海外食べ歩きブログ(レシピ付)

海外で出会った美味しいもののレシピやその他の出来事をつづったブログです

アムステルダム国立美術館RIJKSに行ってきました その2

RIJKSには、レンブラントフェルメールなどの有名なオランダ画家の作品の他にも、オランダの珍しい工芸品や美術品が収容されています。

こちらは白黒のシマウマのような柄で作られたリュート。珍しいデザインが現代アートのようにも感じられます。

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豪華な装飾と大理石のテーブル。
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こちらのキャビネットは、中国のものに発想を得て、オランダ芸術を独自に再現したもの。中に描かれているのは、聖書に書かれているキリストの逸話を描いた作品です。
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そして、デルフト陶器の工房、ドゥ・メタレ・ポット

こうした重ねて置けるタイプの花瓶は、オランダの貴族やイギリスの貴族たちの間で流行ったもので、中国の陶器を真似て作らせたものだそうです。
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中国陶器の影響を受けてデルフト焼きの陶器で作られたバイオリンです。コマの部分には象牙が使われており、持ち手の装飾は金の道化師です。大変高価ですが、実際に弾くものではなく、コレクター目的で制作されました。17,18世紀にかけてバイオリン音楽は社会的な人気を誇っており、裏側には庶民のお祭りでバイオリン演奏が行われ、それに合わせてみんなが楽しく踊っている場面。表側にはエリート階級が自宅のサロンに演奏家を招いて行った演奏会やパーティーの様子が描かれています。 
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さて、こちらは、何だと思いますか。
これは裕福な商人の妻であったペイトネッラ・オートマンが発注して作らせた人形の家、ドールハウスです。彼女は子供のおもちゃではなく、自分の趣味としてこのドールハウスを所持していたそうです。ドールハウス内部の床には大理石、化粧板にはべっ甲、使われている中国陶器も特別発注して作らせた本物ということで、すべてが緻密に凝って作られており、当時の価格で3万ギルダー(日本円で150万円)は、今にすると普通の一戸建てが一軒買えるくらいの金額だったそうです。
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こちらは女性たちの肖像画
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そしてビックリしたのが、この図書館です。
まるでハリーポッターの映画の一部のようなこのライブラリーは、現在も使用されていて、下の階には本当に人々が本を読んだり勉強したりしている姿が見えます。
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ピエール・カイペルスによって作られたこのライブラリーには、多くの古い文献が保管されているだけなく、本の執筆、制作、本から得られる喜びを賛美するために捧げられたとされている。
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大航海時代に作られた地球儀。
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こちらは17世紀のウィリアム・レックス号の模型。敵国の攻撃から身を守るため、このような戦艦を持つことは取り立てて贅沢なことではありませんでした。船の横には攻撃ができる大砲が一列に並んでおり、敵艦の隣を走行しながら一斉攻撃ができるようになっています。さらに反対側にも同じような大砲の列があって、必要ならば、方向転換をして戻りながらさらに攻撃を加えることができるようになっていました。
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こちらはナポレオンが敗戦したワーテルローの戦いの場面を描いた絵画です。
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さらに珍しいガラス細工の展示など、まだまだたくさんありましたが、ちょっと疲れてきたので早歩き(笑
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最後にこの美術館に保管されているビンセント・ヴァン・ゴッホの自画像(1887年ごろ)他、数点の作品も見て美術館見学は終わりにしました。
これはゴッホが弟のテオとパリに住んでいた頃の作品。パリで、ゴッホゴーギャンやモネなどと出会い、美術的に素晴らしい影響を受け、とても充実した暮らしをしていました。
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その他、数点のゴッホの作品。
ゴッホが大好きな方は、アムステルダムにあるゴッホ美術館を訪れると良いそうです。私もゴッホが大好きというほどではありませんが、印象派の絵画は好きなので、チケットをネット予約して明日行くことにしています。
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