パリのグラン・パレではいろいろな展示会をやっていますが、この日は明日から始まる国際アートフェスティバルの前夜祭をやっていました。
メトロのシャンゼリゼ・クレモンソー駅を出るとすぐに大道芸のパフォーマンスをする人たちがいました。
グラン・パレの庭にも現代アート風のものが並んでいたり。
こちらが10月18日~21日までの間、開催される国際アートフェスティバルのメイン会場となっているグラン・パレ。
反対側のプティ・パレの方でも同じイベントをやっているみたいでした。
そして、この真ん中のスペースでは、屋台のフードコートが出たりして、夜にアート展を楽しんだ人たちが、軽くワインやお酒を飲んだり、食事をしたりできるような仮設コーナーが設置されていました。
暗くなる前にもう飲み始めている人がたくさんいました(笑
さて、今日の私のお目当てはこちらではなく、スペイン、カタルーニャの画家、ミロの展示会に行くこと!
といっても、ミロがバルセロナ出身の画家だったとは今まで知らず、フランス人だと思ってましたが(笑
このミロ展では、ヨーロッパとアメリカから集められた約150点ものミロの作品を一度に見ることができるんです。ミロの絵はポンピドゥーなどでも見ることができますが、作品数はやはり数点のみ。それに比べ、このミロ展では時代ごとにミロの描いた絵画のスタイルの変遷や、生前のミロのインタビュー映像、彼の作った彫刻や立体アートなど、珍しい展示品もたくさんありました。
ミロといえば、誰もが納得するような彼らしい作品。
ミロといえば、明るい色を使った抽象画を描く画家として、上のような作品ばかりを想像していましたが、こんな詳細な絵を描いていた時期もあったんですね。
これらの作品も暖かい色遣いがとても素敵です。
これはバルセロナの風景を描いたもの。
そして、バルセロナ近郊のミロが生まれ育った小さな村モン・ロワの農村風景。
そして、パリに移り住んだミロは、どんどん抽象画の世界に引き込まれていきます。こちらはパリのアパルトマンの一室を描いたもの。窓の外の黒い三角はエッフェル塔を表しているそうです。
時代が進むとともに彼の作品も大きく変わっていきます。
こちらはミロの作った陶器作品。
立体アート。
全ての絵ではありませんが、英語の解説もたまについていて、素人にも理解しやすい展覧会だったと思います。15€でこれだけの作品を見られるのもまた嬉しい。
来年2月4日までやっているので、ミロ好きの人はぜひ行ってみてください。