手に入らないばかりか、お値段ももちろん日本で買う3倍以上はします。
出来合いのお惣菜や、冷凍食品なども日本のように充実していないので、手抜きをしたい時も、一体何を作ればいいのー?と思ってしまう人も多いはず。

そこで、今日は、フランスのスーパーの材料でも簡単に作れる手抜き料理をご紹介します。
手抜き料理といっても、味は手抜きじゃないですよ。
しかも、たまに無性に食べたくなるたらこスパゲッティーです!
これが簡単にできちゃうんです。

 

必要なのは、このピンク色のタラマというソースだけです。
これは、塩気の強いタラコクリームソースのようなもので、フランス人はこれをバゲットに塗ってたべるんですが、これを使えば、たらこスパゲッティーが簡単にできちゃうんです。

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それでは、タラマを使ったたらこスパゲッティーのレシピです♪♪

(材料二人分)
タラマ 1個
生クリーム 100cc
ネギ 1本
海苔 飾り用適量
スパゲッティー 二人分

 

(作り方)
①スパゲッティーをたっぷりのお湯に塩、オリーブ油を少し入れてゆでる。
②ボウルにタラマ、生クリーム、少量のしょう油を加えて味を整える。
③ネギはみじん切りにして、ボウルに加える。
④茹で上がったスパゲッティーは、よく水切りをして、②のボウルに加えソースをよく絡める。
⑤スパゲッティーを皿に盛り、飾りの海苔を上に散らしたら出来上がり。

 

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ハンディキャップの夕べでボランティア

この時期のパリは、いろいろなイベントがたくさん開催されていて、バカンス前のお祭りモードが満載です。
さて、この日は、『ハンディキャップの夜』ということで、ハンディキャップを持つ障害者の人たちが集まって、自分たちの日常的な苦労を私たちに教えてくれたり、困難を抱えながらもいろいろなことに取り組んでいる姿を見せてくれるというイベントが、ノートルダム寺院の前で開催されました。
私は、この日、ボランティアとしてこのイベントに参加してきました。

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ノートルダム寺院前の広場を使って、いろいろな催しが行われました。
例えば、車いすでのバスケットボールの試合や、障碍者の人がステージに立って踊ったり歌ったりするショー、その他にもいろいろなブースに分かれて、ヨガをやったり、折り紙の教室が開かれていたり。
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こちらは、障碍者の人たちと一緒に料理をつくるブース。
フルーツサラダを作って、周りの人たちに配っていました。
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ここは、小人症という大人なのに子供のサイズにしか成長できない人たちの普段の生活の困難さを知ろう、というブースで、このテーブルはもちろん実際よりも2倍ほど大きく作られていて、普段、この障害を持つ人たちがテーブルにつくのも大変だということを身をもって体感できます。本当に、椅子に座るだけでも一苦労。。。

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さて、後半はステージ上のコンサートで盛り上がりました。ジャズや映画音楽などが次々と演奏されました。
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フィナーレの様子!!
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ハンディキャップの夕べということで、夜中このイベントは続きました。
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イブサンローラン美術館 後編

 

コレクションはまだ続きます。
こちらもイブニングドレスのコーナー。
マネキンがみんな髪の毛がないので、ちょっと変な感じですが(笑、普通にモデルさんが着たら、素敵だろうなーと思う服がたくさんありました。

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こちらの宝石は、その名も『ハート』!1962年にデザインされました。
こちらは実際にイブサンローランのオートクチュールファッションショーで使用され、さらに彼が自分で選んだ特別なモデルだけがこれをつけることを許されたそうです。
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さて、こちらは実際に彼が使っていたワーキングスペース。
部屋の中には、さまざまなデザインやアートに関する書籍や、布地、小物や備品などが所狭しと置かれています。
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こちらのデスクの上にも、デザインの下書きや、いろいろな素材が置かれていて、まさにここで今も仕事が続けられているのでは?と錯覚してしまうほど、リアルです。
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このスペース、反対側は長い廊下になっていて、正面には大きな鏡が備え付けてあります。実は、ここでモデルさんたちが、コレクションの試着をして、この廊下を歩き、サンローランがインスピレーションで、足りない布や小物を補ったりした様子がビデオで撮影されていました。
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壁には、彼の似顔絵や、飼っていた犬の写真など、イブサンローランのお気に入りの品々が飾られています。
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さて、仕事場を出て、再び展示室に戻ります。
こちらベネチアのカーニバルの衣装のデッサンです。こういうデッサン一つ見ても衣装のデザインが好きだったんだなーというのが分かります。

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ここは、壁一面にアクセサリーを展示した部屋。
どれも素敵なものばかりで、見ているだけでも楽しくなります。
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こんなイヤリングも素敵ですね。
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こちらも、若き日のサンローランがデザインやスケッチしたバレエやフレンチカンカンなどの衣装。
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その奥には、斬新な花嫁衣裳が飾られています。
花嫁衣裳は、オートクチュールショーのハイライトとして、最後に紹介されてきました。白を基調としながらも、斬新なデザインや素材の特性を活かし、いかに個性的な衣装にするかが試みられました。
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最後の展示室では、ピカソマティスなどのアーティストへのオマージュを捧げたコレクションの数々が飾られています。

こちらはマティスの作品からヒントを得たスカート。
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こちらは、言わなくてもお分かりですね。
ピカソ柄のマントです。
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イブサンローラン美術館 前編

 

パリのエッフェル塔近くの16区にあるこの建物は1974年から2002年までメゾンの本社が置かれた場所でもあり、ナポレオン3世様式の素敵な邸宅が、美術館になっています。この日は、入場無料ということもあり、外には大勢の行列ができていました。
でも、今まで行ったことがなかったので、今回はぜひ見てみたい!と思い、1時間くらい並んでやっと中に入ることができました~!

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こちらはサロン・スペースです。かつては、ここでオートクチュールのショーも行われていたそうで、サンローランのバイオグラフィーや作品の制作からショーまでの過程などが展示されていました。

こちらは今でいう紙の着せ替え人形。こうしていろいろなデザインの服を紙に描き、ハサミでカットして、色合いなどを合わせていたようです。
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こちらは若きイブサンローランが、演劇の舞台衣装をスケッチしたもので、この頃から舞台芸術である衣装に興味を持って、熱心にスケッチを始めていたようです。
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バレエ舞台の衣装や舞台の様子をイブサンローランがスケッチしたもの。
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こちらは、Andy Warholというアメリカのアーティストが描いたイブサンローランの肖像画です。彼の作品の特徴は、写真をもとに色をつけていくというもので、ポップな色遣いが人気で、彼の作品はアメリカでは凄い売れていて、一枚何百万円もするそうです。
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さて、いよいよ展示室の中に入ります。
ここで展示されているコレクションは、イブサンローラン自身が自ら保存すべきものとして選んだ財団のコレクションです。
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シックな色遣いといい、本当にお洒落。今でも十分着られそうなモノばかり。
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こちらは冬用のコート
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宝石を縫い付けたジャケット!
これはこれで凄い。一見の価値あり。
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こちらは華やかなパーティードレスのコレクション。
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エキゾチックなモノやカラフルで奇抜なデザインも多いです。
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エレガントなドレスも。
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どれも物凄い細見です(笑

モデルしか着られませんね。
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たくさんあるので、後編に続きます。

簡単アペロにスモークサーモンとブルーチーズのパイ

今日は、パイシートがあれば簡単にできるミニクロワッサン風のフィンガーフードをご紹介します。
フランスでは円型のパイシートがたくさん売られています。
それを12等分して円のふちの方にソーセージやサーモン、チーズなどを置いて巻くだけで、こんな形になります。
もちろん四角いタイプのパイシートの場合は、長い長方形に切り分けた後、それを斜めに切って長い三角形の形にすれば同じ形になります。

 

今日は、中身を残り物のスモークサーモンとブルーチーズを入れてみました。
ブルーチーズをスモークサーモンで巻いてから、パイシートのふちにのせてクルクル巻きました。ただ、これだとパイが密封できないので、チーズが焼いているうちに少し流れ出してきましたが、それはそれで美味しかった。
レシピというほどでもないので、特にレシピは載せませんが、簡単でおすすめです。
最後に卵液を刷毛でぬって、黒ゴマを振るとちょっと見た目も綺麗になります。

中身もいろいろなものでアレンジ可能です。ぜひお試しください。

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ワインテイスティング会 アルザスワイン編

さて、今回のワインテイスティング会のテーマはアルザスワイン!!
私の大好きなゲヴルツトラミネール(Gewürztraminer)をはじめ、たくさんの美味しい白ワインがあるので、とーっても楽しみ♪

いつものように7時半にワイン会のお宅に集まります。
これはアルザスのグラン・クリュ(一等地)を表した地図。真ん中辺りがストラスブールです。
アルザスで生産されるワインのうち、ぶどうの収量やアルコール度などの厳しい条件をクリアしたわずか3~4%だけが「アルザス・グラン・クリュ」を名乗ることが許されるんだそうです。
アルザス・グラン・クリュのワインは、リースリング、ミュスカ、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ、シルヴァナー、シャッセラ、ピノ・ブロン、ピノ・ノワールの8種類あるぶどう品種(セパージュと言います)の中から1品種だけを使用して醸造されるのが特徴です。

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ではまず一つめです。

1)Domaine Stoeffler, Muscat, 2002 (13€)
フルーティーな香りと少し熟したブドウの香りが混じってとってもいい香りでした。
味わいは、かなり酸味が強く、スッキリした飲み口。結構好きです。
ただし、普通は白ワインはあまり長く保存しないものだと思っていたんですが、このワインテイスティング会の主催者によれば、保存法をきちんとすれば、白ワインも長期保存(20年以上)が可能で、若いワインとは違った味わいが楽しめるそうです。このワインも2002年、かなり古いです。
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2)Domaine Stoeffler, Riesling, 1998 (12€)

こちらは1つめよりもさらに4年も古いリースリング。。。今日は年代物の白ワインが続々と登場します(笑
こちらはほのかに蜂蜜、ピーチ、梨の香りがするものの、飲み口はかなりドライ。ミネラル分も感じます。
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3)Domaine Stoeffler, Pinot Gris 1990 (11€)

これなんて、1990年ですよー。30年近く前の白ワイン。。。
味は微妙でしたが、こんなに古いのに11€ってことは、白ワインはあまり値段が上がらないんですかね。
フルーティーなピーチかリンゴのような香りはするけれど、味は全く違いました。色もかなり濃くなっていて、最初ゲヴルツトラミネールかと思ったけど、甘さは全くありません。
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)Lieu dit Muhldorst, Riesling, 1996(14€)

これはほどよい甘さと酸味があって、しかも長くおかれていたコクみたいなものもあって、美味しかったです。
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5)Riesling, Grand Cru Kirchberg de Barr, 1999 (19€)
さて、グラン・クリュが出てきました!
ベリー系、パイナップルなどのほのかなフルーツの香り、酸味はあまりありません。
口の中に長く残る蜂蜜のような甘さが感じられました。やっぱりグラン・クリュは違う!って気のせいかな。
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6)Grand Cru Schoenenbourg, Riesling, 1999 (19€)
これもグラン・クリュです。
リンゴ系の強い香りとライムの香り。ミネラル分もかなり感じられましたが、ほどよい甘さもあったような。
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さてさて、ここでというか、この前にもたくさん摘まんでいたんですが、いよいよ結構酔っぱらってきたので、ちょっと休憩しておつまみを食べ始めました。
といっても、もうだいぶみんなも食べているので、何が何だかわからなくなってますね(笑
魚系のリエットやタラマなどの缶詰などが多かったと思います。これをバゲットに塗って食べる感じ。
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さて、後半戦です(笑

7)Domaine Stoeffler, Pinot Gris, 1998 (11€)
これは、3)で飲んだピノ・グリと同じだけど、年代が違います。
とはいっても、どっちもかなり時間がたっているためか味の差はあまりないような気がしました。
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8)Grand Cru Kirchberg de Barr, Pinot Gris, 1998 (21€)
これはとっても複雑な味わい。香りは、梨、りんご、メロン、ピーチ、かすかにアプリコットが感じられる(そうです)。私が分かったのはりんごと梨くらいでしたが。
さらに甘味とほのかな苦みがありました。
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9)Grand Cru Kircgberg de Barr, Gewurztraminer, 1993 (21€)
やっと私の大好きなゲヴルツトラミネールが出てきました。
香りは本当に素晴らしい。梨、ライチみたいな甘いフルーツの香り。
味は、少しミネラルを感じましたが、甘味が強い。
とはいえ、私の好きなゲヴルツトラミネールとはだいぶ違いました。やっぱり年代が古いということも関係しているのかもしれません。
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10)Klevener de Heiligenstein, 1998 (15€)
最後のワインです。柑橘系の香りがして、とってもフルーティーなワインです。
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さて、今回も10本のワインの飲み比べをして、かなり酔っ払いました~。
でも、普通、こんなにたくさんの種類を揃えられないし、さらに今回は、珍しいすごい年代物の白ワインをたくさん飲めて幸せでした~♪