海外食べ歩きブログ(レシピ付)

海外で出会った美味しいもののレシピやその他の出来事をつづったブログです

カイロ考古学博物館その3、ユウヤとチュウヤのミイラ

動物のミイラ館にやってきました。
ちなみにファラオや王族のミイラ展示室は別料金で撮影禁止ですが、動物のミイラ館は撮影が可能です。といってもあまり気持ちのいいものではないので、少しだけ撮りました。。古代エジプト人は、死後の世界を信じていたので、現世でペットとして可愛がっていた動物たちもミイラにすれば、死後にもまた会えると思っていたようです。
主な動物は、猫や犬、鳥、サル、それから子牛などもありました。
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こちらはサルのミイラ。。悲しそうな顔に見えます。
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犬のミイラ。そのままの形でミイラになっています。
ちなみに上の方に小さな棺が見えていますが、これらは動物を埋葬していた棺です。
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さて動物のミイラ館を出て、ユウヤとチュウヤの部屋にやってきました。
ユウヤは第18王朝時代に権力を誇った廷臣で、チュウヤはその妻で王族の出身だったと言われています。二人の娘であるティイはアメンホテプ3世の妻となりました。ティイの生んだ息子がイクナートン、というように繋がっていくので、このユウヤとチュウヤもなかなか重要な人物です。
そのためか王族ではないけれども、妻のチュウヤとともに王家の谷に埋葬されており、その埋葬品はとても豪華でした。
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これは彼らの玉座
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これはプリンセスの玉座だったそうです。
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こちらは儀式用の戦車。
彼らの墓は、泥棒に侵入された跡はありましたが、数点の小さなアクセサリーと、ミイラを作る際に使われる高価なオイルなど以外の大きな家具類は、すべて残されていました。
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こちらの箱も色や装飾がほぼ完ぺきな状態で残されています。
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お墓から見つかった死者の書。とても長いのでパノラマで撮ってみましたが、撮りきれない(笑
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ズームアップしてみると、こんな感じです。左から右に読んでいきます。
色鮮やかでとても綺麗な絵本のようです。
死者は死後12時間の間に、冥界を船に乗って旅し、12個の門をくぐります。
その際に質問をされるので、そのための呪文を覚えておかなければならなかったとされています。
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呪文の数々や、助けてくれる神様の絵が死者の書には描かれているようです。
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こちらは死者の心臓を天秤にかける死者の裁判の様子です。
心理の女神マアトの羽と死者の心臓を秤にかけ、魂が罪で重いと傾くようになっています。死者が罪人と判定されると、幻獣アメミットに食べられて二度と転生ができなくなる、という様子を表しています。 
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冥界の旅を続ける船。
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ユウヤのミイラが収められていた棺です。
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こちらがチュウヤ。
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内臓を収めるカプリス壺。
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棺はたくさんの装飾が施された箱の中に収められていました。
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こちらがユウヤとチュウヤのミイラ。。。どっちがどっちだったか忘れましたが、ミイラの保存状態はとても良いです。三千年も前のミイラがこんなにしっかり残っているなんて、本当にすごい。

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