海外食べ歩きブログ(レシピ付)

海外で出会った美味しいもののレシピやその他の出来事をつづったブログです

バルセロナのグエル邸に行ってきました、その1

レイアール広場で少し時間を潰した後、友達と待ち合わせをしていたグエル邸に行ってきました。グエル邸は、ガウディーのパトロンだったグエル伯爵が、ガウディーに設計を依頼して建てた邸宅です。こちらの本邸の他に別邸もあります。
今日は、朝はグエル公園に行ったので、こちらのグエル邸も見てみることにしました。午後4時頃で、それほど混んではいませんでしたが、やはりネット予約が確実です。

 

旧市街にあるこちらの建物は、よく見てみるとお洒落ですが、さっと通り過ぎてしまえばガウディーの建築作品と分からないほど、周りに溶け込んでいます。
当時バルセロナでは鋼鉄製の格子扉は使われておらず、外からは建物の内部は見えないけれど、内側からは外が見える仕掛けになっています。扉の上部にはグエル氏のイニシャルが刻まれています。

 

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中に入るとすぐに地下の中庭のようなところに出ます。
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こちらのスペースは、馬車を置いておくために使われていたそうです。当時、まだ自動車がなく馬車が一般的だったものの、馬車を外に置いておくには場所をとるので、ガウディーは、この地下厩舎を造り、地下スペースを有効に活用したのです。

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地下の柱は21本あります。この大きな柱で、屋敷の部分を支えているのです。この重厚なレンガと建物を支えるアーチは、カタランボールトという伝統工法だそうです。
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この地下空間、ちょっと幻想的な洞窟にでもいるような感じになります。
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大理石の柱が並ぶエントランスの大階段を登って二階に行きます。これらの大理石や天連石は、グエル氏所有の採石場から持って来たものだそうです。
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豪華で重厚な造りは、私の知っているこれまでのガウディー建築とは異なるものですが、これはこれで素晴らしい。
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天井部分や細部に至るまで、こだわって作られています。内装には木材や金属が多用されて、落ち着いたシックな雰囲気でまとめられています。
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二階部分から見たエントランスの様子。
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重厚な造りの木の扉。まるで中世の要塞のようです。

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美しいステンドグラスの前には、グエル氏の子供たちが演奏したという古くて美しいデザインの豪華なグランドピアノが置かれていました。
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ステンドグラスも素敵ですね。このステンドグラスは、カタルーニャ州の旗をもとにデザインされたそうです。
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食堂も重厚で豪華な造りです。
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そしてこちらは、家族のプライベートサロン。どこを見ても、豪華なだけの邸宅とは違うデザイン性を重視した設計になっています。
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木製の壁に彫られた模様。
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どれも素晴らしいですね。

つづく