今回、こんなにたくさんのミュシャの作品を見ることができて、本当に嬉しかったので、このブログでもできるだけたくさんの作品(写真だけでも)をご紹介したいと思います。
こちらは、またまた女優サラ・ベルナールの芝居のポスターで『メディア』。
古代ギリシャの三大悲劇詩人のひとりエウリピデスの作品を舞台化したもので、
息子を短剣で殺害してしまったメディアの悲劇の場面をこのポスターでは描いているそうです。
ルフェーブル・ユティル・ビスケットのポスター。
こちらは、『夢想』という作品。
これは四連作品の四季『春』
『夏』
どれも素敵ですが、私はこの『夏』が一番好きです。
『秋』
『冬』
ミュシャがデザインしたお皿。
こちらは、連作四芸術の『ダンス』。
それぞれの芸術の女神を表した美しい作品です。
『詩歌』
『絵画』
『音楽』
さらに、ミュシャがデザインしたジュエリーもありました!
『百合の中の聖母』
イラストやポスター風の絵を多く描いていたミュシャですが、成功を収め、この頃になると、より絵画らしい作品を手掛けるようになっていきます。
こちらも連作、四つの星から『北極星』
『明けの明星』
『宵の明星』
『第八回ソコル・フェスティバル1912年』
こちらも幻想的ですが、スラブ民族の民族衣装をまとった人物をモチーフにその苦難に立ち向かう姿勢を描いた民族主義色の強い作品。
こちらもスラブ民族の衣装をまとった少女の作品。
後期の作品はその世相を反映して、暗い作風になっています。しかし、どことなく幻想的なミュシャ特有の世界が描かれています。
こちらも暗い作品。赤ん坊を抱く母親の苦悩に満ちた表情は、政情不安定なスラブ社会を暗示しています。
展覧会の最後は、大きな2枚のパネル画。
いずれも宗教色の強い作品です。
今回、さまざまなミュシャの作品に出会えて、本当に良かったです。行ったかいがありました。