今日はルクソールに西側の観光です。
エジプトでは、死者に関するものはすべてナイル川の西側にあるため、王家の谷やピラミッド、葬祭殿などは西側にあります。
それに対して、東側にはカルナック神殿やルクソール神殿があり、ファラオが生きている間は、ここにたくさんのお供えものをして、死後、神様の加護を受けようとしていたそうです。
ルクソールは、カイロよりも静かで綺麗です。
ナイル川沿いに灌漑農業などが栄えているので、川沿いは緑の豊かな緑地帯になっています。
ナイル川の風景。
これから橋を渡って西側に行きます。
この辺りまで来ると、ナイル川もとても綺麗です。
王妃の谷や王家の谷はこちらの方向にあります。
さて、まず第一段目の観光ポイントはこちら、メムノンの巨像です。
さとうきび畑の真ん中に、いきなりこの石の巨像二体が目の前に現れます。
二体ともアメンホテプ3世を表しており、もともとこの背後にはアメンホテプ3世の葬祭殿が控えていたといわれています。
高さは21mもあるそうで、近くに行くとその大きさがより一層感じられます。
奥の方にも、たしかに数点の石像が残っていました。
石灰岩の一枚岩でできているそうで、それにもビックリです。
こちらの右側の像は、大昔の地震によってヒビが入り、夜明けになると温度差や蒸気のせいで、うめき声のような音を発していたといわれています。その後、地元の人々による噂が広まって、メムノンの亡くなった母親を呼ぶ声だともいわれて、その声を聴こうとする人々が押し掛けたとか。その後、像が修復されると声は聴かれなくなったそうです。
たしかに明け方にこの像から、うめき声が聞こえたら不気味ですよね。
像の台座の部分にはたくさんのレリーフが彫られていました。上下エジプトの統一を表すレリーフもあるそうです。
この後は、王妃の墓に向かいます。