ヴィラメディチのガイドツアーその1
昨日のバチカンで疲れ果てたのもつかの間、今日はローマ最終日ということもあり、行きたかったヴィラメディチに行くことにしました。
ホームページでは、英語ツアー午前11時からということで、ホテルのコンシェルジュに電話をかけてもらいましたが、予約はできないので30分前までに直接ヴィラメディチに来てください、と言われました。
この時点で10時ちょっと過ぎていましたが、Googleマップで見たら、ヴィラメディチまでは徒歩で20分、これなら10時半には着ける、ということで早速、出発しました。
お洒落なローマの町並み♪
こんな門が普通の道にあるのも、さすが歴史の古いローマならでは。なんて、感心しながら坂を下って歩いていましたが。。。
Googleマップではこの先を通り抜けるようになっていましたが、門が閉まっていました。。。どうしよう??もう一度、坂の上まで登って、そこにいた係員のような人に、ヴィラメディチに行きたい、と言ったら、坂を下れ、と言われました。でも、門が閉まっていたよ、と言うと、門じゃなくて、下の道まで降りて、ぐるりと周って行くように言われました。この時点でもう10時半くらいになっています。。。どうしよう、もう間に合わないかも、、、そう思いながら必死に歩くこと約15分。
スペイン広場を上がったところにあるヴィラメディチが見えてきました。
とりあえず中に入ります。もう10分前になっていたけど、ダメもとで英語ツアーに参加したいと言うと、なんとすんなりオッケー。チケット代12€を払い、11時になるまで待つように言われます。えー、30分前に来るように、って言ってたのは何だったのか?
そして、途中、急いで走っていたときに、どうやらカシミヤのセーターを落としてしまったらしく、ガーン。。。
11時になりました。ものすごいイタリア訛りの英語を話すガイドさんが案内をしてくれることになりましたが、言ってること半分以上分からない(笑
とはいえ、フランス語ツアーだとほとんど分からないので、このまま英語ツアーを続けます。
まずはらせん階段を上がって二階の中庭部分に出ます。
わー、素敵!!なんとも優雅な中庭風景です。
こちらのシンクの上の像は、マーキュリー(ギリシア神話のヘルメス)だそうです。
広い中庭の向こうには小さなオベリスクがあり、その先には、さらに広い庭園が広がっています。
邸宅部分を中庭から見た様子。中庭に降りる階段の両側には、ライオンの彫刻があって、美術館のエントランスのようです。メディチ家といえば、歴史にもよく登場するイタリア(フィレンツェ)の銀行家、政治家。その莫大な資金力にモノを言わせてフィレンツェの実質的な支配者として君臨し、後にトスカーナ大公国の君主となりました。
ルネッサンス時代の芸術家たちをパトロンとして支えたこともあり、この別荘にもルネッサンス時代を思わせる彫刻や芸術作品がゴロゴロしています。
邸宅の全景です。美術館のように立派。
そして目の前にはイタリア式庭園があります。
ガイドさんの説明によると、イタリア式庭園は花などは飾らずに植木だけを置くそうです。真ん中に小さなオベリスクがあります。ローマには至る所にオベリスクがある気がします。
正面のレリーフをズームしてみました。
イタリア式庭園を散歩します。この日のお天気は微妙でしたが、庭に出た時は晴れていました。よかった、よかった。イタリア式庭園も建物も左右対称、ベルサイユ宮殿の庭園を思い出しました。
ツアーは、中庭から奥の庭の方へ進みます。この庭、本当に広いんです。。
別の庭に繋がる道は、背の高い垣根に囲まれていて、ラビリンスのようです。ガイドさんによると、このラビリンス(迷路)も、当時の人たちは遊びとして好んでいたようで、ベルサイユの庭園にもこんなところがあったなーと思い出しました。
ヴィーナスの像と、象徴的な貝殻の彫刻の下には、一人用のバスタブがあります。
なんでこんな場所にあるのかって感じですが、庭園を見ながらお風呂にでも入ったのかもしれませんね。
こちらは誰の像だか忘れてしまいましたが、アポロ像に似せて作られけれど、アポロはギリシャの神なので、女神にしたようです。
庭園にはまだまだ見どころがたくさん。こちらは『ナイアビと12人の子供』の像です。
ナイアビには12人の子供がいましたが、神との約束を破ったことで、神の怒りをかい、その子供たちすべてはゼウスによって殺されてしまいます。この像は、子供たちを奪われて天を仰ぐナイアビと、それぞれの子供たちを表しています。よく数えると、本当に12人の子供の像がありました。
さて、こちらは別館です。普段は鍵がかかっているようで、ガイドさんが開けてくれたので中に入ることができました。
壁一面に飾られているレリーフ。
そして部屋の中にはギリシャ神話やローマ神話の有名人たちの彫刻がたくさん置かれていました。
ふたご座のもとになったカストルとポルックス。ポルックスの方には顎にちょび髭があるそうです。
まだまだ続きます。