修道院の丘の上の部分をじっくり見ていたので、1時間ぐらいかかりました。
大聖堂だけならそんなに時間はかかりませんが、今日はもうこの修道院だけ見ればいいな、と思っているので、じっくり観光です。
先ほどの見晴らし台のところから、丘の下に降りていく坂があり、そこを下っていきます。
坂はけっこう急で、雪が凍っていたりするので、滑ります。
途中にトイレがあったので立ち寄りました。おばさんがいましたが、無料でした。
ちゃんと紙もあって、清潔なトイレでした。
坂道をどんどん下っていきます。
修道院内は本当に広くて、小さな村のようです。途中にカフェやレストランもありました。土産物屋はありましたが、シーズンオフなので閉まっていました。
この門の外は修道院の敷地外のようです。一応、門で仕切られています。
ここからも修道院内の関連施設が見えます。
一応、緑色の屋根と黄金の塔はすべてこの修道院のものです。
この先にも道は続いていますが、お店などが主で、修道院に行くのは下の道になります。この修道院の道とドニエプロ川の交わるところが、この修道院の起源と言われていて、多くの精霊が宿っていたと言われています。
この修道院の丘の下には、教会の下に洞窟があって、そこに聖者と言われる修道僧たちの遺体のミイラが埋葬されているんです。そして、敬虔な信者の人たちは、そのミイラの眠る地下の洞窟にも参拝をするそうです。
私も地下の洞窟まで行くかどうかはともかく、とりあえず全部見られるところは見ておこうと思って、丘の下までどんどん下っていくことにしました。
丘の中腹ぐらいのところにあるまた別の教会です。
この中は信者の人が何かミサのようなものをやっていたので、入りませんでした。
坂をさらに下っていきます。
ちなみに左に見えている屋根は、下丘の鐘塔です。敷地内があまりにも広いので、鐘塔も二つあるんですね。こちらは高さ41mで、1761年に建てられました。
聖者の銅像。至る所にあります。
そしてこれが下丘で一番大きな教会です。
ここは1700年に建築されたまま残っています。教会自体が十字架の形をしているので、聖なる十字架の教会という名前がついています。
二階は聖堂になっているのですが、とにかく熱心な信者の人であふれていて、とても中にある聖壇やイコンを見学できる雰囲気ではありませんでした。
たぶんミサの最中だったのだろう、と思って、まだ丘の下にある他の教会を回ってみることにしました。
こちらもたぶん教会ですが、閉まっていましたので外だけ。
建物はたくさんあるのですが、見学できる場所はそれほどないようでした。
後は、カフェみたいなものもありました。
こちらの四角い建物は、管理人の居住地のようです。
下の写真の緑色の部分は、さらに丘の下の教会に行くための渡り廊下です。
雪深いキエフでは、悪天候でも往来ができるようにこのような渡り廊下が作られたんでしょうね。
またまた聖者の像。
ここが一番下にある教会です。
この教会の地下にも聖者のミイラが眠る洞窟があるのですが、ここは信者の人のみ入場が許されていました。たしか上の教会にも洞窟があるみたいなので、後でそちらに行ってみることにします。
こちらは地下ではなくて、地上の墓地です。
有名な聖職者の方のお墓の様ですね。
こちらはキエフ大公の一人でしょうか。ウクライナ語なので読めませんが、写真から判断。
こちらが、さっき来た聖なる十字架の教会です。
やはり上の聖堂はいつ行っても、信者の方でごった返していて、中の方まで入ることができませんでした。
その代わり、地下の聖者のミイラの眠る洞窟は入ることができました。
こちらが洞窟への入り口です。
中に入って、細長いロウソクを買います。洞窟の中は薄暗いので、このロウソクをみんな買って、足元を照らしながら進みます。
こちらは観光客も少しいますが、大多数は熱心な信者の人たち。賛美歌を口ずさみながら歩いていきます。まさに独特な雰囲気。
もちろん洞窟内は撮影禁止です。聖者のミイラといっても、刺繍入りの布にくるまれているので、ミイラの部分は見えませんが、やはりなんとなくミイラがいるんだなーと思うと不気味な感じもします。
でも、周りの信者の人たちは、大事そうに布を触ったり、お祈りをしているので、やはり神聖な場所なんだなーと、つくづく感じました。
ちなみにこの真ん中にいる人が着ているのは、ロシア正教会の正装のようです。
神父さんや教区内の方が着ている服です。
ペチェールシク修道院、素晴らしかったです。