海外食べ歩きブログ(レシピ付)

海外で出会った美味しいもののレシピやその他の出来事をつづったブログです

王家の谷 ツタンカーメンの墓

さていよいよ本日のハイライト(といっても王妃の谷もハトシェプスト女王葬祭殿も、ともに見どころ満載でしたが)、王家の谷にやってきました。

ここではあのツタンカーメンの墓を見ることができるとあって、ワクワクです!

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さっそく中に入ります。この王家の墓の中で、これまでに墓が見つかったファラオの名前が記されています。KV62の一番最後のところにあるのが、ツタンカーメンの墓です。本日は、その他、ラムセス9世、ラムセス4世の墓も見学するそうです。
ちなみに、KV46のユウヤとチュウヤの墓は、カイロ考古学博物館でミイラを見たあのユウヤとチュウヤの墓です。彼らはファラオではなかったけれど、彼らの娘ティイがアメンホテプ3世の妻となり、息子がイクナートンとなったため、ここに埋葬されています。
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さて、一見なに?と思うかもしれませんが、これ、王家の谷の内部の様子を示した模型です。それぞれのファラオの墓が地中深くに彫られている様子がよくわかりますね。

そもそもピラミッドでは盗掘されてしまうということから、この王家の谷の地中深くに墓を作ることにしたわけですが、最大の難点は、いかに巧妙に墓所が隠されていても、死者の魂が墓を出て供え物を取りに行けるように、できるだけ近くに祈祷所を建てなければならなかったため、それがヒントとなって墓泥棒たちは、地下深くに隠されたファラオの墓を見つけることができたのです。
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これは当時、どのようにこの王家の谷に墓が建設されていたかを表した絵です。
この不毛の砂漠地帯に、墓職人たちが住み込みで、長い間かかって、ファラオの墓を完成させました。
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見学できるお墓のリストです。
ツタンカーメンと、ラムセス5、6世、セティ1世のお墓は別料金です。
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王妃の墓同様、なにもない砂漠の中です。
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こんな感じ。ガイドさんがいうには、正面に見える自然の岩山がピラミッドに見えるので、この地がファラオの墓に選ばれたとか。
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今では観光客用に道も整備されていますが、昔は道もなかったんでしょうから、本当に大変な作業です。
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たしかにピラミッドっぽいですね。
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ツタンカーメン王の墓の入り口にやってきました。
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これがツタンカーメンの墓の図解です。
入り口からまっすぐに下に下がり、正面の部屋があり、その右側に玄室があります。

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中は撮影禁止なので撮影できませんでしたが、BBCからの写真を転載します。
こちらが、ツタンカーメンのミイラ。
他のファラオのミイラはカイロ博物館にありますが、ツタンカーメンのミイラはここにあります。ツタンカーメン王のミイラは、発見された当時、ミイラを包む布と防腐処理に使われた樹脂が固まってしまっていて、それを剥がすのが困難であったため、多くの外傷がつけられてしまい、他のミイラに比べかなり悪い保存状態になってしまいました。現在は、この気温や湿度を厳重に調整できるガラス製の展示ケースに入っていて、顔と足の部分だけを見ることができます。

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(写真はBBCから転載)
さらに、こちらがツタンカーメンの棺が見つかった部屋です。
左側には、太陽神ラーの夜明けの出現を意味するスカラベコガネムシ)と12匹のヒヒが描かれていて、夜明けまでの1時間ごとの時間を示しているそうです。

右側(実際はこちらが正面)は、オシリスに挨拶するツタンカーメン王。そして、ヌト女神に対面する王が描かれています。

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(写真はLonely Planetから転載)

それにしても、これだけの状態で壁画が残っているということにも本当に驚きます。
この部屋で、当時、埋葬品と棺を発見したハワード・カーターやその調査団たちの驚き喜びはどれだけのものだったのか、と思うと本当にワクワクしますね。

 

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