プティパレの『パリ・ロマンティック』展に行ってきました。その2
こちらはガラス製のティーセット。色がとても可愛らしいです。
これ、一体なんだか分かりますか?
実は、ブーケホルダーなんだそうです。
花束などのブーケをこのホルダーの中に入れて、女性に渡したそうです。
なんともお洒落。
こちらは当時のアクセサリー。
全部ゴールドですよ。ゴージャス~!!
これ、髪に刺すんでしょうけど、ものすごいデカいんです。
頭、重かったでしょうね。。。
昔から、お洒落のためには、女性もいろいろと苦労してたんですね。
こちらは帽子。
いろんなデザインがあって、楽しい。
こんなのとか。
これなんて、今でもちょっと可愛いかも。
こちらは、当時の洗面セット。
香水や、ピンセット、爪切り、櫛などが綺麗に箱に入っています。
こちらは女性用ですね。
さて、ここからは画家のサロン。
当時のパリは、多くの芸術家が集まり、上流階級の家で開かれるサロンなどに出入りして、そこで名声をあげた人たちが成功を収めるというような社会だったようです。
フランスだけでなく、海外からも多くの芸術家が文化の中心であったパリに集まってきていました。
こちらは、カミーユ・ロックプラン作『ロンドンのヴァン・アイク』。
ルーベンスの一番弟子であったヴァン・アイクが、イギリス国王チャールズ1世に招かれてロンドンに滞在した時の様子を描いたものだそうです。
この彫刻も素晴らしい出来栄え。
これはヒッポリト・マインドロン作。
ローマ兵と戦うキリスト教戦士ユードルに恋する美しい乙女ヴェレダの像は、当時のサロンで大成功を収めたようです。
あまりにもたくさん作品がありすぎて、説明を読んでいるだけでも疲れてきました。
そうそう、言い忘れましたが、この展覧会は、ほとんどすべての説明がフランス語と英語の両方でつけられていたので、よく理解できました。
知らない画家の作品がたくさんある中で、こちらはあの有名なドラクロワの作品。
モロッコのタンガーという町で起こった暴動の様子を、モロッコに旅行したドラクロワがスケッチし、フランスに戻ってきてから5年の月日を費やして完成させた傑作です。
こちらもドラクロワの作品。
『オリヴィエの庭のイエス』というタイトルのこの作品は、ドラクロワが最初の宗教をテーマに描いた作品で、パリのサン・ポール・サン・ルイ教会に飾るために制作されました。
作者の名前は忘れましたが、このレリーフ画もなかなかの力作。
画家のサロンを後にして、こちらは音楽のサロン。
当時のパリは、ショパンやリスト、ウェーバー、ベルリオーズなどの作曲家が集って、やはりサロンなどでの演奏会を度々、開いていました。
こちらは当時のピアノ。デザインがとても美しいです。
こちらも当時の貴族の家で使われていたオルガンです。
まだまだたくさんありましたが、あまりに展示品がありすぎて疲れてしまったので
この辺で。
でも、これだけの調度品、美術品などを一気に見ることはなかなかないので、良い機会でした。
プティパレの『パリ・ロマンティック』展に行ってきました。その1
パリのプティ・パレで開かれている展覧会『パリ・ロマンティック時代1815~1848年』に行ってきました。9/15日までやっているので、もし興味がある方は行ってみてください。チケットは10€。
プティ・パレの豪華なエントランスを入って、右に進みます。
中の常設展は無料で楽しむことができます。プティ・パレは来たことがなかったので、今度ゆっくり常設展も楽しみたいなーと思いつつ、今日は時間があまりないので、展覧会の方へ移動します。
ちなみにこちらの天井画も素晴らしいですね。
では、さっそく展覧会へ。
この展覧会は、ナポレオン台頭から敗北、ルイ18世による王政復古し、さらに先日、訪れたドルー王室礼拝堂の設立者であるオルレアン朝のルイ・フィリップ1世がフランス国王に就任、その後、二月革命が起こりルイ・フィリップはイギリスに亡命し、フランスが再び共和制となるまでの激動の時代に焦点を当てて、当時のパリ文化を振り返る興味深いものです。
入り口付近にあったこの肖像画は、ベリー侯爵夫人の21歳の肖像画だそうです。といってもこの人が誰なのかはわかりませんが。。当時、チュイルリーの宮殿に住んでいた人物の一人だそうで、彼女のドレスから当時のファッションなどが伺えます。
こちらは、当時の貴族や上流階級の間でもてはやされたシルバーなどの金属を織り込んだ刺繍です。見事ですが、これだけの金属を使っているので、ドレスもかなり重かったことでしょう。。
当時の晩餐会なので使われたフルーツなどの盛り皿。
お皿の下の受け台には金の彫刻と宝石が散りばめられていて、なんとまあ豪華なことか。
こちらのペアカップも豪華なデザインが施されています。
燭台を支える部分が、すでに一つの立派な彫刻作品になっていますね。
この燭台は、もう一つあって、ペアになっていました。
セーブルの美術館で見たような美しい陶磁器のティーセット。
陶器の装飾が素晴らしい置時計。
当時は、激動の時代ながら、ナポレオンをはじめ多くの政治家たちが、パリを世界の中心にしようとパリの市街計画を進め、それに伴い、多くのパリ文化が花開いた時代でもあったんですね。
こちらは、当時のパリ人たちのファッションをデフォルメして風刺したイラストの数々です。
よく見ると確かに面白い!
当時の女性の間では、このミニスカート(これでも当時はミニでした)が大流行したそうです。
さらに女性のドレスの袖や、男性のパンツの裾を広げたりと、かなり奇抜なファッションだったようですね。
この頃、実際に文化人たちの間で使われていた調度品もたくさん展示されていました。
こちらは装飾の美しい扇子。
レインボーカラーの扇子(笑
これは女性のハンドバッグです。
とってもお洒落ですが、使いにくそうですね。
靴の展示もありました。サイズはそれほど大きくありません。23~24センチといったところでしょうか。
こんなの、今履いても、ちょっと可愛いかも。
当時のドレスの展示。
フリルと袖が凄いですね。
こちらもフリルがたくさん。
男性の正装。なかなかお洒落です。
展覧会はまだまだ続きます。
イルドフランス観光 ドルーの王室礼拝堂に行ってきました。その2
上の礼拝堂からも地下の埋葬室が見えますが、荘厳な感じです。
私たち以外に誰もいなかったので、一人だったら、ちょっと怖く感じたかもしれません。
地下の中央には、大きな棺とそれを取り囲む棺、そしてドーム状の屋根の下に3枚のステンドグラスがはめ込まれていて、とても美しく神秘的な空間を作り出していました。
これは後ろ向き。
前から見るとこんな感じの像です。
これはルイ・フィリップ王(1773~1850)とその妻、マリア・アマリア(1782~1866)の像で、この下の棺に両者の遺体が埋葬されているそうです。
それにしてもステンドグラスの見事なこと。
同様にこのステンドグラスで囲まれた空間には、彼の息子であるフェルディナンド・フィリップ王子(1810~1842)とその妻、マッケンブルグ=シュウェリンのヘレン侯爵夫人(1814~1858)が父王の側に埋葬されています。
ルイ・フィリップ王は、母が建てた一族の礼拝堂を豪華な装飾で改装し、サン・ルイ王室礼拝堂(Chapelle royal Saint-Louis)と改名しました。
この地下には、オルレアン家の75人もの人々が埋葬されているそうです。
地下一体はこのように埋葬空間が広がっています。
壁の天使の彫刻、さらに柱を装飾するモチーフも豪華で美しいです。
棺の上には、生前の故人を表した彫刻が見事に彫られています。
子供の棺もあります。
石造りながら、衣服の弛みや、枕の質感など、素晴らしい彫刻技術です。
さらに下には現代に近い一族を祀った空間がありました。
こちらは棺もモダンな感じ。
キリストの受難を示す6枚の絵が飾られています。
こちらは、家紋なんでしょうか?ちょっとよくわからなかったけど、立派だったので撮っておきました(笑
ちなみに今年の2月に、オルレアン家の当主、アンリ・ド・オルレアン氏の葬儀がここで行われたという記事を見つけたので、リンクを貼っておきます。
イルドフランス観光 ドルーの王室礼拝堂に行ってきました。その1
またまたイルドフランス観光です。ここは、ドルー(Dreux)という小さな町。
ここは、代々ルイ14世の庶子であったトゥルーズ伯、ルイ・アレクサンドラの家系にあたるブルボン=パンティエーヴル家の領地だったところで、オルレアン朝のフランス国王だったルイ・フィリップが埋葬されている場所だそうです。
ドルーの城下町地図。
ここはもともと中世の城として造られていたため、高台にあり、さらに城の周りにも堀が巡らされていて、簡単には攻め込まれないような造りになっています。
ここは中世の時代は、見張り台として使われていた場所です。
この礼拝堂の中は、こじんまりとして落ち着いていて、素敵なところです。
パリからも遠いので、観光客はほとんどいません。
一応、受付でチケットを買うと、オーディオガイド(英語)を貸してもらえます。
こちらが王室礼拝堂です。なかなか素敵ですよね。
城下町の景色(パノラマ)
中世の時代に堀(城壁)として囲っていたものが、現在では、礼拝堂にアクセスする坂道として利用されています。
建物の下の土台は、中世時代のもの。確かに言われてみれば、かなり古そうです。
さて、王室礼拝堂前にやってきました。
正面の造りは、ゴシック様式の教会を思わせるデザインになっています。
中に入ります。
素敵なステンドグラスに出迎えられました。
あまり知られていない場所ですが、ステンドグラスは本当に見事でした。
チャペルのドーム状の天井の上にも、美しいステンドグラスと、さらにバラ模様のデザインが施されていて、なんとも厳かな雰囲気。
教会内の装飾も見事で、ここがパリにあったら、さぞかしたくさんの観光客でいっぱいになっていたことでしょう。この時間は私たちと、もう一組のフランス人の家族連れのみ。
パイプオルガンを下から撮ったところ。ちょっとアングルが悪かったですね。。
礼拝堂の両サイドにあたる部分。
ここにも聖人たちを描いた美しいステンドグラスが貼られています。
この後は、礼拝堂地下の埋葬地に降ります。
イルドフランス観光 サファリパークに行ってきました
さて、Thoiryといえば、一番有名なのが、このサファリパークです。
パリにもこの看板があちこちに出ているので、知っている人も多いようですが、畑の真ん中にあるようなところなので、車でないとなかなか来るのは難しいようです。
車で周るサファリと、徒歩で周る動物園が両方楽しめて、大人29€、子供は23€です。動物園は広いので、お弁当をもってくれば、一日楽しめます。
動物園なのにルネッサンス時代のお城のような建物があるんです。ちなみに動物園の入園料でこのお城も見学できるそうです。
私たちは、サファリと動物園でクタクタになったので、残念ながらお城見学はパスしました。
さっそくサファリ開始です。
夏休みなので、他にも車はいましたが、平日の朝一番ということもあって、渋滞にはならずにすみました。
キリン!!
遠くから象も見えます。
車の横にはシマウマ~。
こんなにアップで見れました!
もちろん窓を開けたり、クラクションを鳴らしたりするのは禁止。
こちらは何だったかな?スプリングボックかな?いや、違う、もっと大きいけど、なんだかわかりません。
さらに、オーストリッチ(ダチョウ)。
なかなか車の近くから離れないので、先に進めなかったりしましたが。
小熊もいました。子供のクマかと思ったら、これが成人の大きさで、これ以上は大きくならないタイプのようです。
こちらはオオカミ。
こうしてみると、本当に犬みたいですが、やっぱり大きいです。
さらに動物園コーナーも周りましたが、おなじみの動物が多かったので、省略します。
ちょっとおもしろかったのは、ライオン。
普段はこんなにグーグー寝ていましたが。
餌付けタイムになると、活発に動き回って、餌をもらっていました。
動物園、幾つになって行っても楽しいですね。
イルドフランス観光 アネ城に行ってきました
さて、引っ越しの手伝いの合間に(あくまでも合間です、笑)、またまたプチ観光に行ってきました。 ここは、イルドフランス(パリ近郊)のアネという小さな小さな町(村?)です。
ここで見るものといえば、ただ一つ。
ディアンヌ・ド・ポワティエのお城であるアネ城(Chateau d'Anet)を見学してきました。
お城なので、一応周りはお堀になっています。
こちらが正面の門です。
ディアンヌ・ド・ポワティエは、アンリ2世の愛妾だった女性で、アンリ2世といえば、あの有名なメディチ家のカトリーヌ・ド・メディシスを正妻にしていましたが、父親であるフランソワ1世の愛人だった20歳も年上のディアンヌ・ド・ポワティエを寵愛したのです。ロワールにあるシュノンソー城も国王アンリ2世から彼女のために贈られたものです。
ということで、相当美しい女性だったようですね。ディアンヌは自分の名前の由来である狩りの女神ダイアナをモチーフにした彫刻を好んだようで、この正面玄関にも鹿と4匹の猟犬を伴った女神ダイアナの彫刻が飾られています。
中はお城というより、大きな貴族のお屋敷という感じです。
この中はフランス語のガイドツアー付きの見学のみが可能になっていて、内部は写真撮影は禁止です。
この先には広大な庭が続きます。
時間があれば、広い庭園の散歩も気持ちがよさそうです。
内部は撮影禁止なので、パンフレット冊子の写真を拡大してみました。
とにかく内部は豪華絢爛で一見の価値アリです。
こちらが寝室ですね。
ここはサロンの一間。
メインのダイニングルーム
そしてエントランスホール。
さて、歴史に話を戻しますが、正妻のカトリーヌ・ド・メディシスは、もちろんディアンヌの存在が面白くありませんでした。それにも関わらず、国王はカトリーヌをそっちのけで、ディアンヌを愛し続けました。しかし、このアンリ2世は、馬上試合に敗れ、この時の傷がもとで病床につき、その後あっけなく死んでしまいます。
さて、王の死後、支配権を握ったカトリーヌは、ここぞとばかりディアンヌをシュノンソー城から追い出し、さらに王が彼女に贈った品物のリストを突き付けて、それらを返還するように求めたそうです。
カトリーヌの住むシュモン城に移住を命じられたディアンヌは短期滞在の後、自分の城であるこのアネ城に戻り、生涯ここで暮らしたそうです。
こちらは城内にある礼拝堂。
この中は撮影が許されていました。
モザイク柄が美しいドーム。
シンプルですが、落ち着きのある素敵な礼拝堂です。
そして天井のモザイクを反射するかのように、もう一つ美しいモザイクのデザインが床に施されていました。
ステンドグラスも色は単色に近く、決して派手ではありません。
ディアンヌは67歳で死去。
城の隣に霊安堂を建てて、彼女の遺体はここに安置されました。
しかし、フランス革命の際、国王や王族に関係のあった人物ということで、彼女の墓は暴かれて、その遺体は集団墓地に投げ込まれたそうです。
実は、私はNETFLIXでREIGN(クイーン・メアリー)というスコットランド王妃メアリー・スチュワートを主人公にした連続ドラマを視聴しているのですが、彼女がアンリ2世の王太子であるフランソワと結婚し、フランスの王宮暮らしをしていた際に、このディアンヌとカトリーヌも物語の中に出てきます。そんなこともあって、かなり親近感をもってこのアネ城を見学することができました。
フランスの田舎観光 山羊農場のチーズ屋さん
さて、Thoiryから車で約10分くらいのところに、山羊農場があって、そこでフレッシュなヤギのチーズが買えるということで、さっそく行ってきました。
実は、私はこのヤギのチーズ、苦手なんです。
なんか、獣臭いというか、美味しいと思わないんですけど、フランス人はこのヤギのチーズが大好きなんですよね。うちの旦那も、お義母さんもみんな大好きなのです(汗
さて、こちらが山羊農場。そんなに大きなところではありません。
が、
いました。ヤギー!
メエェェェェ~とか言って、山羊をからかいながら遊びます(笑
こちらはミルクをためておく倉庫のようです。
さらに屋外にもたくさんのヤギたちがいました。
モシャモシャと草を食べています。
お腹が空いているのかな。
食欲旺盛です(笑
こちらの別室には、大人のオスだけの立派なヤギたち。角が凄いです。
子ヤギのところに戻ってきました。
ヤギはとっても人懐っこいんですね。
僕もなでてー!という感じで寄ってきます。
可愛い~♪
さらに子ヤギの一匹が柵から出てきちゃっていました。可愛いでしょー。
私もちゃっかり一枚!
さて、山羊たちと遊んだ後は、チーズショップの方に行きます。
ヤギベースのたくさんのチーズがありました。
少しならその場で試食もさせてくれます。
ちなみに真ん中下の平べったい小さなチーズを試食しましたが、割と食べやすい。
あと、どうも私は、固めのチーズの方が美味しく感じました。クリーム系はやっぱり臭いがちょっと。。。
結局、いろいろ買って40€。結構高いね。でもまあ手作りのフレッシュチーズなので、こんなものでしょうか。今度は、コンテやカマンベールのチーズ農場に行ってみたいなー。