海外食べ歩きブログ(レシピ付)

海外で出会った美味しいもののレシピやその他の出来事をつづったブログです

アムステルダム国立美術館RIJKSに行ってきました その1

アムステルダムの中心にあるアムステルダム国立美術館、通称RIJKSにやってきました。こちらはRIJKS前の芝生。天気が良いので、芝生のグリーンがとても綺麗です。

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そして、ジャーン!!こちらがRIJKS。大きすぎて全体像は入りません。後ろにバックして撮ろうとすると、大量の自転車にひき殺されそうになるので撮れません(笑
というのは、冗談ですが。RIJKSは美術品だけでなく、建物そのものもとても素晴らしく見どころたっぷりです。2004年より大規模な改修が行われたため本館は10年間閉鎖されていましたが、2013年にベアトリクス女王によって開館されました。
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さて、チケットはオンラインで事前にE-ticketを買っておきました。大人17.5€です。ゴッホ美術館のように時間指定はなく、今年中ならいつ来てもOKみたいな制限の緩いチケットでした。
オーディオガイドを借りようと思って列に並んでいたら、iphoneRIJKSのアプリをダウンロードすれば、メインの作品のオーディオガイドになります、という案内をされたので、オーディオガイドを借りないでそのまま中へ進みました。
とはいえ、ihponeのアプリで説明が聴ける作品は限られているので、じっくり鑑賞したい人は、5€払って、やはりオーディオガイドを借りるべきだと思いました。

 

さて、ルーベンスフェルメールなどの主要作品は2階にあるので、地上階は素通りして2階に向かう途中、こんな変わった作品がありました。天井からライトが吊る下げられているんですが、電気でライトの花がしぼんだり開いたりします。ビデオでないので、動いているところはお見せできませんが、綺麗でした。
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今回のお目当ての作品、第一番目はこれ。レンブラントの『夜警』。教科書にも載っている有名作品ですよね。この絵画はその巨大さ、そして光と影の効果的な使用、そして当時は不動の姿勢で描かれていた軍隊や自警団の肖像画に動きの要素を取り入れたことで有名だそうです。この絵は、実は自警団が見回りに出かける前の様子を描いただけのなんてことのない一場面なのですが、背景を暗くして正面にスポットを当てた劇的な照明が、なんだか凄いことが起こっているぞ!という雰囲気を醸し出しています。
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こちらは、同じくレンブラント作『イサクとリベカ、ユダヤの花嫁』

旧約聖書アブラハムの息子、イサクが花嫁のリベカを迎える場面を描いたもの。
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ヤーコプ・ファン・ロスダール作、『ワイク・バイ・ドゥールステーデの風車』

誰もが思い浮かべる運河と風車を描いた典型的なオランダの風景を描いたもの。空は嵐がやってくるような不気味な曇り空で、光の当たり具合によってそれが非常によく表されています。
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そして、この美術館には貴重なフェルメール作品も何作かあります。
この美術館内で最も有名な『牛乳を注ぐ女』は、現在、日本のフェルメール展のため貸出中ということで見ることはできませんでしたが、その他の作品を見てきました。

 

こちらは、『手紙を読む青衣の女』

他のフェルメール作品同様、小さな絵です。この女性の青い服はラピスラズリが使われているそうです。この絵に関しては、あまり多くのことはわかっていないそうです。
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こちらもフェルメール作、『恋文』

この作品は昔、たしか日曜美術館か何かのテレビ番組で見たことがあって、まさか実際に本物の絵を見ることができるとは思いませんでしたが、今回、ここで見ることができてラッキーでした。この絵には、光を駆使した際立った遠近法が使われています。豪華なドレスの若い女性が手紙を受け取っていますが、彼女が楽器を手にしていることから、恋人からの手紙ではないかと推測できるそうです。当時、音楽は恋愛の象徴で、壁にかかっている船は恋人を表しているのではないか、と読み取ることができるそうです。
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ジャン・スティーン作『聖ニコラウスの祭り』

オランダで家族が集まって祝う聖ニコラウスの祭りは、クリスマスのもとになったとされる祭りで、伝統的には12月5日に行われ、子供たちは靴に贈り物を入れてもらうことになっています。良い子には人形やお菓子、悪い子には鞭が送られるというもので、この左側の泣きべそをかいている少年の靴には、鞭の代わりに小枝が入っていたという情景です。まるで、その場所に自分がいるかのように、生き生きと描かれた登場人物の動きや表情に圧倒されます。
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ルーカス・ヴァン・レイデン作、『最後の審判

この題材の作品はとてもポピュラーで(例えばミケランジェロ最後の審判などはとても有名)、同じ題材でも異なる画家たちの作品が数多く存在します。
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主要作品全部は紹介しきれないのですが、美術館全体の雰囲気はこんな感じです。天井が高くて、ルーブル美術館のような感じですね。美術館内の装飾も見事です。
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こちらは廊下の正面にレンブラントの『夜警』が見えます。遠くから見ても迫力のある絵です。
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ここは美術館内のギャラリーから出た廊下の一部ですが、そこでもこのような素晴らしい装飾を鑑賞することができます。
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その2につづきます。