大列柱室を抜けて、まず目に飛び込んでくるのが、この二つのオベリスクです。
右側はトトメス1世のオベリスク、そして少し奥の左側のオベリスクは、ハトシェプスト女王のオベリスクです。トトメス1世のオベリスクは、彼の王位更新祭の記念碑として建てられたものだそうです。いずれも花崗岩でできています。
トトメス1世のオベリスクを近くで見るとこんな感じです。
古代エジプトのオベリスクは記念碑として造られたものがほとんどで、先端部はピラミッド状の四角錘をしており、当時はここが金や銅などの化粧板で装飾され、太陽神のシンボルとして光を反射して輝くように作られていたそうです。
こちらは、ハトシェプスト女王のもう一つの折れたオベリスクです。先端部分には、腰かけたアメン神の前に座るハトシェプスト女王のレリーフが描かれています。
(本当は横になっているんですけど、見やすいように、写真を縦にしてみました)
ここからちょっとメインストリートをはずれて脇道に行ってみます。
この辺りはトトメス3世の塔門入り口からアメン大神殿の中央中庭に繋がっていくところです。
門にも必ずレリーフ画があります。
これは後ろを振り返ったところで、奥に見えるのが、大列柱室、続いてトトメス1世のオベリスク、手前で切れているのが、ハトシェプスト女王のオベリスクです。
こちらは、アモン神の姿をしたツタンカーメンだそうです。
こちらは、ムト女神の姿のアンクセンアモンの像です。
二つ並ぶとこんな感じ。
そしてこちらが至聖所です。
神聖な儀式を行う空間だったのでしょうね。
至聖所の周りも、たくさんの遺跡に囲まれているので、どれも見ていて飽きません。
ロータス型の支柱です。
そして、こちらはアメンホテプ3世によって造営された聖なる池です。
ファラオや神官たちが、神々に祈りをささげる前の沐浴の場所として利用されたそうです。
そしてこちらが聖なる池の前にあるスカラベ(コガネムシ)の像です。
スカラベは、古代エジプトでは再生した太陽を意味するそうで、この周りを7周まわって願い事を言うと叶うと言われているそうです。
もちろん、私も7周まわりましたよ~(笑
この先にも塔門がありました。もう何番目だか分からなかったけれど、これも素晴らしい建造物です。(パノラマで撮影してみました)
こちらは、第7塔門。左右にトトメス3世の立像と坐像が置かれています。
エジプトの神殿の構造は基本的に左右対称に作られていると言われているのですが、左側の像は現在は2体しかありませんが、本来は右側と同じ様に坐像や像の数もあったのでしょうね。。
塔門左側の像。
一派に、両手を交差しているのは死後の姿(ミイラなどもそうです)を表す他、神になったということを表す場合もあるそうで、この場合は後者でしょうね。
この後、ガイドさんとはお別れして自分たちで少し散策しました。
そして散策しているうちに、どこだか分からなくなりましたが、素晴らしい列柱をまた発見!こちらの列柱には、かなり色が残っています。天井部分も青い色が残っていますよね。
門の部分のレリーフにも、色が残っています。当時はきっとカラフルに装飾されていたことでしょう。
見どころがありすぎて、一部しかご紹介できませんでしたが、カルナック神殿の凄さが少しはご紹介できたでしょうか。
今度は、きちんと勉強して、もう一度訪れたいなー、でもいつになるやら分からないけど。絶対、ここはまた来たい!!と思いました。