海外食べ歩きブログ(レシピ付)

海外で出会った美味しいもののレシピやその他の出来事をつづったブログです

語学学校で行くケーブランリー美術館 後編

さて、こちらのケーブランリー美術館には、クロード・レヴィ=ストロース劇場というコンサートホールがあって、ここで今日はアフリカ系バンド『Debademba]』によるコンサートが開催されていました。
これが予想以上に素晴らしかった♪
言葉もアフリカの原語で歌っているんですが、ボーカルの人の声が凄い通るし、リズム感もアフリカならではで、ノリが凄くいいんです。

f:id:S_tabearukirecipe:20180618004846j:image

途中、客席の観客も立ち上がってダンスを始めるほどの盛り上がり!
これは夜やったら絶対楽しいだろうなーと思いました。
ちなみにこんなにノリノリの会場の中で、うちの学校のアラブ人のおばちゃん二人は全然盛り上がってなくて、、、それはそれで面白かった。

f:id:S_tabearukirecipe:20180618004926j:image

さて、ランチはピクニックの予定でしたが、あいにくの雨なので、屋内で食べることに。一応、このサンドイッチや、チップスも美術館からのプレゼント!太っ腹ですね。
この日は、パリやイルドフランスにあるアソシエーションを招待してのイベントだったため、いろいろ企画してくれていたようです。
f:id:S_tabearukirecipe:20180618004930j:image

さて、ランチの後は、企画展を見ることになりました。
けっこうお腹いっぱいで眠くなったけど、イベント盛りだくさんで、なかなか帰らせてもらえません(笑
有難い話なんですが。ついには、ガイドさんも出てきて、いろいろと説明してくれました。この絵は、20世紀前半の植民地全盛期に、フランス人やヨーロッパ人がアフリカやアジアをどのように見ていたかが描かれている貴重な絵です。
ここには、あらゆる植民地の食べ物や鉱物、原材料を原住民がまったくの苦労なしに手に入れて、それをヨーロッパへ輸出していると信じさせるようなプロパガンダが描かれています。実際には、植民地はプランテーション化されて、原住民は奴隷のように働かされて貧困に喘いでいたわけですが、それはヨーロッパ人には知らされることなく、このような楽園から物資が運ばれていると信じさせられていたわけです。
f:id:S_tabearukirecipe:20180618004826j:image

こちらは、当時の中国の様子を描いたもの。実際には4mほどある大きな絵だったそうですが、現在ではこの美術館に残っているこの部分のみとなっています。
f:id:S_tabearukirecipe:20180618004916j:image

こちらも別の場所にある二つのモスクを一つの絵にまとめたイマジネーションたっぷりの作品。
f:id:S_tabearukirecipe:20180618004904j:image

こちらは想像だけで実際を見ることなく描かれた虎の絵。
ちょっとライオンにも似ているような。
f:id:S_tabearukirecipe:20180618004900j:image

こちらも想像で描かれた象の絵です。これはよく描かれていますよね。
f:id:S_tabearukirecipe:20180618004835j:image

主人を失くしたアラブの家の女性や子供たちの様子。
f:id:S_tabearukirecipe:20180618004829j:image

こちらは、20世紀の描かれたアルジェリアの女性の想像図です。実際には、アルジェリアの女性はイスラム教徒なので、このような服装をするわけもないし、シーシャも吸いませんが、ヨーロッパ人は、このようなアラブの美人を想像して絵に描いていたようです。
f:id:S_tabearukirecipe:20180618004852j:image
こちらは、白人男性だけが真ん中に大きく描かれていて、周りを取り囲む黒人の群衆には特徴が全くありません。これも人種差別的な思想が伺える作品の一つです。
f:id:S_tabearukirecipe:20180618004907j:image

他にもいろいろ興味深い作品もあり、ガイドさんもたくさん説明してくれて、やっとこの日のアクティビティーは終わりました(笑