海外食べ歩きブログ(レシピ付)

海外で出会った美味しいもののレシピやその他の出来事をつづったブログです

バチカン市国観光 サンピエトロ大聖堂 その1

システィナ礼拝堂が終わって、階段を降りていくとサンピエトロ大聖堂に繋がっています。
12時にここの前に来た時は、混み合っていて入れなかったので、もちろんこの機会に全部見ておこうと思って進みます。

f:id:S_tabearukirecipe:20180408233212j:image

ここはサンピエトロ大聖堂に入る前の渡り廊下の部分です。

f:id:S_tabearukirecipe:20180408233227j:image

天井の装飾がまたまた凄い。

f:id:S_tabearukirecipe:20180408233249j:image

こちらがサンピエトロ大聖堂です。
目の前にあるバルコニーは、ローマ教皇が手を振ったりする有名なバルコニーです。

f:id:S_tabearukirecipe:20180408233258j:image

さっそく中に入ります。サンピエトロ大聖堂も物凄く広いし、とにかくたくさんの宗教芸術作品があるので、一つ一つ見ているとこちらもまたものすごい時間がかかります。
バチカン美術館のガイド付き駆け足ツアーで3時間を費やしているので、かなり足も疲れてクタクタモードでしたが、ここは頑張ります。

f:id:S_tabearukirecipe:20180408233321j:image

中に入ってみると、すごく広い。そして天井も高い。細部までも装飾がぎっしり。
入ってすぐに右側の端にドーム状の屋根があり(たぶんここがクープラというのでしょうか)、そこから光が差し込んでいました。

f:id:S_tabearukirecipe:20180408233330j:image

そしてここにあるのがカトリックキリスト教の像の中で最も有名なものの一つとされるミケランジェロ作の『ピエタのチャペル』(1499年制作)です。
ミケランジェロが24歳の時に制作し、唯一、彼がサインをしたもの。
聖母マリアが処刑されたキリストの遺体を膝に抱いている像ですが、息子を処刑されたとは思えない穏やかなマリアの表情と、苦しんだ様子もなく安らかに横たわるキリストの様子か、聖なる神の力を感じさせる、というものだそうです。
ミケランジェロは、当時、聖母マリアを若く作りすぎだということで批判されたそうですが、これに対し、ミケランジェロは、神の子の母であるマリアは精霊の力み祝福されていたため普通の人間のように年をとらなかったということを示したかった、と反論したとか。この聖母マリアの顔は、ミケランジェロが5歳の時に亡くなった自身の母がモデルだとも言われています。

 

f:id:S_tabearukirecipe:20180408233338j:image

たくさんの信者や観光客がいて、近くの写真は撮れなかったので、サンピエトロ大聖堂のサイトから転載しました。これで聖母マリアの表情もよく見えますね。

f:id:S_tabearukirecipe:20180505174000j:plain

 サンピエトロ大聖堂の中央の廊下に立って、入り口の方を振り返って撮影してみました。この広さと豪華さが伝わりますか。
そして、両脇にある白いアーチの向こうにも、それぞれ廊下があって、一つ一つのチャペルが祀られています。ちょうど、入り口でみた聖ペトラのチャペルはそのうちの一つで、このようなチャペルがいくつも並んでいるんです。

f:id:S_tabearukirecipe:20180505174433j:image

アーチや天井だけでなく、柱にも像が彫り込まれていて、ものすごい豪華さ。
カトリックの総本山ということもあるでしょうが、一体どれだけのお金が使われたのか。。。

f:id:S_tabearukirecipe:20180408233403j:image

歴代のローマ教皇の像などもあちこちに彫り込まれています。

f:id:S_tabearukirecipe:20180408233407j:imagef:id:S_tabearukirecipe:20180408233426j:image

さて、二つ目のチャペル。こちらは聖セバスチャンのチャペル。
聖セバスチャンといえば、西洋美術の宗教画で、いつも矢で射られいて死んでいる人の絵がありますが、それがこの聖セバスチャンのことです。
バスティアヌス(セバスチャンのローマ読み)は、現在のフランスのラングドッグ辺りの出身で、ここはローマ帝国の植民地でした。彼はミラノで教育を受け、マクシミアヌス帝の親衛隊長にまで任命されます。しかし、キリスト教徒であった彼は、迫害されていた数々のキリスト教徒たちを救い、奇跡を起こして多くの人をキリスト教に改宗させたことを罪に問われ、最終的には草原に連れていかれて、たくさんの矢に射られて処刑されます。
この聖セバスチャンの聖遺物が祀られているのが、この聖セバスチャンのチャペル。そして、この絵の下には棺がありますが、これは聖セバスチャンではなく、最近亡くなった聖ジョン・パウロ二世のお墓になっているそうです。

f:id:S_tabearukirecipe:20180408233441j:image

チャペルの横の装飾

f:id:S_tabearukirecipe:20180408233450j:image

こちらは『グレゴリアン・チャペル』。教皇グレゴリウス13世の墓碑があります。
この手を挙げている人が、グレゴリウスでしょうね。彼は現在のグレゴリオ暦を採用した人です。

f:id:S_tabearukirecipe:20180505180736j:image

ドメニキーノ作 『聖ヒエロニムスの聖体拝領』。
ヒエロニムスは神学者で、聖書をラテン語に翻訳した人。この人のおかげで、ヨーロッパにキリスト教が広まったと言われています。

f:id:S_tabearukirecipe:20180505180814j:image

まだまだ見どころは続きます。