カイロ考古学博物館、見どころはたくさんありますが、これを見ずには帰れない。
そう、ツタンカーメン王の埋葬品と黄金のマスクです!
20世紀の初めにイギリスのハワード・カーターによって王墓が発見され、エジプトのファラオの中では珍しくほとんど盗掘を免れて、ほぼすべての埋葬品とミイラが発見されたのが、ツタンカーメン王です。
発見された当時の写真がこちら。白黒写真なので、黄金の色は想像するしかありませんが、多くの秘宝や家具などがところ狭しと積み上げられていました。
これはツタンカーメンの王墓から発見された木製のサンダルです。
古代エジプト人もサンダルなんて履いていたんですね(笑
底には多くの絵柄がついていてなかなかお洒落です。
おそらくツタンカーメンを表したとされる胸像と装飾品のネックレス。
ジャッカルの姿をしたアヌビス神の厨子です。
もちろん厨子の部分は金箔が貼られていて、ツタンカーメン王の名前を表す紋章(カルトューシュ)が浮き彫りになっています。
こちらは、ツタンカーメン王の黄金の玉座。
ここは人がたくさんいて、なかなか写真を撮るチャンスがありませんでしたが、一瞬のすきに撮影。背もたれの部分には、円盤状のアテン神、そして椅子に座っているのがツタンカーメン王で、立っているのがアンケセナーメン王妃だと思われます(紋章がついているそうです)。空飛ぶ鳥のデザインは、アマルナ美術の典型的なものだそうです。
ひじ掛けの部分には王を保護するコブラの飾りがついてます。
椅子の足の付け根部分にはライオンの飾りがあり、先端はライオンの足になっています。
相当凝っていますね。
カルサイト(方解石)で作られた壺。こちらも精巧な装飾技術です。
真ん中の壺の台座の部分には、一対のホルス神がツタンカーメンのカルトューシュを保護しているようです。
カノープスの壺。
ミイラから取り出された内臓を保管していたものです。隣にあるのはこの壺が入っている箱の蓋。
こちらもカルサイトで作られた王の船です。死後、王は船に乗って旅を続けるため、船は重要な埋葬品の一つでした。
こちらはカノープスの壺が入っていたカノープスの厨子です。
上にはコブラがズラリと並んでいます。四方の扉には守護神の女神が立っています。
そしてカノープスの厨子を覆っていたさらに四つの厨子が飾られています。
いずれも木製で金箔張りです。墓の中で組み立てられたため、底はありません。
横から見た厨子。
扉の部分です。写真ではよく見えませんが、厨子の一面にはギッシリとヒエログリフが彫られ、ツタンカーメンを保護する神々のレリーフが彫られています。
厨子の中の様子。
一番外側を覆っていた第一厨子です。とても大きいです。
こちらは厨子の扉が開いた様子。
ルクソールの王家の谷にあるツタンカーメンの墓の様子です。
発見された当時、どの部屋にどんな埋葬品があったかを表した絵です。
絵で見ると、部屋の一番奥にこの厨子が見えますね。
象牙製の箱
四体の黄金の像
他にも象牙製の箱がたくさんありました。
黄金のマスクやツタンカーメンの棺、ツタンカーメンのミイラがつけていた装飾品などは別部屋に展示されていて、写真撮影は禁止されています。
以下は博物館で買った本や絵ハガキを撮影しました。実際、本当に素晴らしかったです。これは必見!!
結局、博物館には5時間近くもいました(笑
今回、紹介していないミイラ室(別料金、写真撮影不可)も、素晴らしかったです。が、ちょっと気持ち悪い。。。
一度外に出てコーヒー休憩などをして、また戻ることもできますので、カイロ博物館に行かれる際は、ゆっくりと時間の余裕をもった予定を立てるといいと思います。