ルクソール観光 王妃の谷
さて、王妃の谷までやってきました。ファラオは王家の谷に埋葬されていますが、ファラオの妻や王子、王女はこちらの王妃の谷に埋葬されています。
本当に砂漠で何もないところです。
こんなところに王族の墓があるなんて、言われなければ絶対気付かないでしょう。
それでも古代エジプト人は言い伝えや書物などから、この墓のことを知っていて、多くの墓は盗掘されてしまいました。
やはり観光客が多い。
入り口の検問のようなところを越えて、先に歩いていきます。
今でもところどころ発掘がされているそうで、これまでに見つかったものでは80もの墳墓があるそうです。主にエジプト第18~20王朝のものだと言われています。たしかにその前はピラミッドなどに埋葬していたのですから。
この格子がはまっているところもすべて王族の墓だそうです。
ちょっと覗いてみましたが、あまり中は見えませんでした。
こういう墳墓の入り口がいくつもあります。どれが誰の墓なのか、案内がないものはさっぱりわかりません。
遠くから見るとこんな感じ。
現在、一般公開されているのは3墓だけだそうで、一応全部に入りました。もちろんお墓の中は撮影禁止です。
まずはじめは44号墓ラムセス3世の息子、プリンスカーエムワセットのお墓です。
ところで、ラムセス2世やラムセス3世には、たくさんの子供がいたので、王子と王女の墓だけでもすごい数になりそうです。
お墓の入り口に説明の看板があります。あまり大した説明は書かれていません。しかも半分消えかかってるし。
ここから中に入ります。
墓のところには、必ず管理人みたいな人がいて、中に入ると一緒についてきます。写真を撮らないように見張ってるのかと思いきや、ほとんど分からない英語で一生懸命説明をしてくれるのですが、あとでお金を要求してきます。ほんと、なんでもお金お金、ってちょっと嫌になります。もちろん払いませんでしたが。。。
中にはたくさんの壁画があって、それも色が残っていました。触れないようにガラス張りになっていましたが、これは必見です。
ちなみにどんな感じかというとことで、他のウェブサイトから写真を拾ってきました。こんな感じの壁画が一面に見られます。
さて、次のお墓に向かいます。
次は、ラムセス3世の息子、アメンホプシェフです。若くして亡くなった王子の墓ですが、こちらも美しい壁画を見学することができます。
お墓の入り口はこちら。
そして最後にティティ王妃のお墓の中も見学しましたが、中の様子が撮影できないのがなんとも残念でした。でも、撮影することにより、せっかく残っている色彩が劣化してしまったりするので、撮影禁止にはきちんと従いましょう。中には、お金を払って撮影させてもらったりしている観光客もいましたが、私たちの子孫代々にこの素晴らしい歴史遺産を残すためには、個人の自分勝手な行動は慎んでもらいたいなーと思いました。
こちらも別ウェブサイトから転載した写真です。
とにかく、この素晴らしさを実感するには、実際に行ってみるしかありません。
さらにここには、ラムセス二世の正妃だったネフェルタリのお墓もありますが、こちらは入場料がかなり高いです(一人約6500円)。でも時間があれば見る価値はあるそうです。
時間の関係で、私たちは、絵葉書だけを買って中には入りませんでした。
こちらがその絵葉書の写真。
ブログではあまり紹介できませんでしたが、王妃の谷はおすすめです!写真撮影はできないけれど、大量の壁画(しかも保存状態は良好)をみることができますし、観光客も少ないです。
さて、王妃の谷の後は、古代エジプトと同じ製法で様々な石の装飾品や壺、レリーフなどを制作している地元の工房に向かいました。
ここでは、実際に石から精巧な壺などを作る過程を見せてくれます。
出来上がり。中に明かりを入れると光ってとても綺麗です。
もちろん中にはお店もあって、さまざまな石で作られた壺や置物などが売られていましたが、値札はありませんでした。たぶん高いと思います。でも押し売りはしてきませんでしたので、何も買わずに出ました。
こちらはレリーフを制作しているところ。
ここの職人さんたちは、修復工事などにも関わっているとのことでした。
この後は、ハトシェプスト女王の葬祭殿に向かいます。