サン・パウ病院の観光のつづきです。
分館がいくつもありますが、それぞれ建物には豪華なデザインが施されています。
建物の中には入れず、外から見るだけのところもいくつかありました。
癒しの中庭と言われているらしく、その名の通り、この庭を歩くだけで元気になれそうです。庭の中には、たくさんのオレンジの樹があります。
ちなみにこの中庭から地下回廊に入れるようになっていて、病院のスタッフたちは、地下回廊を通って、建物館を往来していたといいます。別館をつなぐ地下回廊が伝染病などの時には役に立ったようです。
窓の形はアラブのモスクを連想させますね。やはりスペインだけあって、イスラム教の影響を受けているのかもしれません。ただし、くぼみの部分がメッカを指すということではなさそう。。
窓の中にはフレスコ画で騎士か貴族らしき人物の姿が描かれています。
こちらは病棟の内部を再現したもの。
個室ではなく、大部屋ではあるものの、壁のデザインや、窓から降り注ぐ光が、病棟内を明るく照らしています。
病棟の中には天使の像もあります。
こちらは入院患者用の談話室です。現在の近代的な病院よりも、明るくて、オシャレで、すぐに元気になれそうなデザインではないでしょうか?(笑
こちらは、手術室です。当時は、電灯が普及しだしたとはいえ、まだまだ高級だった時代ということもあり、自然光を最大限取り入れる工夫がなされています。
さらに手すりの奥の回廊には、多くの医師や研究学生たちが集って、手術の様子を見守れるようになっています。
こちらは地下通路の一部です。看護婦や医師が雨天や冬場の寒さにさらされることなく、移動できたのは、当時としては、画期的でした。
さて、一通り見終えたので、管理事務分館に戻ってきました。
こちらの壁にも像や絵画の装飾があり、どこを見ても素晴らしいです。
さて、この病院の内装では一番素敵なのが、この管理事務別館ではないでしょうか。
ピンク色のパステルカラーとモザイク模様を施した天井を、白いアーチが何重にも支えていて、おとぎの国の宮殿にでも来たかのようです。
これは、病院を訪れた人の緊張を癒すために、このようなデザインにされたそうです。
玄関ホールから階段で二階に上がれます。
玄関ホールの扉の上にある彫刻も素晴らしい。
こちらは二階のホールで、ここは礼拝堂になっています。
アーチの奥の壁にはキリストの絵がはめ込まれています。
礼拝堂の中の窓は美しいステンドグラスになっています。
これで見学は終わりです。
今まで知らなかったサン・パウ病院、世界遺産でもあるんですね。
観光客もサグラダファミリアに比べれば圧倒的に少ないので、まだ行ったことがない方はぜひ、訪れてみてください。