フォロロマーノを見学しました その2
とにかく広いフォロ・ロマーノ。その割に説明はあまりないので、行くときは観光ガイドブックなどを事前に買っておいたり、インターネットなどで調べていくと、どの遺跡が何なのかがよくわかっていいと思います。
私はローマのガイドブックも持っていなかったので、正直、このフォロロマーノを見学した時は、何が何やら。。。あまり分からなかったので、勿体なかったなー、と思います。
さてさて、こちらの三本の柱は、カストルとポルックス神殿の跡です。カストルとポルックスは、ギリシア神話の英雄です。神殿はレギリウス湖畔の戦いの勝利を記念して紀元前484年に建てられたもので、元老院議員たちはここで討論を行っていたそうです。
現在は、三本の柱しか残されていませんが、このカストルとポルックスの神殿は巨大な建造物で、カエサル(シーザー)の建てたバジリカ・ユリアという公会堂に繋がる建物で、フォロの中心地として栄えました。
このバジリカ・ユリアも現在は柱が残されているのみです。
この日はお天気も良かったので、フォロの中をゆっくり散歩しながら、古代ローマ時代の遺跡を見て回るのには最適でした。フォロの中は屋根のある場所はあまりないので、悪天候の場合は、あまり見学に行かない方がいいと思います。
このフォロ・ロマーノのチケットは、隣にあるコロッセウムと共通のチケット(12€)になっています。コロッセウムのチケット売り場は死ぬほど混んでいるので、先にこのフォロ・ロマーノでチケットを購入して、その後にコロッセウムに行くという人も多いみたいです。
フォロ・ロマーノの周辺には、ヴィットーリオ・エマヌエーレ二世記念館が見えたり、サンタ・マリア・ディ・ロレート教会が見えたりして、本当に古代遺跡と教会、そして18世紀の建物が混在している様子がよくわかると思います。
こちらはバジリカ・アエミリア、紀元前210年頃に建てられたもう一つの公会堂です。
ローマの名門貴族、アエミリウス家の名にちなんで作られました。
これは元老院議事堂。ここで古代ローマの政治に関する様々な議論が行われました。
桜の花が満開でした。古代のフォロ・ロマーノにもこの桜の木があったのでしょうか。
フォカスの記念柱は、フォロロマーノで一番最後に加えられたものです。7世紀の初めにビザンチン帝国の王フォカスが、当時のローマ教皇ボニファス4世にパンテオンをキリスト教会にする許可を与えました。この柱は当時にパンテオンから移されてここに記念碑としておかれたものだそうです。
そしてこちらがアントニヌス・ピウスとファウスティナの神殿で、フォロの中で一番良い状態で残っているものの一つです。アントニヌス・ピウスはローマ五賢帝の一人で、ファウスティナは彼の妻の名前です。
本当に見どころたくさんのフォロロマーノ、まだまだ続きます。