今日は、前から楽しみにしていたラム酒工場を見学してきました。
こちらは、Trois Rivieresというラム酒のブランド。
マルティニークでは昔からサトウキビのプランテーションが行われていたため、ラム酒づくりが盛んで、この地の主な収益は、このラム酒と観光業から成り立っています。
ラム発祥の地とされるこのカリブには、もともとサトウキビは自生していなくて、1492年にコロンブスがアメリカ大陸に上陸して以降に、ヨーロッパ人がこのサトウキビをカリブ海に持ち込んだとされています。
こちらは昔、サトウキビを潰すの使われていた鉄製の臼。
そして水車は、サトウキビからジュースを取るのに使われていました。
ラム工場見学は一人3€。
こちらがラム工場です。
まずはガイドさんの話を聞きますが、フランス語なのであまりよくわかりません。
とりあえず八種類くらいあるサトウキビのうち、ここの工場では、この二種類のサトウキビを使っているそうです。
中を割ってみるとこの通り。そして、これを絞ると甘いジュースが出てきます。
これをそのまま飲むと、シンガポールや東南アジアで飲むようなシュガーケーンジュースになります。これを蒸留させてアルコールにしたものがラム酒。
通常は、サトウキビから砂糖を精製する過程でできるモラセスという出がらしを使ってラム酒を生産しますが、この工場では、砂糖の精製を行わずに直接サトウキビからジュースを絞り出しています。
この大きな車輪でサトウキビを潰して、ジュースを圧搾し、それに水を少し混ぜてから、上記にあるタンクまでパイプを通って輸送されていきます。
こちらは出がらしのサトウキビを運ぶ装置。ジュースを絞りきったサトウキビは、燃料として燃やされて、その熱で蒸留させます。
24時間程度、醸造させたのち、蒸留行程を経て、ラム酒が出来上がります。
こんなにたくさん~!!
白いホワイト・ラムはモラセスと水を混ぜて発酵させるため、品質は少し劣ります。樽熟成の後に、活性炭でろ過するため、透明になります。カクテルに適していて、普段、私がよく飲むのはこのタイプ。
そして、ダーク・ラムといわれる茶色いラムは、モラセスだけを自然発酵し、蒸留後に、内側を少し焦がしたオーク樽で熟成させ、3年以上たったもの。琥珀色にするためにカラメルを加える場合もあるそうです。
この工場では、このダーク・ラムを主に生産しているということで、さっそく試飲してみました。
うーーー。濃いですね。というか強い!
香りはいいけれど、これを普段に飲むのはちょっと厳しい。
とはいえ、せっかくここまで来たので、ちょっと良いラム酒をお土産に買ってみました。楽しかったです。