プティパレの『パリ・ロマンティック』展に行ってきました。その1
パリのプティ・パレで開かれている展覧会『パリ・ロマンティック時代1815~1848年』に行ってきました。9/15日までやっているので、もし興味がある方は行ってみてください。チケットは10€。
プティ・パレの豪華なエントランスを入って、右に進みます。
中の常設展は無料で楽しむことができます。プティ・パレは来たことがなかったので、今度ゆっくり常設展も楽しみたいなーと思いつつ、今日は時間があまりないので、展覧会の方へ移動します。
ちなみにこちらの天井画も素晴らしいですね。
では、さっそく展覧会へ。
この展覧会は、ナポレオン台頭から敗北、ルイ18世による王政復古し、さらに先日、訪れたドルー王室礼拝堂の設立者であるオルレアン朝のルイ・フィリップ1世がフランス国王に就任、その後、二月革命が起こりルイ・フィリップはイギリスに亡命し、フランスが再び共和制となるまでの激動の時代に焦点を当てて、当時のパリ文化を振り返る興味深いものです。
入り口付近にあったこの肖像画は、ベリー侯爵夫人の21歳の肖像画だそうです。といってもこの人が誰なのかはわかりませんが。。当時、チュイルリーの宮殿に住んでいた人物の一人だそうで、彼女のドレスから当時のファッションなどが伺えます。
こちらは、当時の貴族や上流階級の間でもてはやされたシルバーなどの金属を織り込んだ刺繍です。見事ですが、これだけの金属を使っているので、ドレスもかなり重かったことでしょう。。
当時の晩餐会なので使われたフルーツなどの盛り皿。
お皿の下の受け台には金の彫刻と宝石が散りばめられていて、なんとまあ豪華なことか。
こちらのペアカップも豪華なデザインが施されています。
燭台を支える部分が、すでに一つの立派な彫刻作品になっていますね。
この燭台は、もう一つあって、ペアになっていました。
セーブルの美術館で見たような美しい陶磁器のティーセット。
陶器の装飾が素晴らしい置時計。
当時は、激動の時代ながら、ナポレオンをはじめ多くの政治家たちが、パリを世界の中心にしようとパリの市街計画を進め、それに伴い、多くのパリ文化が花開いた時代でもあったんですね。
こちらは、当時のパリ人たちのファッションをデフォルメして風刺したイラストの数々です。
よく見ると確かに面白い!
当時の女性の間では、このミニスカート(これでも当時はミニでした)が大流行したそうです。
さらに女性のドレスの袖や、男性のパンツの裾を広げたりと、かなり奇抜なファッションだったようですね。
この頃、実際に文化人たちの間で使われていた調度品もたくさん展示されていました。
こちらは装飾の美しい扇子。
レインボーカラーの扇子(笑
これは女性のハンドバッグです。
とってもお洒落ですが、使いにくそうですね。
靴の展示もありました。サイズはそれほど大きくありません。23~24センチといったところでしょうか。
こんなの、今履いても、ちょっと可愛いかも。
当時のドレスの展示。
フリルと袖が凄いですね。
こちらもフリルがたくさん。
男性の正装。なかなかお洒落です。
展覧会はまだまだ続きます。