ロンドン二日目からは、ダブルツリー・ヒルトンホテルに宿泊しました。
ここは大英博物館まで徒歩10分というとても便利なロケーションにあります。
ホテルは朝食付きだったので、イングリッシュ・ブレックファーストの朝ごはんをしっかり食べました。ちなみにフル・イングリッシュブレックファーストは、だいたいこんな感じですかね。これにカリカリベーコンがつきますが、脂っこいのでベーコンはパスしました。
お店や提供される場所にもよりますが、フル・ブレックファーストの中身はだいたいこんな感じです。
トースト
タマゴ料理
ソーセージ
ブラックプディング
ハム
ベーコン
ベイクドビーンズ(トマトソースで煮込んだ白インゲン豆)
焼いたトマト
マッシュルームソテー
ポテト料理
紅茶
オレンジジュース
あー、朝からお腹いっぱい。
朝食会場にもクリスマスツリーが飾られていました。
さて、DoubleTree Hiltonホテルを9時半に出発して、徒歩で大英博物館(博物館は10時開館)に向かいます。
中心地だけあって、街並みもなんだか洗練されています。
店構えもロンドンっぽい(笑
さて本当に10分くらいで大英博物館に着いちゃいました!
平日だし、朝早いので人もそれほど多くはありません。
セキュリティーチェックを済ませて中へ。
すごい広さです!もちろんこちらも無料。館内案内マップは白黒版は無料ですが、カラーだと2ポンドします。博物館がタダなんだから、2ポンドくらい払ってもいいですよね。ちなみに私はクロークにコートを預けましたが(2ポンド)、館内1階は特に寒すぎてコートを取りに戻りました(笑
オーディオ・ガイドは6ポンドだったので、これも借りました。これがあると見どころがハイライトされてて良いと思います。もちろん日本語設定もできます。日本語→英語の切り替えの仕方も教えてもらえば、数多くの作品の説明を聞くことができます。
では、さっそく1番目の見どころからご紹介。
ジャーン
この石、そうです、ロゼッタストーンです。ナポレオン遠征時代にエジプトで発見されたこのロゼッタストーンは、エジプト考古学史上最も重要な発見物と言われています。この碑文は三種類の言語、古代エジプト語の神聖文字ヒエログリフと民衆文字、ギリシア文字の三種類の文字で記述されています。当時、エジプト文字は大半がまだ解読されていなかったのですが、このギリシア文字が同時に記されていることで、解読が進んだと言われています。
石を上からよく見ると、異なる文字で書かれているため、三層に分かれているように見えますね。上から、ヒエログリフ、エジプト民衆文字、ギリシャ文字です。
碑文の内容は、プトレマイオス王朝のプトレマイオス5世を称え、プトレマイオス5世などに対する皇帝礼拝の実施方法を記したものだそうです。
さすがに大英博物館の一番の人気展示品だけあって、朝でも人だかりができていました。
そして、この部屋には古代のエジプトの貴重な美術品や像、さらには門までも展示されています。
こちらはエジプト王、ラムセス2世の胸像。在位は、紀元前1279~1213年で、第19王朝のファラオです。ラムセス2世って、名前だけは聞いたことがあるけど、こんな巨大の像を作らせるくらいだから、さすが偉大な王だったんですね。右胸の銃弾の後は、ナポレオンが運び出そうとしたときに開いたものだそうです。
こちらはあの黄金のマスクで有名なツタンカーメンの像。19歳の若さで亡くなったファラオ。
ツタンカーメンの墓を発掘した考古学者たちが次々と謎の死をとげたりして、ツタンカーメンの呪いとして聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
なんだ?これは?スフィンクスのようだが猫?
そう、これは猫の像です。1939年にゲイヤー・アンダーソンが寄贈した猫の像は、紀元前600年頃の作品と言われています。この時代、猫は豊穣の女神バステト神の化身とされ、聖獣として崇められました。
この柱、見てください。
これもエジプトにあった神殿の柱なんですが、こんな大きなものをよくここまで運んできたなーと思いますよね。これだけの規模と数のコレクションを誇る大英博物館ですが、コレクションの本国からは展示品を返却するように要求されていたりするので、略奪博物館などと揶揄されるのも、仕方のないことでしょう。
こちらはいろいろな神々の像。(プレートの写真を撮り忘れたので、名前がわかりません)
これはアメンホテプ3世の像の頭の部分。下の写真は腕の部分。これだけ見ても、その全体がどれだけ大きなものだったかがわかります。
第18王朝 紀元前1390年のカルナックのムート神殿にかざられていたものだそうです。頭部の高さは2.9メートル。胴体部分もムート神殿にあり、神殿を見下ろす位置に据えられていました。
これだけでも広大な大英博物館のほんの一部にすぎません。エジプトコーナーは2階にミイラの展示があり、1階部分はこのほかにもアッシリア、ギリシャなどなど続くのです。このブログでは、また後日、大英博物館のコレクションのつづきを紹介をしたいと思います。