連日、レストランの投稿が続いていますが、家で全然料理を作っていないというわけではないのです。。。 ←言い訳(笑
ところで、先日は、私の誕生日ということで、前から行きたかったパリのリヨン駅構内にある『Le Train Blue』というレストランに行ってきました。
本当にプラットホームの延長線上にある駅中レストランです。
中は、入ってビックリ!まるで美術館か宮殿にでも来たみたいにゴージャスです。
後でもらった日本語の冊子には、レストランの歴史が詳しく書かれていました。
それによると、このリヨン駅のビュッフェとよばれる場所は、1900年万国博覧会に際して、現在も残るグラン・パレ、プティ・パレ、アレクサンダー三世橋などの一連の観光名所とともに大都市計画の一部として建設されたそうです。
豊富な彫刻や豪華な壁画、天井画などをふんだんに装飾として用いたベル・エポックの特徴を持つこのリヨン駅のビュッフェは、当時の大統領、エミール・ルーベ氏によって開館されました。
大広間の三つの天井画は三人の画家によるもので、「パリ」はフランソワ・フラマング(1856-1923)の作品、「リヨン」「マルセイユ」はそれぞれドビュフ、サン・ピエールによるものだそうです。
その内装にしばし見とれてしまいました。
お値段はちょっと高いですが、パリ観光の名所にしてもいいくらいです。
さて、気になるお値段とメニューです。
コースセットがあるので、そちらを選んだほうがお得だと思います。
私は、65€の前菜、メイン、デザートのセットにしました。
49€はランチタイムのみです。
最後の25€はお子様セット。
ちなみにアラカルトはこちら。メインは大体35~50€くらいなのを考えると、食べたいものがコースセットの中にあれば、セットを選んだ方が絶対お得ですね。
ちなみに夫は、あんまりお腹が空いていないというので、Cote de veau rotie (子牛肉のグリル)をチョイスしました。お腹が空いていないという割には、ガッツリ肉を選ぶあたりは、さすがはフランス人(笑
デザートも18~20€くらいします。
さて、注文をしたところで、ウェイターの人がきて、このレストランの由来と大広間にある絵画の簡単な説明を、フランス語と英語でしてくれました。
概要は、だいたい先に述べた通りです。
ちなみに反対側は落ち着いた雰囲気のサロンになっていて、食事をしない人でも、飲み物だけで楽しめます。
トイレの入り口も美術館のようです(笑
ワインは、お気に入りのアルザスワインのゲヴェルツトラミネール(Gewurztraminer)にしました。中でもこちらは、ヴァンダンジュ・タルディブといういわゆる『遅摘み』のワインで、もともと甘口のゲヴェルツトラミネールですが、さらに甘味が強く、そしてブドウの香りも強いのが特徴です。
このワイン、一口飲んで、うわー、ジュースみたい、というほど甘く、甘いワインが大好きな私には、とっても美味しかったです。
前菜は、フォアグラのパテ・オンクルートとオニオン・コンフィー。
フォアグラの味が甘口のワインと合って、絶品でした!
こちらは夫のメイン。子牛のグリル。
これもめちゃくちゃ美味しい!!
私の方のタラの蒸し焼き、季節の野菜添えは、タラがパサパサしていてイマイチでした。しかもあんまり味がない。。。
味がないからなのか、こちらのアイオリソースが添えられていました。
このソースは美味しかったです。
でも、やっぱり肉にすればよかったかなー。。
お腹いっぱいになったところへ、デザートが運ばれてきました。
ババ・オ・リュム、いわゆるサヴァランですが、このボリューム。。。
メインも食べた後に、このボリュームを食べきる人って、そうはいないのでは???
頑張りましたが、四分の一ほど食べたところで、もう無理ーとなっていると、持ち帰りにしてくれると言われました。
フランスのレストランで、こんなにサービスがいいところって、初めてじゃないか?というくらいウェイターの人もフレンドリーでした。
暗くなると、中のインテリアの色が良く見えて、ますますテンションが上がりますね。
こちらの時計も、当時から使われていたものだそうです。
そして、反対側の窓からは、リヨン駅に発着する電車が見えます。
お値段はちょっと高いですが、豪華な内装やサービス、お味も絶品なので、特別な日にぜひ行ってみてください。