朝8時です(笑
ヒルトンルクソールホテルは、カルナック神殿のすぐそばにありますので、7時50分にホテルを出発して、10分で到着です。というのも、カルナック神殿はルクソール観光のメインのひとつなので(もうひとつは王家の谷)、ルクソール近隣地からも、観光バスが大挙して訪れるそうなんです。カルナックに10時ころに到着後、1時間ほど見学、その後、王家の谷に行くというツアーが多いとか。
ということで、観光客の少ない朝一のこの時間にやってきたわけです。
カルナック神殿の見取り図。
参道の先には、一番最初の第一塔門があり、その後、第一の中庭、そして大列柱室、奥の神殿へと続いていきます。右側にある大きな人口の池は、アメンホテプ3世の時代に造営された聖なる池です。
カルナック神殿は、アメン神を祀ったルクソール最大の神殿であり、その中にはたくさんの小神殿や塔門、列柱室などが密集した複合建築物なのです。さらにその建築年代も、最も勢力を誇ったラムセス2世の時代から、プトレマイオス朝に至るまで、様々な年代に渡って、代々のファラオ達がアメン神に捧げものをして、その加護を受けようと増築を重ねたため、多岐に渡っています。
さて、神殿の入り口に立つ前に、その両脇にズラリとスフィンクスが並ぶ参道に圧倒されます。こちらはラムセス2世によって造営された羊の頭をしたスフィンクスです。
オスの羊は、豊穣を象徴しており、アメン神の聖獣とされていました。スフィンクスの胴体と手足はライオンです。
そして、その両前肢の間にあるのは、ラムセス2世の像だと言われています。
南側の列には33体、北側には19体が完全な姿をとどめています。
スフィンクスの参道に続いて、目の前に立ちはふぁかるのは、第一塔門です。こちらは、プトレマイオス朝の時代に建てられたもので、完成はされませんでした。とはいえ、カルナックの中で最も巨大な塔門です。
第一塔門は斜めに傾斜した2基の塔からなっていて、紋章やのぼり旗を立てるくぼみが設けられています。
プトレマイオス朝の時代には、ペルシアなどの支配を経てエジプトの勢力も弱まり、建築技術も第18~20王朝時代に比べると、塔門の造営も雑に作られているそうです。
古代エジプトでは地平線は2つの山の間に登る太陽円盤として表現されていました。神殿の設計も2つの山にあたる2基の塔と、それに挟まれるように奥には太陽の礼拝堂が配置されています。
そしてこちらは入り口のすぐ左にあるセティ2世の神殿です。
そして第一塔門入って右側の列柱廊。
右側にあるラムセス3世小神殿の入り口です。
中に入ると、周りをぐるっと柱像に囲まれている空間に出ます。この小神殿は、修正の後などが全くなく、当時の設計どおりに施工された神殿建築だそうです。
中庭に戻って先に進みます。第二の塔門、ラムセス2世の塔門です。
塔門の入り口には、ラムセス2世の像が2体置かれています。
こちらは改修工事中の像。
こちらの像はラムセス2世が遠征に行く時の様子を表していて、そのため歩いているような形に造られているそうです。
第二塔門(ラムセス2世の塔門)は、近づいてみると第一塔門に似ていますが、よく見るとと柱の部分にレリーフなどが彫られていて、高度な技術によって作られたことが分かります。
この塔はラムセス1世が装飾を行い、ラムセス2世はすべてカルトーシュを自分の名前に書き換えたそうです。。
そしてその先にいよいよ大列柱室が続いていきます。
まさにこの場所に立っているだけでもすごいなーと実感できる場所です。
誰の像だったか忘れましたが、列柱室の中にあった像。
すべての列柱には、レリーフが彫られています。
つづく