ロマネスク建築のポワティエのノートルダム・ラ・グランド大聖堂
パリから車で3時間ちょっと南西方向に行くと、古城の並ぶロワール地方を越えて、ポワティエという町に着きます。
川を見下ろす小高い丘の上にあるこの町は、歴史的な戦いと言われるトゥール・ポワティエの戦いで、フランク王国のシャルル・マルティルがイスラム教徒を撃退した地として有名だそうです。
フランスも5月は日本と同様、連休がいくつかあるので、そこの間に休みを取ってバカンスにする人もいます。っていうか、いつでもバカンス!本当にバカンスばっかりで、いつ勉強or仕事してんの?って感じですが、まあそれは置いておきましょう。
ということで、ポワティエに来てみました。
町の中心はこんな感じです。ここは市庁舎の建つルクレール広場。そして、この町の一番の見どころでもあるのが、隣にあるノートルダム・ラ・グランド教会(ポワティエの大聖堂)です。
ノートルダム・ラ・グランド大聖堂を正面から見たところ。
さっそく中に入ってみます。
確かに12世紀に建てられたロマネスク様式の古い教会ということもあり、柱には昔は色鮮やかだったと思われるは模様が見られます。
一つ一つのチャペルの中には、それぞれ素晴らしいステンドグラスが貼られていて、窓から差し込む光で、色鮮やかに輝いていました。
二コラ・ポティエのチャペル
フレスヌーのチャペルにある見事なステンドグラス。
脇にある祭壇の彫刻も見事です。
ローマやバチカンのような豪華絢爛さはないけれど、教会なんだから、これくらいが丁度いいような気も、個人的にはします(笑
シトイのチャペルのステンドグラス。
バルドーのチャペル。
ギリエのチャペルの青のステンドグラスは、こんな感じです。とても綺麗ですね。
こちらのステンドグラスの左端に描かれている少女は、ジャンヌ・ダルクだそうです。
ジャンヌはこのポワティエの地で審問を受けたということで、ここにステンドグラスが残っているみたいです。
正面の祭壇です。上にもたくさんの絵が描かれていたことが分かりますが、年月とともにその色が失われてしまっています。
この正面入り口の上段には、12使徒の姿が描かれているそうです。
さらに聖堂内の散歩を続けると、グレゴリオ聖歌の原板に近いような楽譜が飾られていました。こちらも貴重なものです。
こちらは、正面の祭壇の奥の天井部分です。こちらはかなり色が残っているのか、おそらく改修されたものでしょうか。他の部分も昔は、こんな状態だったのでしょう。
またまたステンドグラス。一面に張り巡らされています。
見ごたえたっぷりのポワティエのノートルダム・ラ・グランド大聖堂でした。