私たちは、マルティニーク島の東にあるPresqu'il de la caravelleという半島に宿泊しているんですが、この辺りのビーチは海藻がうようよしていて、あんまり綺麗ではありません。
ということで、半島の中にあるプランテーション跡地を見学することにしました。
こちら、Le Chateau Dubucです。シャトーと言っても、お城ではなくて、18世紀にプランテーションをしていた大地主のLouis du Bucが建設いたものです。見学は大人5€、子供は2€。まあ良心的です。
さっそく入ってみます。一応、英語の音声ガイドを貸し出してくれますが、細かい展示はフランス語のみです。
こちらがメインの建物があったところです。18世紀の建物がこんな遺跡みたいになってしまっているのにびっくりしますが、自然に退廃しただけではなく、奴隷制度が廃止になった際に労働者たちがプランテーションの象徴であったこの場所を破壊したためでもあるそうです。
海に面しているので、海風が吹いてはいますが、30度以上の日なたはかなりの暑さになります。ここで、朝から晩まで休みなく働くのは本当に重労働だったと思います。
メインの建物跡地の上まで登ってみると、海が見えます。
下に見えているのもプランテーション内の倉庫跡です。本当に広い敷地です。
なんとなくギリシャとかローマの遺跡にも思えてきます。
ここのプランテーションは、コーヒーと砂糖の大規模生産していました。サトウキビを潰すのに使われた石うす。
こちらは、生産した砂糖やコーヒー豆を貯蔵するのに使われていた倉庫の跡です。
当時、順調にいっていたプランテーション事業も、マルティニークの地を襲った地震や火山の噴火、サイクロンの発生などの自然災害に影響を受け、また奴隷制度の廃止に伴い、大地主は巨額の負債を抱え込みます。1793年にはプランテーションは閉鎖され、地主もこの地を放棄します。その後、マルティニークのナショナル・パークの一環として、保護されました。
プランテーション見学の後は、半島一周のハイキングに出発です。
と意気込んだものの、木陰以外はものすごい暑さです。とにかく暑い。。。
暑すぎて熱中症になりそう。。。うー
特に海岸沿いは景色はいいですが、本当に遮るものがないので、直射日光です。
ここは小さな湾になっているので、海藻のたまり場になっています。
この茶色がすべて海藻です。海藻といっても毒性のものだそうで、食べるわけにもいかず(というか、海藻食べるのは、世界でも日本人や韓国人くらいですし)、政府もこの海藻駆除に頭を悩ませているそうです。
ハイキングは、あまりの暑さに半島一周をあきらめて、半島半周にしましたが、それにしても暑かった。みなさんも夏のハイキングは、熱中症にご注意くださいね。