ルクソール観光 ハトシェプスト女王葬祭殿 その2
葬祭殿の2階部分に上がっていきます。
柱の前に像があるところとないところがありますが、これは本来は全部、像があったのですが、破壊されたり、その後、自然に崩れ落ちたりしてしまっています。
ハトシェプスト葬祭殿は奥に行くに連れて、徐々に高さを増す仕組みのテラス式岩窟神殿という形式の建築だそうです。
この二階に上がる中央の参道の両脇にはスフィンクスが並んでいたそうですが、それも今は破壊されてしまっています。
二階のテラス部分です。
ハトシェプスト女王の石像が柱にくっついた形で彫られています。
女王でありながら常に男装し、王名も男性形で記されているそうです。
しかしこの神殿内のあちこちには一族内の権力争いの後も見てとれます。
女王の石像だけでなく、壁画のあちこちで女王の顔や名前が削り取られた跡があるのですが、それはおそらくハトシェプスト女王の義理の息子、トトメス3世によって行われたのではないかと言われています。ハトシェプスト女王は夫のトトメス2世との間に息子はなく、トトメス2世の死後は、側室の子供であったトトメス3世に王位継承権がありましたが、彼が幼かったため、彼女がファラオになり22年の間、エジプトを統治しました。それをトトメス3世は恨んでいたのではないか、という説が一般的だそうです。
たしかにところどころ像が破壊されています。
門をくぐり抜けて、中段のテラスに進みます。
プトレマイオス8世の柱廊式玄関だそうです。
中にも石像があったようですが、破壊されています。
石の列柱が並びます。
ここから神殿の聖域部分に入っていきます。
聖域の内部にはたくさんのレリーフが彫られ、神様や神様に仕える神官、捧げものなどが描かれています。
こちらが葬祭殿の一番奥の部屋です。
この部屋で女王の儀式が行われたそうです。
壁一面のレリーフにはまだ色がかなり残っています。たくさんの観光客と一緒に入るので、ゆっくりはできませんでしたが、この部屋は一見の価値ありです。
外に出てきました。先ほどのプトレマイオス8世の柱廊式のテラスに戻ってきました。
気温はかなり上がって24度くらいになっていました。日差しが強いので、かなり暑いです。
見どころありすぎです。