海外食べ歩きブログ(レシピ付)

海外で出会った美味しいもののレシピやその他の出来事をつづったブログです

鴨のマグレのロティとフルーツの付け合わせ

さて、珍しくフランス料理です(笑。
鴨のマグレのロティ!
ロティといっても、インドのロティ(うすく伸ばしたクレープ状の生地をたっぷりの油で焼き上げたもの)ではなく、フランス料理のロティは肉の塊をオーブンでじっくりと焼いたものです。
鴨のマグレ(胸肉)は、フランス料理ではオレンジソースがけなどでお馴染みですが、フルーツの酸味や甘味ととてもよく合います。
今回のレシピも、付け合わせにリンゴとプラムを使っています。
オーブンでじっくり焼いたフルーツは甘酸っぱくて、鴨肉と口の中でとてもよく調和します。

それでは、レシピです。

 

鴨のマグレのロティとフルーツの付け合わせ♪
(材料二人分)
鴨のマグレ 一塊(約400g)→日本ではなかなか手に入りにくいかもしれません
リンゴ 3個
プラム 2個
蜂蜜 大さじ1
バター ひとかけ
塩、コショウ

(作り方)
①耐熱皿に油をひいて、塩、コショウをした鴨のマグレを置き、220度のオーブンで15分焼く。(途中で焼き色がつくようにひっくり返す)
②15分たったら、アルミホイルに包んで、じっくり予熱で火を通す。
③一口大にカットしたフルーツを鴨肉を取り出した耐熱皿に並べ、蜂蜜、バターをまわしかけて20分ほど焼く。
④鴨肉をスライスし、③のフルーツと煮汁を鴨肉に添えたら出来上がり。

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語学学校で行くケーブランリー美術館 後編

さて、こちらのケーブランリー美術館には、クロード・レヴィ=ストロース劇場というコンサートホールがあって、ここで今日はアフリカ系バンド『Debademba]』によるコンサートが開催されていました。
これが予想以上に素晴らしかった♪
言葉もアフリカの原語で歌っているんですが、ボーカルの人の声が凄い通るし、リズム感もアフリカならではで、ノリが凄くいいんです。

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途中、客席の観客も立ち上がってダンスを始めるほどの盛り上がり!
これは夜やったら絶対楽しいだろうなーと思いました。
ちなみにこんなにノリノリの会場の中で、うちの学校のアラブ人のおばちゃん二人は全然盛り上がってなくて、、、それはそれで面白かった。

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さて、ランチはピクニックの予定でしたが、あいにくの雨なので、屋内で食べることに。一応、このサンドイッチや、チップスも美術館からのプレゼント!太っ腹ですね。
この日は、パリやイルドフランスにあるアソシエーションを招待してのイベントだったため、いろいろ企画してくれていたようです。
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さて、ランチの後は、企画展を見ることになりました。
けっこうお腹いっぱいで眠くなったけど、イベント盛りだくさんで、なかなか帰らせてもらえません(笑
有難い話なんですが。ついには、ガイドさんも出てきて、いろいろと説明してくれました。この絵は、20世紀前半の植民地全盛期に、フランス人やヨーロッパ人がアフリカやアジアをどのように見ていたかが描かれている貴重な絵です。
ここには、あらゆる植民地の食べ物や鉱物、原材料を原住民がまったくの苦労なしに手に入れて、それをヨーロッパへ輸出していると信じさせるようなプロパガンダが描かれています。実際には、植民地はプランテーション化されて、原住民は奴隷のように働かされて貧困に喘いでいたわけですが、それはヨーロッパ人には知らされることなく、このような楽園から物資が運ばれていると信じさせられていたわけです。
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こちらは、当時の中国の様子を描いたもの。実際には4mほどある大きな絵だったそうですが、現在ではこの美術館に残っているこの部分のみとなっています。
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こちらも別の場所にある二つのモスクを一つの絵にまとめたイマジネーションたっぷりの作品。
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こちらは想像だけで実際を見ることなく描かれた虎の絵。
ちょっとライオンにも似ているような。
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こちらも想像で描かれた象の絵です。これはよく描かれていますよね。
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主人を失くしたアラブの家の女性や子供たちの様子。
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こちらは、20世紀の描かれたアルジェリアの女性の想像図です。実際には、アルジェリアの女性はイスラム教徒なので、このような服装をするわけもないし、シーシャも吸いませんが、ヨーロッパ人は、このようなアラブの美人を想像して絵に描いていたようです。
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こちらは、白人男性だけが真ん中に大きく描かれていて、周りを取り囲む黒人の群衆には特徴が全くありません。これも人種差別的な思想が伺える作品の一つです。
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他にもいろいろ興味深い作品もあり、ガイドさんもたくさん説明してくれて、やっとこの日のアクティビティーは終わりました(笑

語学学校で行くケーブランリー美術館 前編

先日、語学学校でケー・ブランリー美術館(博物館)に行ってきました。
ここは、2006年にジャック・シラク元大統領がオープンさせた美術館で、アジア、オセアニア、アフリカなどのヨーロッパ以外の民族コレクションをたくさん展示しています。

セーヌ川岸側の外壁は、植物学者パトリック・ブランが手掛けた垂直庭園になっていて、建物を囲む広い庭園は、造園家ジル・クレモンがデザインしたものです。
この日は雨のため、残念ながらせっかくの素敵な庭園を楽しむことはできませんでした。

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さて、入り口のところにはアフリカっぽいトーテンポールがお出迎え。
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さっそくオセアニアコレクションのセクションから見て回ります。
こちらはパプアニューギニアの木の人形。
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日頃あまり見る機会がないけれど、こういうエスニック美術品もなかなか面白い。
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こちらは杖のような、笛のような。。。
団体行動なので、ゆっくり解説を読む暇はなく、駆け足で通り過ぎます(笑
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こちらは原住民のマスク。
よく人食い人種とかが出てくる映画に一緒に出てきそうですね。
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こちらの人形は、なんとかなく不格好で可愛い。。

この辺りは、ずっとパプアニューギニアから、ニュージーランドのコレクションが続きます。
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一瞬、目を見張るのがこちら。
『祖先の柱』という名のこのコレクションは、パプアニューギニアの作品で、祖先の神々が一つの柱の上に乗っています。宗教儀式に使われたもののようです。
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ヘルメット、マスクという解説がありましたが、不思議なマスクです。こちらも宗教儀式に使われたものでしょう。
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メラネシアのアスマット族のコスチュームです。
ジパエ(Jipae)というのは、この地域の宗教的な祭りですが、その際に着る衣装として、特別に選ばれた者たちによって製作されます。数年に一度開催されるこの祭りは、故人、殊に村の長老や酋長格の人物の死を悼み、現世から霊界への聖なる旅立ちを願って行われるそうです。

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こちらもメラネシアのマスク。この仮面は島々と北の人々の間で、貿易の際に交換されたりしていたようです。
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他にもこんなに面白い珍しいコレクションがいっぱい!
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こちらはチベット系の衣装みたいに見えるけど、インドネシア系らしいです。
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ガムラン用の影絵人形
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刺繍が美しいタペストリ
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こちらはオーストラリアのアボリジニーアートです。
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後編に続きます。

パリの音楽祭 フェット・ド・ラ・ムジーク

6月21日はパリの音楽祭、フェット・ド・ラ・ムジークでした。
実は、フランスには3年近く住んでいるんですが、毎年、この時期には旅行などでフランスを離れていたため、今年が初めてです。
このフェット・ド・ラ・ムジーク、その名も音楽の祭典は、1年で日が一番長くなる夏至の日に、屋外で誰もが好きに音楽を演奏して楽しもう、という概念で1982年からフランス国内で親しまれています。
特にパリでは、いろいろなジャンルの音楽が、プロ、アマチュアを問わず、広場や通りで演奏されるということで、この日は朝からワクワク!!

さっそくマクドナルドの前で演奏している人たちを発見♪
ポップスをボーカル三人で歌うスタイルでしたが、なかなか上手。

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こちらは、ロックバンド。。。
でしたが、お世辞にも上手とは言えない感じで。ボーカルの人、声枯れてるし。
でも、周りには人がいっぱい集まっていました。
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さて、パリから少し離れて、サン・クルーにあるSquare Carrier Belleuseという公園のような場所にやってきました。バラの花が満開でとっても綺麗です。
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今日は、こちらで子供たちによるコンサートがあるそうで、友達の子供が演奏するというので、見に来ました。
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演奏前には、人がいっぱい集まってきました。
クラシックや、映画音楽なども演奏されて、なかなか楽しめました。

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フランスでも作れる簡単手抜き料理特集1 たらこスパゲッティ

フランスの大型スーパーでは、もちろん日本で普通に買えるものが買えないことがほとんどです。例えば、薄切りのお肉、ひき肉も牛以外はあまり見かけないし、豆腐、納豆などの大豆製品はほぼ皆無。野菜も、もやしや大根、ゴボウ、レンコンなどは、アジア食材のお店や、日本食材店に行かないと手に入らないばかりか、お値段ももちろん日本で買う3倍以上はします。
出来合いのお惣菜や、冷凍食品なども日本のように充実していないので、手抜きをしたい時も、一体何を作ればいいのー?と思ってしまう人も多いはず。

そこで、今日は、フランスのスーパーの材料でも簡単に作れる手抜き料理をご紹介します。
手抜き料理といっても、味は手抜きじゃないですよ。
しかも、たまに無性に食べたくなるたらこスパゲッティーです!
これが簡単にできちゃうんです。

 

必要なのは、このピンク色のタラマというソースだけです。
これは、塩気の強いタラコクリームソースのようなもので、フランス人はこれをバゲットに塗ってたべるんですが、これを使えば、たらこスパゲッティーが簡単にできちゃうんです。

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それでは、タラマを使ったたらこスパゲッティーのレシピです♪♪

(材料二人分)
タラマ 1個
生クリーム 100cc
ネギ 1本
海苔 飾り用適量
スパゲッティー 二人分

 

(作り方)
①スパゲッティーをたっぷりのお湯に塩、オリーブ油を少し入れてゆでる。
②ボウルにタラマ、生クリーム、少量のしょう油を加えて味を整える。
③ネギはみじん切りにして、ボウルに加える。
④茹で上がったスパゲッティーは、よく水切りをして、②のボウルに加えソースをよく絡める。
⑤スパゲッティーを皿に盛り、飾りの海苔を上に散らしたら出来上がり。

 

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ハンディキャップの夕べでボランティア

この時期のパリは、いろいろなイベントがたくさん開催されていて、バカンス前のお祭りモードが満載です。
さて、この日は、『ハンディキャップの夜』ということで、ハンディキャップを持つ障害者の人たちが集まって、自分たちの日常的な苦労を私たちに教えてくれたり、困難を抱えながらもいろいろなことに取り組んでいる姿を見せてくれるというイベントが、ノートルダム寺院の前で開催されました。
私は、この日、ボランティアとしてこのイベントに参加してきました。

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ノートルダム寺院前の広場を使って、いろいろな催しが行われました。
例えば、車いすでのバスケットボールの試合や、障碍者の人がステージに立って踊ったり歌ったりするショー、その他にもいろいろなブースに分かれて、ヨガをやったり、折り紙の教室が開かれていたり。
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こちらは、障碍者の人たちと一緒に料理をつくるブース。
フルーツサラダを作って、周りの人たちに配っていました。
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ここは、小人症という大人なのに子供のサイズにしか成長できない人たちの普段の生活の困難さを知ろう、というブースで、このテーブルはもちろん実際よりも2倍ほど大きく作られていて、普段、この障害を持つ人たちがテーブルにつくのも大変だということを身をもって体感できます。本当に、椅子に座るだけでも一苦労。。。

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さて、後半はステージ上のコンサートで盛り上がりました。ジャズや映画音楽などが次々と演奏されました。
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フィナーレの様子!!
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ハンディキャップの夕べということで、夜中このイベントは続きました。
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イブサンローラン美術館 後編

 

コレクションはまだ続きます。
こちらもイブニングドレスのコーナー。
マネキンがみんな髪の毛がないので、ちょっと変な感じですが(笑、普通にモデルさんが着たら、素敵だろうなーと思う服がたくさんありました。

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こちらの宝石は、その名も『ハート』!1962年にデザインされました。
こちらは実際にイブサンローランのオートクチュールファッションショーで使用され、さらに彼が自分で選んだ特別なモデルだけがこれをつけることを許されたそうです。
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さて、こちらは実際に彼が使っていたワーキングスペース。
部屋の中には、さまざまなデザインやアートに関する書籍や、布地、小物や備品などが所狭しと置かれています。
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こちらのデスクの上にも、デザインの下書きや、いろいろな素材が置かれていて、まさにここで今も仕事が続けられているのでは?と錯覚してしまうほど、リアルです。
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このスペース、反対側は長い廊下になっていて、正面には大きな鏡が備え付けてあります。実は、ここでモデルさんたちが、コレクションの試着をして、この廊下を歩き、サンローランがインスピレーションで、足りない布や小物を補ったりした様子がビデオで撮影されていました。
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壁には、彼の似顔絵や、飼っていた犬の写真など、イブサンローランのお気に入りの品々が飾られています。
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さて、仕事場を出て、再び展示室に戻ります。
こちらベネチアのカーニバルの衣装のデッサンです。こういうデッサン一つ見ても衣装のデザインが好きだったんだなーというのが分かります。

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ここは、壁一面にアクセサリーを展示した部屋。
どれも素敵なものばかりで、見ているだけでも楽しくなります。
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こんなイヤリングも素敵ですね。
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こちらも、若き日のサンローランがデザインやスケッチしたバレエやフレンチカンカンなどの衣装。
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その奥には、斬新な花嫁衣裳が飾られています。
花嫁衣裳は、オートクチュールショーのハイライトとして、最後に紹介されてきました。白を基調としながらも、斬新なデザインや素材の特性を活かし、いかに個性的な衣装にするかが試みられました。
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最後の展示室では、ピカソマティスなどのアーティストへのオマージュを捧げたコレクションの数々が飾られています。

こちらはマティスの作品からヒントを得たスカート。
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こちらは、言わなくてもお分かりですね。
ピカソ柄のマントです。
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