キエフの地下鉄は、なかなかお洒落です。
こちらは、ユニバーシティー駅のメトロ。
中に入ると、有人のチケット売り場があるので、そこで5フリビャナ(20円くらい)を払うと、トークンをくれます。それを自動改札のところに入れると通れる仕組みになっています。
こちらがメトロの路線図です。
面白いのは、ターミナル駅の場合、路線によって駅名が異なるんです。
例えば、真ん中にあるMaidan Nezaleshnosti駅の場合、青の路線ではこの名前ですが、同じ駅でも、赤の路線に行くとKreschatykという名前になるんです。
それがちょっと混乱します。
地下鉄のホームまではとーーーっても長いです。
都営大江戸線くらいですね(笑
やっとホームのある階に着きました。
なんとなくお洒落ですよね。
プラットフォームには、こういうデザインのタイルなどがあったりもします。
どちらの方向に行くかは、掲示板のウクライナ語の下にローマ字表記もあるので、よーく見ればわかります。
しかし地下鉄の方が暖かいからか、バスよりも混んでいました。
さて、独立広場近くのKreschatyk駅にやってきました。
なんか若い人たちが集まる繁華街という感じで、インターナショナルブランドショップや、エスニックフードのレストラン、カフェなどが並んでいます。
ここから5分ほど歩いたところにあるのが、独立広場です。
ちなみにMaidan Nezaleshnosti駅の場合、独立広場の目の前に出れます。
独立広場の周辺は、着ぐるみの人たちもいましたが、例によってそれほどしつこく寄ってこないので、よけて歩きます。
ここは、記憶に新しいところでは、2014年2月に起こったウクライナ騒乱が起きた場所です。当時のヤヌーコヴィチ大統領に反対するデモ隊2万人が、政権交代および憲法の復活を求めて独立広場に集結し、それを排除しようとした警官、治安部隊との武力衝突が起こりました。
キエフの中心地に位置するこの場所には、大きなショッピングモールや政府系のビルなどもあり、壮大な広場になっています。
2014年だけでなく、数多くの革命や騒乱がこの広場で起こったことから、広場の周りには多くの記念碑やモニュメントがあります。
こちらはキエフ建国に貢献した偉人たちの像だそうです。
そして独立記念碑。
記念碑の周りには、革命時の写真が展示されていて、ここでたくさんの人々が亡くなったり負傷したりしたんだなということを思いださせます。
こちらは、革命で亡くなった人々の遺影とお供えものです。これが坂道いっぱいに続きます。こんなにもたくさんの人が犠牲になったのか、と思うほどです。
遺影をたどっていくと、この大きな花時計に着きます。
今は冬なので花は何もありません。
今は平和そのものに見えるこの独立広場。
ひとたび騒動が起これば、平和な社会も一変してしまうんだな、とつくづく実感しました。