上の礼拝堂からも地下の埋葬室が見えますが、荘厳な感じです。
私たち以外に誰もいなかったので、一人だったら、ちょっと怖く感じたかもしれません。
地下の中央には、大きな棺とそれを取り囲む棺、そしてドーム状の屋根の下に3枚のステンドグラスがはめ込まれていて、とても美しく神秘的な空間を作り出していました。
これは後ろ向き。
前から見るとこんな感じの像です。
これはルイ・フィリップ王(1773~1850)とその妻、マリア・アマリア(1782~1866)の像で、この下の棺に両者の遺体が埋葬されているそうです。
それにしてもステンドグラスの見事なこと。
同様にこのステンドグラスで囲まれた空間には、彼の息子であるフェルディナンド・フィリップ王子(1810~1842)とその妻、マッケンブルグ=シュウェリンのヘレン侯爵夫人(1814~1858)が父王の側に埋葬されています。
ルイ・フィリップ王は、母が建てた一族の礼拝堂を豪華な装飾で改装し、サン・ルイ王室礼拝堂(Chapelle royal Saint-Louis)と改名しました。
この地下には、オルレアン家の75人もの人々が埋葬されているそうです。
地下一体はこのように埋葬空間が広がっています。
壁の天使の彫刻、さらに柱を装飾するモチーフも豪華で美しいです。
棺の上には、生前の故人を表した彫刻が見事に彫られています。
子供の棺もあります。
石造りながら、衣服の弛みや、枕の質感など、素晴らしい彫刻技術です。
さらに下には現代に近い一族を祀った空間がありました。
こちらは棺もモダンな感じ。
キリストの受難を示す6枚の絵が飾られています。
こちらは、家紋なんでしょうか?ちょっとよくわからなかったけど、立派だったので撮っておきました(笑
ちなみに今年の2月に、オルレアン家の当主、アンリ・ド・オルレアン氏の葬儀がここで行われたという記事を見つけたので、リンクを貼っておきます。