フランソワ1世の特別展をやっているというので、今日は久しぶりにルーブル美術館に足を運んでみました。
すると、チュイルリー公園のところにこんな騎馬警察のグループが集まっていました。
周りの人に聞いてみたけれど、結局なんのイベントなのか分からなかったけれど、写真が撮れてラッキーでした。ちょっと演奏も聴けたし。
さて、特別展や時間指定のチケットは、ピラミッドのところから入場するとのことなので、こちらから。
観光客もいましたが、夏に比べれば空いています。
フランソワ一世企画展!
今日はこれを見に来ました。フランソワ一世(1494~1547年)は、ヨーロッパの中でフランスが国として固まる基盤を築いた国王として、フランスの歴史の中ではとても重要な人物らしく、至る処でこのフランソワ一世の名前や肖像画を目にします。
このフランソワ一世は、政治的なことだけでなく、文化的にもフランスルネッサンスを代表する王として、ルネッサンス画家たちを擁護していたんです。
フランソワ一世はイタリア芸術を好んだことでも知られています。フランソワ一世は、晩年のレオナルド・ダ・ヴィンチをフランスに招き、ロワールのほとりのクロ・リュセ城の改築を命じていたほどです。
そんなフランソワ一世は、イタリア芸術だけなく、オランダの芸術家たちも手厚く擁護していたようです。このフランソワ一世展では、そんなオランダの芸術家たちに焦点が当てられています。
こちらはタペストリー。フランソワ一世の時代、国王は多くの城を所有していて、季節や時期に応じて居住する城を変えて転々としていたそうです。そして、寒い寒いフランスのお城に必須だったのが、持ち運び可能なタペストリー。少しでもこれで城内を暖めていたんだとか。
キリスト生誕に関する三部作。
こちらはアミアンのノートルダム大聖堂から借出された絵画。最後の審判のようなものでしょうか。マリア様の上に天秤があって何かを秤っていますが、なんだか物々しい様子ですね。
こちらはステンドグラス。これもフランソワ一世の命により、オランダの芸術家たちが、フランス各地の大聖堂や教会のステンドグラス制作に貢献しました。
これはNoel Bellemareという画家が、キリストの処刑から、復活の様子を描いた連作です。
こちらもNoel Bellemareのものです。ズームしていますが、本当はかなり小さい手書きの聖書なんです。印刷技術がなかったので、文字の部分もすべて手書き。精巧ですね。
この絵は、作者の名前は忘れてしまいましたが、なんかとても不思議でした。ルネッサンス時代の絵画は割と色遣いが豊かでカラフルなのに、グレーと白に統一されていて、より神聖な世界を描こうとしているようでした。マリア様の懐妊の絵のようですが、横にいる老婆も妊娠しているみたいで、何を表したいのかわかりませんが、不思議な絵です。
Jean Clouet というオランダの画家による、フランソワ一世の肖像画。長い鼻は、スペイン系の特徴だそうです。Jean Clouet は、この他にも、国王の家族や貴族たちの肖像画をたくさん描いています。
これはダ・ヴィンチのモナ・リザの影響を受けて描かれたものだとか。
モナ・リザがヌードになった感じでしょうか。
これはフランソワ一世が所持していた自分用の聖書と小さなペン。貴重な一品です。
他にもいろいろな展示品があって、たっぷり2時以上は楽しめます。
ただ、フランス語の説明が多く英語は限定的なので、十分に理解するのは難しいですね。
さて、美術館の後は、隣接のショッピングモールでウィンドウショッピングをして帰ります。こちらは、プランタンのクリスマスツリー。
そろそろクリスマスプレゼントを考えないといけない時期になってきました。
Exhibition - François I and Dutch Art | Louvre Museum | Paris