カフェの後、旧市街の町中をふらふら歩いていたら、いたるところでコンサートの案内が出ていました。ウィーンと並んでプラハはクラシック音楽の都として知られていて、モルダウの作曲家であるスメタナや、新世界交響曲の作曲家のドヴォルザークなどを輩出した街であり、モーツアルトもこの地で演奏活動をしていました。
シンフォニーのコンサートは日程の関係もあり、早くからチケットを押さえる必要がありますが、教会やプラハ城などでも様々な小コンサートが行われており、観光客が気軽にその日のチケットを買って楽しむこともできます。
私は、こちらの『クレメンティヌム』で行われているコンサートに行ってみることにしました。時間は夜6時からということで、ちょうど良いです。
このクレメンティヌムは1775年から気象観測が行われていた天文塔で、築200年以上の建物です。今回は、天文塔の方には行きませんでしたが、天文塔の上に登るとプラハ旧市街の素晴らしい景色を眺めることができるようです。
さらにこのクレメンティヌムには、バロック様式の素晴らしい図書館があるそうで、ツアーに参加すると、先の天文塔と、素晴らしい図書館の見学をすることができるようです。
コンサートは、クレメンティヌム内の礼拝堂『鏡の間』で演奏されます。
中に入ってビックリ!なんとも素晴らしい豪華な部屋なんです。
時間が早かったので、チェンバロの調律をしていました。
この『鏡の間』は、天井には豪華なフレスコ画、壁には金や大理石をふんだんに使った細工が施されていて、とても美しいです。ツアーでも、この鏡の間を見ることはできるようですが、せっかくならコンサートを聴きながらじっくり眺める方が良いでしょう。
チケットは、23€~30€ほどです。
天井のフレスコ画。
正面にはたくさんの音楽を奏でる天使たちに囲まれたオルガンがあって、とっても豪華です。
天井のフレスコ画は礼拝堂の奥まで続いています。
席数は200程度でしょうか。こじんまりとしてはいますが、こんなところでクラシックコンサートが聴けるなんて、ムード満点です。
ドボルザーク交響楽団プラハのメンバーによる弦楽四重奏とチェンバロで演奏されるドボルザークのユーモレスクやスラブ舞曲など、スメタナのモルダウなどで、チェコの作曲家を満喫した後は、ビバルディの四季、弦楽四重奏プラスチェンバロがなかなか素敵でした。
こんな素敵な場所で、素敵な音楽にどっぷり浸かる、とても素敵なプラハの夕暮れでした。