海外食べ歩きブログ(レシピ付)

海外で出会った美味しいもののレシピやその他の出来事をつづったブログです

カイロ考古学博物館その4 ツタンカーメンの埋葬品

カイロ考古学博物館、見どころはたくさんありますが、これを見ずには帰れない。
そう、ツタンカーメン王の埋葬品と黄金のマスクです!

20世紀の初めにイギリスのハワード・カーターによって王墓が発見され、エジプトのファラオの中では珍しくほとんど盗掘を免れて、ほぼすべての埋葬品とミイラが発見されたのが、ツタンカーメン王です。
発見された当時の写真がこちら。白黒写真なので、黄金の色は想像するしかありませんが、多くの秘宝や家具などがところ狭しと積み上げられていました。

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これはツタンカーメンの王墓から発見された木製のサンダルです。
古代エジプト人もサンダルなんて履いていたんですね(笑
底には多くの絵柄がついていてなかなかお洒落です。
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おそらくツタンカーメンを表したとされる胸像と装飾品のネックレス。
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ジャッカルの姿をしたアヌビス神厨子です。 
もちろん厨子の部分は金箔が貼られていて、ツタンカーメン王の名前を表す紋章(カルトューシュ)が浮き彫りになっています。
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こちらは、ツタンカーメン王の黄金の玉座
ここは人がたくさんいて、なかなか写真を撮るチャンスがありませんでしたが、一瞬のすきに撮影。背もたれの部分には、円盤状のアテン神、そして椅子に座っているのがツタンカーメン王で、立っているのがアンケセナーメン王妃だと思われます(紋章がついているそうです)。空飛ぶ鳥のデザインは、アマルナ美術の典型的なものだそうです。
ひじ掛けの部分には王を保護するコブラの飾りがついてます。
椅子の足の付け根部分にはライオンの飾りがあり、先端はライオンの足になっています。

相当凝っていますね。
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カルサイト(方解石)で作られた壺。こちらも精巧な装飾技術です。
真ん中の壺の台座の部分には、一対のホルス神がツタンカーメンのカルトューシュを保護しているようです。
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カノープスの壺。
ミイラから取り出された内臓を保管していたものです。隣にあるのはこの壺が入っている箱の蓋。
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こちらもカルサイトで作られた王の船です。死後、王は船に乗って旅を続けるため、船は重要な埋葬品の一つでした。
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こちらはカノープスの壺が入っていたカノープス厨子です。
上にはコブラがズラリと並んでいます。四方の扉には守護神の女神が立っています。
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そしてカノープス厨子を覆っていたさらに四つの厨子が飾られています。
いずれも木製で金箔張りです。墓の中で組み立てられたため、底はありません。
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横から見た厨子
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扉の部分です。写真ではよく見えませんが、厨子の一面にはギッシリとヒエログリフが彫られ、ツタンカーメンを保護する神々のレリーフが彫られています。
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厨子の中の様子。
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一番外側を覆っていた第一厨子です。とても大きいです。
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こちらは厨子の扉が開いた様子。

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ルクソールの王家の谷にあるツタンカーメンの墓の様子です。
発見された当時、どの部屋にどんな埋葬品があったかを表した絵です。
絵で見ると、部屋の一番奥にこの厨子が見えますね。
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象牙製の箱
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四体の黄金の像
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他にも象牙製の箱がたくさんありました。
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黄金のマスクやツタンカーメンの棺、ツタンカーメンのミイラがつけていた装飾品などは別部屋に展示されていて、写真撮影は禁止されています。

以下は博物館で買った本や絵ハガキを撮影しました。実際、本当に素晴らしかったです。これは必見!!

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結局、博物館には5時間近くもいました(笑
今回、紹介していないミイラ室(別料金、写真撮影不可)も、素晴らしかったです。が、ちょっと気持ち悪い。。。

一度外に出てコーヒー休憩などをして、また戻ることもできますので、カイロ博物館に行かれる際は、ゆっくりと時間の余裕をもった予定を立てるといいと思います。

 

 

 

カイロ考古学博物館その3、ユウヤとチュウヤのミイラ

動物のミイラ館にやってきました。
ちなみにファラオや王族のミイラ展示室は別料金で撮影禁止ですが、動物のミイラ館は撮影が可能です。といってもあまり気持ちのいいものではないので、少しだけ撮りました。。古代エジプト人は、死後の世界を信じていたので、現世でペットとして可愛がっていた動物たちもミイラにすれば、死後にもまた会えると思っていたようです。
主な動物は、猫や犬、鳥、サル、それから子牛などもありました。
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こちらはサルのミイラ。。悲しそうな顔に見えます。
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犬のミイラ。そのままの形でミイラになっています。
ちなみに上の方に小さな棺が見えていますが、これらは動物を埋葬していた棺です。
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さて動物のミイラ館を出て、ユウヤとチュウヤの部屋にやってきました。
ユウヤは第18王朝時代に権力を誇った廷臣で、チュウヤはその妻で王族の出身だったと言われています。二人の娘であるティイはアメンホテプ3世の妻となりました。ティイの生んだ息子がイクナートン、というように繋がっていくので、このユウヤとチュウヤもなかなか重要な人物です。
そのためか王族ではないけれども、妻のチュウヤとともに王家の谷に埋葬されており、その埋葬品はとても豪華でした。
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これは彼らの玉座
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これはプリンセスの玉座だったそうです。
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こちらは儀式用の戦車。
彼らの墓は、泥棒に侵入された跡はありましたが、数点の小さなアクセサリーと、ミイラを作る際に使われる高価なオイルなど以外の大きな家具類は、すべて残されていました。
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こちらの箱も色や装飾がほぼ完ぺきな状態で残されています。
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お墓から見つかった死者の書。とても長いのでパノラマで撮ってみましたが、撮りきれない(笑
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ズームアップしてみると、こんな感じです。左から右に読んでいきます。
色鮮やかでとても綺麗な絵本のようです。
死者は死後12時間の間に、冥界を船に乗って旅し、12個の門をくぐります。
その際に質問をされるので、そのための呪文を覚えておかなければならなかったとされています。
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呪文の数々や、助けてくれる神様の絵が死者の書には描かれているようです。
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こちらは死者の心臓を天秤にかける死者の裁判の様子です。
心理の女神マアトの羽と死者の心臓を秤にかけ、魂が罪で重いと傾くようになっています。死者が罪人と判定されると、幻獣アメミットに食べられて二度と転生ができなくなる、という様子を表しています。 
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冥界の旅を続ける船。
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ユウヤのミイラが収められていた棺です。
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こちらがチュウヤ。
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内臓を収めるカプリス壺。
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棺はたくさんの装飾が施された箱の中に収められていました。
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こちらがユウヤとチュウヤのミイラ。。。どっちがどっちだったか忘れましたが、ミイラの保存状態はとても良いです。三千年も前のミイラがこんなにしっかり残っているなんて、本当にすごい。

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カイロ考古学博物館その2、見どころたくさん

さて、博物館内はとても広いので、どんどん先に進みます。
こちらは、ミイラの内臓を入れていたカノプス壺と呼ばれる人の形をした臓器を入れる壺です。

 

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美しい宝石を使った装飾品の数々。
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第18王朝、メリラーとその妻の銅像
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こちらのレリーフは、なんだか面白かったので撮ってみました。
ちなみに言い忘れましたが、博物館内の写真撮影は有料で、入り口でチケットを50EGP(300円くらい)買いましたが、一度も提示しろとは言われませんでした。
まあ買っておいたほうが無難ですよね、罰金とか取られたら嫌ですし。。

お供えもののところにある目玉のような豚の鼻のようなモノは一体何でしょうね??
あとアイスクリームっぽいものもあるけれど、まさかアイスのわけはないし、とかバカなことをいろいろ考えながら進みます(笑
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こちらはハトシェプスト女王の銅像です。
彼女は、自分を偉大なファラオに見せるため、銅像などはすべて男性の姿で作らせたといわれています。ちなみに余談ですが、このハトシェプストの私の発音が、全然エジプト人に通じず苦労しました。英語風に"Hot Shep soup"のように言うと良いみたいです(笑
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こちらもハトシェプスト女王の頭像。
博物館で買った本をなくしてしまったので、説明があまりできずすみません(涙
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こちらは、誰のだか忘れましたが、ミイラを守る石の棺です。
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周りにはヒエログリフや神様のレリーフがたくさん彫られています。
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横からみるとこんな風になっています。意外と小さいです。古代エジプト人はそれほど大きくなかったようです。
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これも説明を読んだけれど忘れてしまいましたが、たしかラムセス二世が遠征先の敵を捕虜にした様子を描いていたものだと思います。うろ覚えですが、、、
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こういう頭が動物チックなやつは、神様です。でも何の神様だったか忘れました。。。
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こちらは頭がジャッカルの形なので、アヌビス神です。アヌビスは葬儀を司る重要な神様なので、死者の書やお墓や棺のレリーフなど、至るところに出てきます。
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こちらはハヤブサの頭をしているので、ホルス神です。ホルスは、オシリス神とイシス神の息子で偉大なる神、天空の主、ラーの息子などいろいろな称号を持っています。
先のアヌビス神とこのホルス神の像は対になっておかれています。
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先に見た人型の石棺は、さらにこの大きな石の箱状の棺に埋葬されます。
その中もたくさんのヒエログリフと神々のレリーフが刻まれています。
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横からみた感じです。
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ネシホンス女王(第21王朝)の木製の棺です。
こちらは色が残っていますね。この中にもう一つ小さな棺が入っていて、その中にミイラが入っていたそうです。
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棺の下には美しい女王の絵が描かれていますね。こちらも色が鮮明に残っています。
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これはまた別の棺。こんな感じで見どころは盛りだくさんです。
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カイロ考古学博物館その1、イクナートンの時代

さて、朝から今日はカイロの考古学博物館に行ってきました。
カイロの考古学博物館といえば、エジプト各地から出土した数々の至宝を収蔵しており、その収蔵点数は20万点にものぼるそうです。

目玉としては、やはりツタンカーメン王の黄金のマスクや数々の埋葬品、そしてラムセス2世や多くのファラオのミイラ、さらにイクナートン(アメンホテプ4世)の時代に花開いた芸術作品などなど。

じっくり見ると2週間以上もかかるというこの博物館、今日はこの目玉を全部見れるといいなー!
では行ってきます~。

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館内地図です。
館内には、有料の地図やオーディオガイドなどもなく、英語の説明が全くないものもあるので、ちょっと残念でした。せっかく来たので、美術館のお土産屋さんで、カイロ博物館ガイドのようなもの(日本語版)を購入しましたが、これが300EGP(約1500円)もするんです!高い。。。
そして、このガイドブック、どうやら帰りの空港でなくしてしまったみたいなのです(涙)。
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一応、展示フロアの色と年代は一致しているようなので、一階部分のイクナートンのアマルナ芸術のところを目指して歩きます。
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誰の像だったか忘れましたが、迫力ありますね。
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さて、こちらはイクナートンの像です。
イクナートン(アメンホテプ4世)は、アメンホテプ3世の息子ですが、それまでのアメン信仰によって勢力を増した神官たちと対立し、太陽円盤をシンボルとしたアテン一神教を唱え、テーベ(現在のルクソール)からアケト・アテン(現在のアマルナ)に首都を移しました。

ファラオの顔がどれも似たように彫られているのに対して、イクナートンの像だけは、その細面の顔や大きな唇に特徴があるので、すぐに見分けがつきます。これは、イクナートン自身が、アテン神を信仰する強いエジプトを作ろうとする過程で、自分は他のファラオとは違うんだということを意識して描かせたためだともいわれています。
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こちらは、アテン神賛歌のパネルです。太陽神アテンは円盤として描かれていて、他のエジプトの神々のように人の形をしたり、動物の頭を持っていたりするのとは、だいぶ違っています。この円盤から降り注ぐ光線の先は手の形になっていて、よく見ると権力や永遠の生命を与えたり、供え物を受け取ったりします。
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こちらはティイ女王の頭像。イクナートンの父アメンホテプ3世の妻、つまりイクナートンの母です。
頭には、コブラの飾りがついていますが、このコブラ古代エジプトでは神様の化身です。
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別のアテン神のパネル、こちらの方が大きく完璧な形で残っています。このパネルはイクナートンの王墓をふさいでいた瓦礫の中から発見されたそうです。
イクナートンの他、王妃ネフェルティティと、二人の娘が描かれています。
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こちらはネフェルティティの頭部です。ネフェルティティはイクナートンの正妻で、エジプトで絶世の美女といわれた人です。イクナートンとの間に男の子は生まれなかったため、側室の子であったツタンカーメンと自分の娘のアンケセナーメンを結婚させて、ツタンカーメンが王位を継ぎました。
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さて、こちらはまたイクナートンの像です。最初の像とこの像は、部屋の両面に向かい合って置かれていて、この部屋にはイクナートンの保護したアマルナ芸術の数々が展示されています。
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2006年にほぼ完全な形で見つかったティイ女王の銅像です。ローマ時代に建てられた神殿の下に埋まっており、大発見でした。
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こちらの棺に張り付けられている金の網目は、王家の谷で見つかったイクナートンの棺を装飾していたと言われています。カイロ博物館が所有していましたが、1915~1931年の間、盗まれて行方不明になっていたところを、スイスのマーケットで発見され、ミュンヘンの博物館での調査を経て、本物と判明してカイロ博物館に戻ってきたというものです。
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イクナートンの棺の上の部分の蓋です。こちらも王家の谷で見つかったもの。
目がこちらを見ているようで、なんだか怖い。。と思うのは私だけですかね。。。
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金の網目を外側から見るとこんな感じになっています。なんだか魚のウロコのようですが、どれも金箔なのでとても高価なものです。
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こちらもイクナートンの像です。両腕を胸の前でクロスさせるのは、王家の人間の証だそうです。竿のようなものと鍵状の杖を持っています。この像は、お腹の部分が膨らんでいることから、女性の像だとも論議されてきましたが、イクナートンは、自分が人間の性も超越した神のような存在だということを示すために、このように描かせたのではないかともいわれています。
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その他、たくさんの展示品がありましたが、説明は省略します。
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つづく

ギザのメリディアンホテルのそばのサンドイッチ屋さん

ギザのメリディアンホテルのすぐ横にあるローカルのサンドイッチ屋さんがとても安くて美味しかったのでご紹介します。
このメリディアンは日本のツアーでもよく利用するようなので、ここに泊っていてもし夜などにお腹が空いたら、このサンドイッチ屋さんに行かれるといいかもしれませんよ。

 

サンドイッチ屋さんといっても、アラブのサンドイッチ屋さんは、シャワルマというケバブの肉と野菜を挟んだものが主流です。

こちらのお店の名前は、フェルフェラ。

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ファーストフード店なので、カウンターで注文します。
テイクアウトのお客さんも多くいます。もちろんこの場所で食べることもできます。
真ん中にあるシャワルマというのが、ラップサンドのようなものです。25EGPというと、1つ150円くらいです。さらにハワワシもありましたが、こちらは売り切れと言われました。
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その他にもいろいろありましたが、やっぱりシャワルマが一番美味しそうだったので、シャワルマにしてみました。
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お肉はビーフとチキンのどちらか選べます。
これはケバブ風ですね。
あと、ファラッフェルというそら豆のペーストを揚げたものを挟むこともできます。
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鶏肉のシャワルマ!チーズがたっぷり入っていて美味しかったです。
これで150円はお得。ランチやちょっと小腹が空いた時にピッタリですよ。
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www.tripadvisor.jp

微妙だったナイル川クルーズ

ホテルに戻ったのは3時で、ちょっと一休み。身体中が砂だらけなので、シャワーを浴びて、少し横になったら、もう5時半です。6時から、ナイル川のリバークルーズを予約していたので、忙しいです。

ホテルはギザなのですが、リバークルーズはカイロまで行きます。もちろんホテルまで送迎がきてくれますが、ギザからカイロまでは渋滞があるため、けっこう時間がかかりますね。

さて、7時くらいに着きました。こちらがリバーボート。

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見た目は立派です。
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まだ早く着きすぎて準備ができていないということで、外の席で待たされます。

カクテルでも飲みたいところでしたが、シーシャ(水パイプ)しかありませんでした。ガッカリ。。
しかも、けっこう風が強くて寒い。震えながら待ちます。こんなことなら7時くらいに集合にしてくれれば良かったのに。
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ナイル川の夜景です。それほど明かりはありませんね。
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アラブ人ぽい乗客が多いです。家族で写真を撮ったりしています。
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さて、もう寒いので中に無理やり入りました。一応準備はできたようですが、一番乗りです。
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さらに待つこと30分。ようやく他のお客さんも入ってきましたが、なぜか私たち以外全員アラブ人。というかエジプト人
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食事はビュッフェ形式です。サラダ各種と、お肉、ライス、パスタなどいろいろありました。
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こちらは、肉類ですが、まだ蓋が閉まっています。ケバブや鶏肉、牛肉のグリルなどです。
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ビュッフェは大量に盛り付けてくれるのですが、そんなに食べられないので、ノー、サンキューといって、少な目にしてもらいます。それでもこんなにたっぷり。。
味はイマイチです。。。
一番美味しかったのはキョフタでしょうか。でもお昼も同じものを食べたしなー・・・。
ちなみに、せっかくだからということで、ビールを頼んだのですが、小さな缶ビールで一つ6€も取られました。超ぼったくりです。まあ、エジプト人はお酒飲まない文化なんだから仕方ないか、と気を取り直します(笑
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ベリーダンスのお姉さんが入ってきました。一応、ショーもあるようです。
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手拍子を客に要求していますが、誰も手拍子をしません。エジプト人はノリが悪いのでしょうか。かわいそうなので、私が手拍子をしてあげました。
ベリーダンサーの人は、ショーが終わると一応客席にきて、写真を一緒に撮ったりチップをもらったりしていました。
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ベリーダンサーがいなくなると、エジプト人が踊り出しました。。。なんなんだ一体?
どうやら、今日が結婚式のカップルがいたらしく(中央にいる太った女性が花嫁です)、みんなワイワイ騒いでいます。
っていうか、なんで私たち、ここにいるんだろう???
不思議なクルーズです(笑
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さらに男性がくるくる回るスーフィー・ダンス・ショーが始まりました。
衣装を変えながら、くるくると踊り続けます。よく目が回らないなー、と感心。
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まだまだ回っています。
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15分くらい回っていたと思います。最後は目隠しをしながら回ったりして、それでも目が回らないなんて、すごい訓練の賜物ですね。
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予想していた豪華なナイル川クルーズとは全然違い、微妙なローカルクルーズでしたが、これはこれで地元の雰囲気を味わったと思えば良いのでしょうか。。。笑

メンフィス観光と屋外レストランでランチ

さて、サッカラの後は、メンフィスにやってきました。
メンフィスは、ナルメル王が築いた都市で、古代王朝の王宮の周囲には、プタハ神殿や、泥レンガで築かれた二重構造の壁が取り囲んでました。外壁の方は、白い漆喰で仕上げられいたことから、当時この地は、『白い壁』と呼ばれていました。『メンフィス』という名前は、古代エジプト語のメン・ネフェル(白い壁)に由来するギリシャ語名だそうです。

さて、メンフィス博物館にやってきました。博物館といっても、半分以上の展示品は外の敷地にあります。

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ヒエログリフが刻まれた碑文。
丸で囲まれたものは、カルトゥーシュといわれる古代エジプト独特の名前を表す護符のようなものです。これによって、王の名前が分かります。
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こちらの遺跡にもレリーフ
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そして、この博物館の目玉ともいえる、横たわるラムセス二世像です。
一枚の岩から作られているというこの像、とても大きくて15mほどあります。
大きすぎて、下からだと顔が良く見えないので、上から見た方がいいです。
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ラムセス二世の顔。すごい綺麗な顔ですよね。ハンサムなファラオだったんですね!
エジプトのファラオの中でも、特に偉大なファラオとして、100歳まで生きて、たくさんの建造物を残したり、ヒッタイトとの間に平和条約を結んで、エジプトの発展に貢献したとされる第19王朝のファラオです。
ちなみにラムセス二世には100人以上の子供がいたそうです。。。100人ってすごいなー。。ちなみに王妃は8人だったとか。
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下に降りてみると、腕のところにはカルトゥーシュで王の名前が刻まれているのを見ることができます。
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こちらは屋外から。
ラムセス二世が、プタハ、セクメトという二人のエジプト神と並んで立っている像です。プタハは世界創造神であり、セクメトはプタハの妻で、雌ライオンの頭を持っていいます。彼らにはネフェルトゥムという息子がおり、この像では、ラムセス二世がその息子の代わりにこの2神と並んでいるそうです。
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こちらは小さなスフィンクス
このスフィンクスの顔は、ハトシェプスト女王の顔をしていると言われているそうです。1912年に発掘され、エジプトのアラバスター岩石を使って作られた最大の像ともいわれているそうです。
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こちらの像もラムセス二世の像とされていますが、先ほど見た横たわるラムセス二世の顔とはなんだか雰囲気が違いますよね。それもそのはず、実はこの像は、他のファラオの像だったものを、ラムセス二世が自分の像に作り替えて、名前を変えたそうなんです。。なんだか偉大な王なわりに、けっこうセコイことしてますね(笑
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さて、もう十分すぎるほど見学してくたくたの疲れたので(サッカラ見学と合わせて、朝9時から出発してすでに2時になっていました)、ガイドさんおすすめの近くにあるレストランでランチをすることになりました。

観光客もちらほらと来ていました。

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お天気が良いので、外席も気持ちよさそうです。ここまでくると、風はだいぶおさまっていました。この時期のエジプトの気温は、まだまだ昼間でも20~23度ほど。夜になると15度とかもっと下がるので、昼間も日向ぼっこが気持ちいいです。
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さて、お腹が空きました。まずは右から、練りごまのペーストをもっと薄めた感じのタヒーニ、そしてナスと赤ピーマンのグリル。これがシンプルながらも、かなり美味しかったです。
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こちらはファラフェル。ソラマメのペーストを油で揚げたもの。
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レモンミントジュース、さっぱりして美味しい。
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トマトとジャガイモのスープ。普通に美味しいです。
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こちらの葉巻状のものはマハシーといって、お米の入ったロールキャベツのようなものです。冷たくして前菜にして食べるそうです。これもなかなか美味しかった。

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そして、肉のグリル。キョフタという牛肉や羊肉のひき肉にスパイスを入れてこねたもの。これは美味しかった。それと普通の鶏肉でしたが、鶏はパサパサしていてそれほど美味しくなかったです。
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たくさん食べてお腹いっぱいになりました。

ギザのホテルまで送ってもらえるので、車の中でゆっくり休みます。