グエル邸の一番の見どころにやってきました。
ここは、2階から4階までを吹き抜けの空間にした中央サロンです。
重厚な扉や、その扉の横に作り付けられているランプもとても豪華で、一般の邸宅という雰囲気ではありませんよね。
さらにこの中央サロンには、上部にパイプオルガンが取り付けられていて、天井部分から差し込む陽の光とともに、崇高な雰囲気を醸し出しています。
この階段は、礼拝堂の向かいの楽団室に繋がっています。グエル氏は子供たちの教育にも熱心で、娘は音楽家になったため、定期的に楽団を招いて生演奏が行われていたそうです。
ちょうどこの時、パイプオルガンの演奏がはじまりました。
一日に何回か演奏されるそうですが、ラッキーでした。パイプオルガンの音楽を聴きながら、階段を上がります。
4階に上がったので、オルガンが目の高さに見えます。
4階には家族のプライベート空間である寝室や子供部屋などがあります。
写真は、当時のグエル氏夫妻の寝室です。
柱の部分の細かい装飾も、ガウディーのデザインが生きています。
先ほどの写真の現在の様子。ベッドなどは取り除かれてしまいましたが、洗面台が残っています。さらにアーチ状の壁の外に窓があることで、広がりのある空間を演出しているそうです。
当時使用されていた家具も展示されています。
こちらも家具の展示。
4階部分の小窓からは、向かい側のパイプオルガンも見えますし、吹き抜けなので2階の中央サロンものぞくことができます。
下で演奏会が行われていても、グエル家の人々は、プライベート空間からも演奏会の様子を伺うことができたのでしょう。
さて、出窓部分から外に出ました。上部の日よけのデザイン、出窓の部分など、奇抜なデザインです。出窓の部分のうねった装飾やタイルなどは、グエル公園のデザインに通じるものがありますね。
さらに4階から屋上に出ることができます。
色鮮やかな煙突は20本あるそうです。こちらは、サグラダファミリアを思い起こさせるようなデザインになっていますね。内部の重厚な造りとは違って、カラフルで明るい印象でまとまっています。
こちらはサロンの明り取りのためにある15mの尖塔です。
上にはコウモリの風見鶏が作りつけられています。
ガウディー独特のデザインセンスですね。
煙突のタイルは、破損したタイルを張り合わせたもの。グエル公園で見たモニュメント階段の壁などに使われていた技法です。
ガウディー建築の魅力をたっぷり味わうことのできるこのグエル邸。
ランブラ通りから近いので、この通りに近くに行ったらぜひ立ち寄ってみてください。
サグラダファミリアやグエル公園よりは注目されていませんが、夏季であればネット予約をしていった方が安心ですね。
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