海外食べ歩きブログ(レシピ付)

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バルセロナ観光メインのサグラダ・ファミリア その4

さすがに世界遺産サグラダ・ファミリア、見どころがありすぎて、かなり長く滞在しました。聖堂の後は、最後のみどころ、受難のファザードに向かいます。
受難のファザード側の出口の床には、聖地エルサレムを表す絵が描かれています。近衛もまたかなり現代的。

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そして受難のファザードの門。
聖堂内で見た現代アート風のモニュメントに似ています。
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こちらが受難のファザードです。
生誕のファザードがクラシックな彫刻なのに対し、この受難のファザードの彫刻はとても現代的。

受難のファザードは、「聖なる晩餐」から「イエスの処刑」までの場面を彫刻で表しています。カタルーニャ人の彫刻家、ジョセップ・マリア・スビラックによって製作されました。
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まずは、こちら右側が、「裏切りの接吻」。ユダがイエスに接吻して、ローマ兵たちに捕らえるべき人物を知らせた有名な場面。
真ん中にあるビンゴのようなものは、どの列の数字を足しても33(つまりイエスの処刑された年齢)になります。
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こちらは、処刑されるまでのゴルゴタの丘の途中で、イエスが二度目に倒れた場面。右側で十字架を担いでいるのがイエスです。
中央にいるのはヴェロニカという女性で、イエスを憐れんで額の汗を拭くようにヴェールを差し出します。イエスがそのヴェールで汗を拭って、彼女に返すと、ヴェールにイエスの顔が浮かび上がったという奇跡。彼女が広げているのがそのヴェールで、真ん中にはイエスの顔が浮かび上がっています。
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右側で嘆きながら座っているのは、イエスの弟子のペテロ。彼は、イエスを知っているかと聞かれて、イエスの予言通り、三回とも知らないと否定してしまいます。
後ろにいる三人の女性たちは、三回の否定を表しているとされています。
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こちらは、イエスが十字架に磔にされて処刑される際、イエスの死を確認するために槍を刺した男、ロンギヌスです。彼の持っている長い槍が、ロンギヌスの槍
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磔にされて死んでしまったイエスです。隣には顔を覆う聖母マリア、それを慰めるヨハネ。そして手前にはマグダラのマリアがひざまずいています。
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ちょっと角度が悪くて見づらいですが、こちらは最後の晩餐です。背を向けて座っているのがイエスで、ここからは見えませんが、十二使徒が並んで座っています。
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むち打ちの刑の後、茨の冠をかぶせられたイエス。隣で頬杖をついているのは、ローマ総督ピラトスです。
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受難のファザードは、生誕のファザードと違って、暗く悲しみに満ちています。
ただやはり特筆すべきは、この悲しみの場面を現代彫刻で表している点でしょう。
クラシックな普通の彫刻は、素晴らしいけれどある意味、見飽きている部分もある中、このような現代彫刻によってキリストの受難の場面を表しているのが、とても斬新でした。そして、これがサグラダ・ファミリアという教会の建造がガウディから始まり、何百年もの間人々に引き継がれ、その間に芸術の手法は移り変わっても、表したい目的が一致しているというところに感銘しました。

サグラダ・ファミリア、やっぱりすごいです!!