さて、サッカラの後は、メンフィスにやってきました。
メンフィスは、ナルメル王が築いた都市で、古代王朝の王宮の周囲には、プタハ神殿や、泥レンガで築かれた二重構造の壁が取り囲んでました。外壁の方は、白い漆喰で仕上げられいたことから、当時この地は、『白い壁』と呼ばれていました。『メンフィス』という名前は、古代エジプト語のメン・ネフェル(白い壁)に由来するギリシャ語名だそうです。
さて、メンフィス博物館にやってきました。博物館といっても、半分以上の展示品は外の敷地にあります。
ヒエログリフが刻まれた碑文。
丸で囲まれたものは、カルトゥーシュといわれる古代エジプト独特の名前を表す護符のようなものです。これによって、王の名前が分かります。
こちらの遺跡にもレリーフ。
そして、この博物館の目玉ともいえる、横たわるラムセス二世像です。
一枚の岩から作られているというこの像、とても大きくて15mほどあります。
大きすぎて、下からだと顔が良く見えないので、上から見た方がいいです。
ラムセス二世の顔。すごい綺麗な顔ですよね。ハンサムなファラオだったんですね!
エジプトのファラオの中でも、特に偉大なファラオとして、100歳まで生きて、たくさんの建造物を残したり、ヒッタイトとの間に平和条約を結んで、エジプトの発展に貢献したとされる第19王朝のファラオです。
ちなみにラムセス二世には100人以上の子供がいたそうです。。。100人ってすごいなー。。ちなみに王妃は8人だったとか。
下に降りてみると、腕のところにはカルトゥーシュで王の名前が刻まれているのを見ることができます。
こちらは屋外から。
ラムセス二世が、プタハ、セクメトという二人のエジプト神と並んで立っている像です。プタハは世界創造神であり、セクメトはプタハの妻で、雌ライオンの頭を持っていいます。彼らにはネフェルトゥムという息子がおり、この像では、ラムセス二世がその息子の代わりにこの2神と並んでいるそうです。
こちらは小さなスフィンクス。
このスフィンクスの顔は、ハトシェプスト女王の顔をしていると言われているそうです。1912年に発掘され、エジプトのアラバスター岩石を使って作られた最大の像ともいわれているそうです。
こちらの像もラムセス二世の像とされていますが、先ほど見た横たわるラムセス二世の顔とはなんだか雰囲気が違いますよね。それもそのはず、実はこの像は、他のファラオの像だったものを、ラムセス二世が自分の像に作り替えて、名前を変えたそうなんです。。なんだか偉大な王なわりに、けっこうセコイことしてますね(笑
さて、もう十分すぎるほど見学してくたくたの疲れたので(サッカラ見学と合わせて、朝9時から出発してすでに2時になっていました)、ガイドさんおすすめの近くにあるレストランでランチをすることになりました。
観光客もちらほらと来ていました。
お天気が良いので、外席も気持ちよさそうです。ここまでくると、風はだいぶおさまっていました。この時期のエジプトの気温は、まだまだ昼間でも20~23度ほど。夜になると15度とかもっと下がるので、昼間も日向ぼっこが気持ちいいです。
さて、お腹が空きました。まずは右から、練りごまのペーストをもっと薄めた感じのタヒーニ、そしてナスと赤ピーマンのグリル。これがシンプルながらも、かなり美味しかったです。
こちらはファラフェル。ソラマメのペーストを油で揚げたもの。
レモンミントジュース、さっぱりして美味しい。
トマトとジャガイモのスープ。普通に美味しいです。
こちらの葉巻状のものはマハシーといって、お米の入ったロールキャベツのようなものです。冷たくして前菜にして食べるそうです。これもなかなか美味しかった。
そして、肉のグリル。キョフタという牛肉や羊肉のひき肉にスパイスを入れてこねたもの。これは美味しかった。それと普通の鶏肉でしたが、鶏はパサパサしていてそれほど美味しくなかったです。
たくさん食べてお腹いっぱいになりました。
ギザのホテルまで送ってもらえるので、車の中でゆっくり休みます。