この時期のフランスで行われるワインの一大イベント、それがワインの祭典、サロン・ド・ヴァンです。
パリ近郊にあるこの展示場では、毎年、多くの個人ワイン生産者たちが、パリにでてきて品評会を開いています。もちろん、一般のお客さんも入場が可能で、嬉しいことに試飲ができます!!ということで、ワイン好きにはたまらないイベントなのです。
今回は、11/30~12/4までの5日間、Porte de Versaille という駅すぐそばの展示場で開催されました。
さて、こちらは土曜日の夕方に行ったときの写真なのですが、週末、土曜日のしかも夕方ということもあり、入場口はこの人だかりです。結局、入場まで15分くらい待ちました(笑。すごい人気。
せっかく入場できても、人が多すぎてこのありさまです(涙
入場口で受付をすませると、試飲用の小さなワイングラス🍷がもらえます。
これも毎年行っているので、かなりたまりました(笑
そして、このワイングラスホルダーは、首からかけるとワインを手に持たずに回れるというすぐれもの。こちらは2€で販売されています。
とりあえず、このようにすべてのワイン個人生産者には番号が振られています。その数、全部で500くらいあるんじゃないでしょうか(数えてないけど)。
会場内はとーっても広いです。まず、一番知っておくべきことは、フランスワインは生産地によって分けられています。なので、もちろん品評会でも、生産地別に色分けがされています。下の図を見るとお分かりのように、アルザスなら黄色、ロワールなら緑、ブルゴーニュならオレンジ、というように色分けがされています。
では、さっそく看板を頼りに試飲を行っていきます。
たとえば、こちら。黄色なのでアルザスのワインです。Discheler Andreというのが、この生産者の方のお名前。
そして、Alsace GD CRUとありますが、これはGrand Cru(グラン・クリュ) のことで、このワイン畑が特級の畑であることを意味しています。グラン・クリュならすべて美味しいというわけではありませんが、値段などを決める上で参考になると思います。
また、最近ではBionomieと書かれているものもありますが、これはビオ・ワインのことで、ブドウ自体をオーガニックで栽培し、その上、ワインを作る過程で添加物をいっさい使用していないもののこと、だそうです。
確かに体には良さそうなんだけど、今まで、ビオ・ワインっていうとイマイチ味が落ちるというか、美味しいビオ・ワインに出会ったことがない、というのが正直な感想です。
じゃあ、次行きましょう。
これは、ボルドーですね。Chateau le Barryというのが醸造元。要は数種類または一種類のブドウを混ぜてワインを生産する事業主です。そして、生産者は、Phillipe BRIEUXさん。シャトーとつくと、必ず醸造元を表します。
そして、Saint-Emilionはボルドーで一番有名な地区の一つ。もちろん値段もそれなりにします。そして、GDはグラン・クリュ、特級畑のこと。
さて、こちらはブルゴーニュワイン。ブルゴーニュは先日、小旅行で行ったので、少しなじみがあるような(笑)。
Domaine Rois-Magesは、ボルドーのシャトーのようなもの、つまり自分の畑でとれたブドウを使ってワインを作る醸造元のこと。
Anne -SophieさんとFelixさんがブドウの生産者。
RullyはBeauneの下にある小さな村です(この下の地図参照)。ここでは、RullyとBeauneの畑を持っている生産者が作ったワインということになります。
1ER CRUは、プロミーエル・クリュ、つまりグラン・クリュよりは格下になりますが、1級という意味になります。
Beauneは地図の真ん中くらいにある町。
Rullyはここには地名が乗っていないけれど、Puligny-Montrachetの下の辺りにある小さな村です。濃いオレンジから赤色なので、特級から超特級クラスのブドウ畑があることがわかります。
アルザスワイン。スーッとしたボトルが特徴です。リースリング、ピノ・ノワールなどいろいろありますが、私が一番好きなのは甘口でフルーティーなゲヴュルツトラミネールです。といっても、生産者が違うと味も違う。いろいろなところで飲んでみて、自分の好きな味を見つけるのも楽しいです。
超特大、ワインボトルのほぼ同じ大きさのグラス。こちらは、試飲用ではなく(笑)、カラフ(ワインの入れ物)の代わりとして使っていました。
とにかく、ものすごい人だったので、あまり試飲はできませんでした。
こうなったら、最終日の月曜日にもう一度来よう!ということで、この日は早々と引き上げました。。